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マレーシアの病院では100%実費。健康保険がない国での医療費は?事故や怪我は?

今回はマレーシアの病院事情について
これまで罹った病気&利用した病院について
また、海外旅行保険や現地医療保険についてのあれこれまとめていきたいと思います。


国民皆保険制度はない。風邪引いても病院に行かない文化。

学校が始まってから娘が風邪を何度かもらってきました。

大抵、鼻水からの発熱、咳と風邪の症状が毎回同じなので
日本から薬を持ってきていたものの、あっという間に切れてしまい
同じ効果のある薬を薬局で探したらすぐに見つかった。

オレンジ味で飲みやすいシロップ

日本だとドライシロップと言って、水に溶かして飲む粉薬を服用していたのですがマレーシアにはない。基本錠剤か、シロップということでいくつか試してみたけど娘が飲める味と、そうではない味がありました。。

通常の風邪であれば、基本病院に行かずに薬局の薬でセルフメディテーション。インフルエンザや抗生物質が欲しい時に医者に診てもらうというのが基本だそう。

学校では傷病保険の加入必須

とはいえ、学校では入学前に傷病保険に入ることが義務付けられています。
というのも、学校内で何か怪我をした時や救急車などを呼んで処理を受ける時無保険だとあまりにも負担が大きいからです。

学校であればスポーツもするだろうし、思わぬ怪我をしがちな子供。
傷病保険は1年間掛け捨てタイプが基本。保険会社にもよるが大体は年間800~1200RM(24,000~36,000円)程度。

生涯の保険金額上限が設定されているものもあれば、無制限なプランもあり
男女によって金額が異なる会社もあります。(小さい男の子は金額が高い、、など)

風邪を引いて病院にかかるといくらかかる?

私が案の定、娘から風邪をもらったときに、さすがに寒気と関節の痛みで怖くなり病院にかかりました。

お友達から教えてもらった、ハタマスにあるMONT HOPE。
ローカル病院ですが、インド人の女医さんは懇切丁寧で予約も取りやすく外国人であればパスポートの情報だけで診てもらえます。

その際に請求された金額がこちら。

診察、処方箋込みで165RM(5,000円強)

診察料 70RM(2,100円)
うがい薬 15RM(450円)
ヒスタミン10錠 15RM(450円)
解熱剤20錠 10RM(300円)
抗生物質10錠  55RM(1,650円)

合計165RMの明朗会計。

マレーシアの抗生物質はなかなか強力で効き目抜群だよ!と言われていたので一応もらったのですが、風邪であればなるべく服用したくないのでこの時は服用せずに取っておきました。

100%実費でも5,000円であれば、そこまで躊躇うことなく病院にかかれます。ですが、私の住むモントキアラは日本人が多く、英語が使えない人は日本語対応の病院に行くことになるのですがそこでは同じ処理でも値段が3倍程するそう。

入国後90日以内ならクレジットカード付帯保険が使える?

マレーシアに入国して1ヶ月くらい経った頃、急に娘が「耳にお水が入ってる」と言い始めました。

日本に住んでいる時、一度中耳炎になりかけたことがあったので、できれば耳鼻科で診てもらいたかったのですが、耳鼻科専門の小児科が見つからずに一番近くの、日本人医師&通訳もいるひばりクリニックに行きました。

受付で記入する問診票

そこは予約の時点でまず、何かしらの保険があるかどうかを聞かれます。
なぜならそのクリニックは実費でかなり高額な請求がくると有名で、その理由としては日本とほぼ同じ医療が提供されている&通訳のサービスがあるから。
ちなみに駐在員の場合、日本の保険適応治療は全て会社負担であることが多いためあまり値段を気にすることはないそうなのですが、それ以外の場合だと100%実費。

ちらっと聞いた料金は覚えている限り
初診料で150RM?
診察、処方箋まで含めるとでおおよそ350〜400RM(約12,000円)

