2023美術展・勝手にアワード
ギリギリセーフ! 今年もやります!
2023年の美術展めぐりを振り返り、個人的な好みで勝手に賞をあげちゃおう、という記事です。
1.ノミネート一覧
2023年に鑑賞した美術展です。
今年は*の数で評価もつけてみました。(個人的な好みです)
過去記事があるものにはリンクを貼りました。よかったら読んでみてください。
佐伯祐三 自画像としての風景/東京ステーションギャラリー *****
重要文化財の秘密/国立近代美術館 **
憧憬の地ブルターニュ/国立西洋美術館 *
橋本コレクション展ー指輪よりどりみどり/国立西洋美術館 **
ルーブル美術館展ー愛を描く/国立新美術館 ****
94歳セツ新聞ちぎり絵原画展/よもぎbooks **
エルマーのぼうけん展/立川PLAY! MUSEUM ***
河合玉堂常設展/玉堂美術館 *
ペンギン街に出る-さかざきちはる/武蔵野市立吉祥寺美術館 ***
ガウディとサグラダファミリア展/国立近代美術館 **
テート美術館展 ターナー、印象派から現代へ/国立新美術館 **
イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル/国立新美術館 ****
MOTコレクション 被膜虚実/東京都現代美術館 **
小泉癸巳男の<昭和大東京百図絵>で巡るレトロでモダンな東京散歩/青梅市立美術館 *
第75回 正倉院展/奈良国立博物館 ***
常設展「コレクション展Ⅱ・Ⅲ」/茨城県立陶芸美術館 **
ゴッホと静物画ー伝統から革新へ/SOMPO美術館 ****
2.勝手にアワード
2-1 グランプリ
佐伯祐三 自画像としての風景/東京ステーションギャラリー
凄かったです。
佐伯祐三の作品が140点、怒涛の展示でした。しかも、これらの作品は約5年間に書かれたものだというのも驚きでした。こんなに濃厚な時間を過ごした人生って、いったい…。
副題の「自画像としての風景」は、この展示を言い得ていると思います。5年の間にどんどん変化する作風。たぶん、変化する作風はその時の佐伯自身だったんじゃないのかな。
実はnote記事を書こうとしたのですが、頓挫しました。どうにも感情が文章に変換できなくて。安直な感想は書きたくない。もっと佐伯のことを知ってからでないと。そう思いつつ、いまも「下書き」のまま…。(^-^;
ステーションギャラリーのレンガの壁に作品がすごくマッチしていたこととか、会場のスタッフの方の制服がオシャレだったこと(たぶん図録とおそろいの鮮やかな青色)も、高評価につながりました。
2-2 各賞
今年はね~ 佐伯祐三展が凄すぎたんですよ。
1月に観てしまったものだから、「佐伯を超えるもの」を求めた1年間になってしまいました。(M-1の審査員みたいなこと言ってます)
それに今年はバラエティに富んだ鑑賞内容だったこともあり、「洋画」「日本画」等のくくりをはずし、グランプリのみ選出することにしました。各賞には、記事にはしなかったけれど記憶に残った展覧会をピックアップします。
<ドレスもアートで賞>イヴ・サンローラン展
個人的に好きなデザイナーです。スタイリッシュな印象があります。
タキシードやピーコート、サファリルックを女性の服に用いたのはサンローランが初めてなのだとか。
展示は時代やテーマに沿った洋服だけでなく、サンローランが子供のころに描いた絵や写真もあり、人となりも伝わるような展示がよかったです。
こんな人がデザインしたお洋服なんだ~と思うと、観る目も変わります。
名画にインスパイアされたクチュールのコーナーも、絵画好きにはたまらない。あ、あの絵のモチーフだわ、と当てながら鑑賞するのも楽しかったです。
<もっと勉強しま賞(私が)>ガウディとサグラダファミリア展
造形の美しさはわかるんです。
ただ、構造物として観たときに、なにがどれだかすごいのかがわからなかった…。建築に詳しかったらもっと楽しめたんだろうなぁ。自分の知識不足を身に染みて感じた展覧会でした。
図録にはガウディの年譜やサグラダファミリア以外の建築の解説もあったので、迷わず購入しました。私には難しく、少しずつのペースですが読んでいます。Casa BRUTUSを書店で買ったり、NHKのガウディ特集を観たり、絶賛勉強中です。
<冒険にでかけま賞>エルマーのぼうけん展
童心に帰るとはこのことか、と(笑)
入口の様子やチケットの形など、細部にこだわっています。大人も子供も、とにかく観に来た人を楽しませよう、という主催者の思いが感じられる展覧会でした。
挿絵の原画を目当てに行ったのですが、絵本のストーリーを疑似体験できるセットや作者に関するコーナーもあり、見どころがいっぱいでした。
もう一度読み返したくなって、ミュージアムショップで絵本を買って帰りました。絵本って、夜寝る前に読むのにちょうどいいのです。
3.ふりかえりと来年の抱負
2023年、鑑賞した美術展は「23」でした。
2022年の「35」に比べると少なかったですね。上半期に体調を崩したり、酷暑で外出する気にならなかったのが原因かと思います。
今年の特長は、初めて行った美術館が多かったこと(23のうち11)です。知らない場所は新鮮で楽しい。それに、なんとか目的地にたどり着くと、それだけで自己肯定感があがる気がします。
そして、今年の記事の数は「8」。
去年のアワードでは「もっと書きたい」といきごんでいたものの、あいかわらずのペースでした。それでも、自分では大満足。
noteを始めて1年以上経ち、自分は書きたいスイッチが入らないと書けない
こと、記事を書き終わるのに2週間はかかるということを自覚しました。なので、観た展覧会すべてを書くスタイルは、あこがれるけれど自分には無理。あきらめました。
本格的に美術館巡りを始めてもうすぐ3年。
最近は、波山の生まれ故郷を訪ねて笠間に行ったり、美術館ではなくお寺におられる仏像が観たい、と思って奈良に行ったり。
過去の鑑賞をもとに、興味と行動半径が広がってきているのを実感しています。来年も名画に会いに行こう(^O^)/
そんなこんなで、来年は、無理せず自分のペースで記事を書いていきたいと思います。たまーーーの更新になると思いますが、また記事を見に来ていただけたらうれしいです。
よいお年を!
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