勉強会を企画・実施したら、メンバー間の相互理解が進んだ話
こんにちは!
2021年10月よりマネーフォワードにJOINしているメイです。
普段はLPO部というチームで、主にオウンドサイトに関するUI設計〜デザイン、ABテスト等を行っています。
今回は、私がチームの勉強会を企画・実施したときのことを振り返りもかねてまとめていきたいと思います。
LPO部について
私が入社した2021年10月、LPO部のメンバーは全員がマネーフォワードに長くいる方々で、職種もエンジニア・ディレクター・デザイナーとそれぞれいる状態でした。
※LPO部についての詳細はこちら
そのため、自分がいち早くLPO部に馴染んで円滑に仕事を進めるにはどうしたら良いか日々考えていました。
そんな中、私が入社してすぐ後さらにエンジニアとディレクターが入社し、LPO部はあっという間に大きなチームになったのでした。
(部の急成長感がすごい…笑)
チーム勉強会を企画・実施せよ!
ある日入社して3ヶ月目くらいに、私のすぐ後に入社したディレクターのカイさんと雑談をしていました。
カイさん「デザインの知識が足りてないので、ちゃんと学んでみたいんですよね。」
メイ「たしかに、LPO部には色んな職種の方がいるので相互理解のためにもいいですね。みんなで何か作ってみたりします?」
カイさん「やりたいです!」
その時はこんな感じで軽く二言三言交わしたくらいだったと思います。
その後
「各職種の知見を各々で吸収できたらチーム全体が強くなるのでは?」
「勉強会をきっかけにメンバー間の相互理解も深められるのでは?」
「勉強会は既存メンバーと新規メンバーのコミュニケーションの橋になり得るのでは?」
と色んな妄想が自分の中で膨らみ(笑)次の日速攻で上長の稲毛さんにSlackしたのを覚えています。
こんな急な展開で、勉強会を自ら推し進めていくことになりました。
【企画】勉強会の意義を明確化する
勉強会を設計する際に特に意識したことは「みんなにとって有益な時間にしたい」ということ。
またそれと同時に「相互理解を深められるコンテンツであればチームの潤滑油にもなるし、より良い会になる」と考えていました。
そもそも現実に立ち返って勉強会の時間を1時間 x メンバー全員分かかると考えると、相当なコストになります。
やばい。
自分から提案したのに、今更ことの重大さに震えてきました。笑
「無駄な時間だったね…」とならないよう、まずはしっかりと自分の中で色々と分解して考え、整理してみました。
Point:有益な状態を作る
「みんなにとって有益な時間にしたい」とは言ったものの、そもそも有益な状態がはっきりしていないので、ブレイクダウンして考えていきます。
有益=ためになること
ためになる=得るものがある状態
得るものがある=今までなかったものが手に入ること
つまりメンバー各々にとって「新しい情報」があれば、有益な時間と感じてもらえるのではないか?とここでは定義しました。
Point:相互理解を促進する
次に、相互理解について考えていきます。
相互理解とは文字通り、相互に理解し合うこと。
ジョハリの窓で言うところの「開放の窓」を広げる、「他人は気づいていない部分」を減らしていく行為。
つまり自己開示し合うことでお互いを知るということですね。
でもこれっていきなり「自己開示し合いましょう!」って言われてもなかなか出来ないんですよね。
私自身人見知りなのでよく分かるんですが、知り合って間もない相手への自己開示ってとてもハードルが高いです。
「こんなこと言ったら嫌われるんじゃないか」
「変な人って思われるんじゃないか」
「スキルがないって思われるんじゃないか」
色んな不安が渦巻いて、最終的に口から出る言葉は「今日、天気いいですね…」とかになってしまう。笑
これをどうやったら打ち破れるか?
ちょっと話が逸れるのですが、私は「マツコの知らない世界」とか「アメトーーク!」といったバラエティ番組が好きです。
とあるジャンル(例えばカレー、家電など)に詳しい人が、分かりやすく魅力を解説してその良さをプレゼンしてくれるといった内容で、自分が知らないことを知ることができるし、プレゼンしている人たちがすごく楽しそうなのでついつい見てしまいます。
そもそもプレゼンしている人たちがなぜあんなに楽しそうか?と考えてみると、自分の得意や好きなことについて話してるからなんじゃないかと思うんですよね。
この分野は任せろ!といった感じで自信をもって語って、周りに自己開示できている。
つまりこのことから「自分の得意や好きなことについては、他のことより自己開示しやすいのではないか」という仮説が自分の中で生まれてきました。
そしてこれが相互理解を深める一端になりそうだ!と考え、これを勉強会の軸にすることに決めました。
勉強会の目的
最後にこれらの情報を元にして、今回の勉強会を開催する目的を以下2つに設定しました。
チーム間で知見を共有し合い、スキルアップをはかる
お互いの志向やスキルを認識することで相互理解をはかる
長くなりましたが色々と情報が整理できたので、ここからやっと具体的に勉強会のコンテンツに落とし込んでいきます!
