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人の判断を誤らせる「認知バイアス」たち その1 対応バイアス

何か問題があった時、それを人のせいにしがちじゃありませんか?

友人と話をしていると、その友人がとある場所で転んだ話を聞きました。
あなたは友人が運動音痴であることを知っていたため、友人が転んだのは彼(彼女)が鈍臭いせいだと考えました。
その後、同じ場所であなたは転んでしまいます。その際、自分が転んだのは道の状態が悪くでこぼこだったためだ、と考えました。

上記は対応バイアス(根本的な帰属の誤り)の一例です。
相手に起こったことはその人の内的要因(性格、学力、運動神経とか)のせいだと考えますが、いざ自分の身に起こると状況や環境、他人の行為に原因があったと考えます。

何か起こった時に脳は、まずその時点での情報のみで原因を推測します。

例えば上の例で言えば、
友人が転んだ(新規の情報)
彼(彼女)は運動音痴である(既知の情報や先入観)
を組み合わせて一瞬で答えを出します。
この時点で道の状態は知らないため判断材料には上がってきません。

この推論は一瞬で行われるため止めようがありませんが、問題はその後です。その一次回答を正として、考えを固定してしまったせいで、対応バイアスに囚われ真の原因を見失ってしまいました
そのせいであなたは同じ失敗を犯してしまいます。

ではどうすれば良かったのかというと、友人に問題があったと考えた時点で、ちょっと待てと一度立ち止まり、対応バイアスに囚われかけていることに気づくことです。

そして、友人にその時の情報を詳しく聞いたり、自分で推測(凍ってた、道が悪かった等)することで新しい情報を仕入れます。新しい情報にて考え直すことで、答えをアップデートし対応バイアスを乗り越えることができます。

対応バイアスへの対策をまとめると下記のようになります。

・人のせいにしたときに一度立ち止まって考え直す。

・相手の身になって考える。同じ状況で自分ならどう行動したか自問する。
(相手が無能だったとかでは片付けないこと!)

・見えづらい真の原因を考える。


この記事は認知バイアスを紹介する記事の一部です。
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