ADHDですけど何か?-デパート苦手になる話

ADHDの診断を受ける根拠としていくつか根拠となるものがあった。
僕が受けた診察はアンケート形式によるものだったけれど
うつ病が併発したので、ストレス的に現れる症状がADHDに当たるとしての診断でした。
何度でもいうけれど、自己診断でADHDを語るのは絶対やめたほうがいい。
自分の短所を自己診断で語るのはだいぶかっこ悪い。
調子悪いならお医者さんの適切な診断のもと向き合ったほうがいいし、僕も肩書き捨てられるならばそうしたい。
めちゃくちゃ調べ物して対策本読んでようやく人並みより若干下くらいの判断力しか持ち合わせてないのです。
肩書きを盾にするのって正直結構イヤだったりする。

で、ちょっと読むのが辛辣になるかもしれないけれど、実際どうやってADHDと判断され、どのように挫けたのか経緯を書いてみようと思う。

大型商店に行けなくなった。

知覚過敏といえばいいだろうか。
いつの間にかデパートなど、商品がたくさん陳列しているところに行くと疲れるようになった。
店舗のBGM、モール内BGM、掲示板の呼び込みジングル、企画展示の呼び込みが流れるラジカセ、その他諸々。音情報にも疲れ始めた。
なんともこの施設は音が多いなぁ…なんぞ思っていると音楽の構造がイヤでも頭の中に入ってきて分析してしまう。
視覚からの情報も当時の僕にはえげつなくて、ポスター、チラシ、商品のケース、ポップのあらゆるキャッチコピーが飛び込んでくる。
僕はこれを“強い情報”と呼んで避けている。
人を惹きつけるために目一杯の工夫がこなされたデザイン、コピーライトは僕の中では解析の対象になって目に飛び込んでくる。
あえてデザインされた安っぽさなどは意味のない大量消費などを連想して疲弊してしまう。
飛び込んでくる情報に対して、無駄に悪い方に考え込むようになってしまっていた。
ADHDの特徴として“視覚過敏”と言うものがあるらしく、今回の文字情報だとか大量に陳列された場所に行った際に具合が悪くなるのは典型例らしい。
あまり名前を挙げて具体例を出すのは良くないとは思うがあえて言う。
僕はド○キに行くと吐く。

息がうまく吸えない。

ADHDとは若干話が逸れるし、今でも療養中だけど、いつの間にか息がうまく吸えなくなってしまった。
正確には自然に呼吸はできるのだけど、呼吸が浅くなったり、空気を変に飲み込んでしまう変な癖が頻発するようになった。正しい呼吸が時折わからなくなる。
妙にゲップが出る、肺や心臓に空気を泡を溜め込んでしまっているような感覚がずっと続いている。
調べるところによると“吞気症”もしくは“空気嚥下症”と言うのが一番近い症状だった。
お医者さんには相談しているけれど、ストレスなくしばらく過ごせる日は落ち着いてる。
未だ謎の多い症状で困っている。有識者の方いればぜひコメントお待ちしております。

マルチタスクで頭が真っ白になる。

コロナ禍で僕はPAや音楽の世界から一度離れて転職した。
正直この選択があまり良くなかったように思う。
僕はECサイトの運営を行う会社に転職した。
けれど、やればやるほどに労務内容は増えていった。
増える分には構わないのだけれど、同時進行で進めるものが多くなったり
上層部での方針は毎日のように変わっていく。
音楽の世界では、事前の打ち合わせ、当日の円滑な進行などシングルタスクで順を追っていかにスムーズに消化していくか、そういったことに注力することができた。
けれど、この職場では立てた作戦は毎日崩れていくし、圧倒的に不利な条件での売り上げノルマを求められる。
最終的に他業務を片付ける時間が多く、制作業務に集中できない。
これ以上は愚痴になるので割愛するが、兎にも角にも職場があっていなかった。
マルチタスクになると頭が真っ白になって手が止まる時間が多くなった。
いくらプログラムを書いて物事を簡略化してもなにも楽にはならない。
いつの間にかモチベーションは空っぽに尽きていた。

何やってもつまんなくなる。

家事炊事はなんでもこなす。それがメメノメメである。
ご飯を作るにも新しい食材を探求したり、洗濯も割と楽しんでやれるほうである。
けれど、なにかを探求しようとか、音楽を作ろうとか
映画を見ても、何をしてもつまんなくなり始めた。
いい音楽、演劇をみると“どうして僕は客席にいるのだろう??”気持ちがそっちの世界へ持っていかれる。
つまらないのに、心は超絶悔しがっている感覚がある。
何をやっても頑張っても結局は会社へいくのだ。これが後35年くらい続くらしい。
なんともやるせなくて、ご飯の味がしなくなっていた。
大好きな楽器とか作曲のモチベーションも湧かなかったし、誰と遊ぶにしても“遊んだとて…”みたいな空虚な気持ちになっていた。
正直この期間はなかなか辛かった。死ぬことも選べない感じだった。
そう、死にたくても死ねないという超厄介なループが夜な夜な始まるのである。

風呂に入れなくなる。

会社業務、家事炊事を終えてようやくクールダウンする。
というか消沈している。
明日やることとか、心の中ではやりたいこととか
そもそもクールダウンしてダラダラしたい、明日が来なくていいなどと考えていると、結局思考回路がフル回転し始める。
結局は真っ白になるのだけど、兎にも角にも全てが面倒で動けない。
この時の弊害で困ったのが風呂に入れなくなるのです。
着替えるのもできないで3〜4日同じ服を着て過ごすこともあった。
なにをどうあがいても今日を終えることが出来ない。
これもADHDの典型例らしい。

心が折れる音がする。

なにをやってもつまらん、タスクを終えれば頭がオーバーヒートする。
息はしにくいし、体は臭い(気がする)
大好きなご飯もまったく食欲がわかないで残してばかり。
それでも胃とか腸は毎日キリキリしている気がする。
文章で書くとなかなかキテいる気がするけど、うつ病エッセイでよくみる“まだ頑張れる”みたいな気持ちが続くのだ。
過度のストレスを適度なストレスと勘違いしてしまう。
同じ境遇な方がいたらマジでさっさと病院行って休業したほうがいい。

最終的にある日の朝、僕は腹痛で起き上がれなくなった。
休みの連絡を入れた瞬間“ボグッ”と心の折れる音が聞こえた。
多分これが挫けたというやつだと思う。
どうあがいても体が動かせない2日ぐったりしてのようやくの出社。

諸々経緯を伝え僕は心療内科に行くことにした。

辛辣な文章はさっさと消化してしまうに限る。
今回は長めになってしまったけど、あったことの経緯をまとめた。
上記の“視覚過敏・知覚過敏”“マルチタスクの苦手意識”“風呂に入れなくなる”などの特徴とカウンセリングからADHDと診断され、その特性によるストレスから、うつ病になったと診断された。

次回は診察内容とその後の休業の過ごし方を書いていきたいと思う。
割と楽しくは過ごしていたけど落差もすごかった。
同じ境遇で苦しみ始めてる人になんとなーくの参考になりそうな失敗談がたくさんあるので楽しくまとめていきたい。

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