【実施】整理した情報からコンテンツに落とし込む
前段の通り、意識する部分は以下2点。
メンバー各々にとって新しい情報があること
自分の得意や好きなことについて話すこと
LPO部にはディレクター・デザイナー・エンジニアそれぞれの職種のメンバーがいるため、各々が自分の得意について話せば自然とそれがメンバーにとって新しい情報になりそうです。
したがって、
自分の得意や好きなことを整理する
自分の得意や好きなことを発表することで、メンバーに自己開示をする
そしてその情報がチーム内で知見になったり、メンバー同士の相互理解につながる
この流れを実現できるワークを2つ用意し、リモートで実施しました。
①スキキライマップ作成
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、クックパッドの方が書いていらっしゃった記事のもので、マネーフォワード内でもよく行われているワークです。
縦軸:スキ⇔キライ
横軸:得意⇔苦手
この4象限マトリクスを使って、各自のスキルを配置していくという流れです。
実際にメンバー間で発表してみると、それぞれ何が好きで得意なのか、苦手だけど今後注力していきたいことなど、改めて聞くと気付きが沢山ありました。
また、自分でやってみて「そうだったんだ」と再認識できることもあり、このように可視化することは自分にとっても有益だなと感じました。
②スキx得意LT大会
次に①で可視化したスキキライマップを元にして、「スキ x 得意なこと」についてのLT大会を行いました。
決まりはそこまでなく、スキで得意なことならどんなテーマで話をしても大丈夫!という感じです。
私はスキ x 得意の中でも「整理整頓」に焦点を当てて話したのですが、稲毛さんはご自身でやられている副業の話、カイさんは課題発見についてお話いただくなど、多岐に渡るLTを聞くことができました!
また、上記資料は事前準備ではなく勉強会の時間内30分で作ったので、クイックに自分の脳内をアウトプットする練習にもなりましたし、メンバーに対しても要点を分かりやすく伝えられ、脳内整理〜言語化〜人に伝えるという濃いアウトプットが1時間でできたとても良い時間になりました!
感想を聞いてみた!
この2つのワーク後はメンバー同士での自己開示のハードルが前より下がり、以前に比べてくだけた会話が増え、同時にチーム内の相互理解が進んだ実感がありました。
私の実感値だけだと嘘っぽいので笑、実際にメンバーにもらった勉強会の感想を以下に載せたいと思います。
めちゃくちゃ素敵な感想がもらえて本当に泣きそうです。(みなさん、ありがとうございます涙)
そして当初の目的だった「みんなにとって有益な時間にする」ということが達成できたようでとても嬉しくなりました。
一方で感想をもらってから気づきがあったのは、元々はスキや得意を可視化するために行ったスキキライマップが、キライや苦手についても明示することで自己開示のハードルがより下がっていたということでした。
これは事前に意図していなかった部分だったので、副次的に良い効果もあったことにとても驚きました。
LPO部の勉強会はもうちっとだけ続くんじゃ
ここまでまとめておいてなんですが、実はLPO部の勉強会は現在進行系で続いています。
これ以降も毎月2〜4回のペースで毎回内容を変えながら色々なことをやっていて、
・本の紹介LT大会
・架空のユーザーインタビューを設計から実践までやってみる
・ドラッカー風エクササイズ
・wevox values card(noteの表紙の画像はこれをやった時の写真です📷)
などなど紹介したいワークが沢山あったのですが、今回は情報整理の部分がだいぶボリューミーになってしまったのでまた次回詳しく書かせてください!
まとめ
さて、ここまでいろいろと語ってきましたが、今回の勉強会を企画・実施してみて分かったことは
相互理解のために自己開示し合う機会を作ることは大事
好きや得意なことは自己開示しやすい
嫌いや苦手なことを早めに周りに言ってしまうのも、自己開示のハードルを下げる一端になり得る
各々が持っている知見を共有し合うことで相互理解も進む
ということでした。
最初は勢いで提案した勉強会でしたが、やってみてとても学びが多かったなと思いますし、入社したばかりの私に企画・実施を任せてくださって、稲毛さんはじめLPO部の皆さんにはとても感謝しています。
また、私自身が「チームの健康状態は作っているサービスににじみ出る!」と考えているので、勉強会だけに限らず、チームワークを高める活動は今後も定期的にやっていこうと思っています!
LPO部に興味を持ってくださった方へ
最後に、現在LPO部では改善スピードを上げるべく「ディレクター・デザイナー・エンジニア」すべての職種で積極採用中です!
直近転職を検討されている/されていない関わらず、LPO部に興味もっていただいた方とはお話したいなと思っております。
ぜひ下記フォームよりお気軽にご連絡ください。