保険適応の場合、キャッシュレスで診察してもらえるわけですが、診察前に保険会社に対象となるかどうか自分で確認の連絡をする必要があります。

診察前、症状や個人情報を記入
直近の飛行機がJALだったので、JALカードの付帯保険請求を使いました


現住所や連絡先などを記入し、保険対象であれば会計なしで帰ることができます。

ちなみに娘の診察を予約をして、時間通りに行ってから30分くらい待ってようやく名前が呼ばれました。

ドクターはムスリムの女性。隣には韓国人の日本語通訳さん。
(どんなもんかなと思って通訳つけてみたけど、ほとんどドクターと直接話しました)
親切に話を聞いていただいて、耳の中をチェック
「耳垢はありますね、でも取らない方がいいです」と一言。

あれ、これで終わり・・・?
耳鼻科なら耳垢とってくれるんだけどな、、と思いつつ
処置できるか聞いてみたところ
「耳垢が全くなくなってしまうと、ウイルスが入ってきたりするので必要以上に取らない方がいいです。熱が出たり、鼻水が出てたりするのであれば薬も処方するけど、そうでないなら何もする必要ないです。

ものの5分で診察終了。
そしてお会計は払わず帰ることとなったのだが、後々明細を見ると、その時の診療代は435RM(13,000円程度)

日本の医療費って、ほぼ税金で賄われてるんだな・・・となんか逆に申し訳なくなった。しかも子供なんて無料みたいなものだし。

もし事故に合って入院になったら?

現状、マレーシア国内の傷病保険に入っているのは娘のみ。
私と夫は直近でマレーシア出入国をしているため、しばらくは万が一の事故にあったとしてもカード保険が使える。
しかしこれから長期滞在になる場合、マレーシア国内の保険加入が必須になる。

その理由としては、以下の3点

・クレジットカード保険の適応範囲が狭い
カード付帯保険だと国内で決済をしたかどうかなど条件をつけられることがあるため。病院にかかる前の確認作業も負担になる。

・早めに入った方が保険料が安い
日本でも同じだけど、年齢が上がるにつれて保険料もあがる。さらに過去に病気や怪我をした履歴があるとその分跳ね上がるので健康なうちに入っておくのがおすすめ

・万が一大きな怪我や急を要する手術が必要になった場合、マレーシアの病院での処置が必要となる
万が一癌や認知症など、長期にわたって治療が必要になる病気であれば日本に帰国する選択肢を持てるが、心臓やくも膜下出血など緊急性の高い病気にかかった場合は、否応なくマレーシア国内の病院で処置を受けることになるのでその際無保険だとかなりの金額負担になる。

大体安いプランでも年間1000RM〜となるので
我が家の場合大人2人、子供1人で年間10万円くらいの掛け捨てとなる予定です。

マレーシアで健康でいる秘訣

マレーシアは一年中暖かく、季節の変化はないというものの
普段エアコンの効いた室内にいるため、外気との寒暖差はかなり激しく、このところ時期によってはヘイズによる大気汚染も著しいため、体調不良や咳き込んでいる人はしょっちゅう見ます。

特に繁華街があるエリアはかなり空気が汚れていて
今まで何度も具合が悪くなり、最近は必ずマスク持参&首からかける空気清浄機をして外出するようにしている。

娘の学校でも、毎日空気汚染の数値はモニタリングしていて
一定の数値を超えると外の活動が休止になったり最悪休校になる学校というのもあるそう。

・なるべく暖かいものを飲んで代謝を高める
・外気を入れずに空気清浄機をフル稼働する

などなど季節や空気の状態を見ながら「今日はヤバい」「今日は大丈夫そう」などと臨機応変に対応していくのがマレーシアで健康に過ごすポイントなのかなと思います。

実際、移住してから3ヶ月は体調不良が続いていたけど今はしばらく元気でやっていけています。

あとはデング熱なども刺されて入院した人の話なんかも聞くとだいぶ深刻なのでなるべく虫除けスプレーも頻繁につけて肌を出さないことも有効かなと思います。






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