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リアルとバーチャルを繋ぐ「XR技術」を駆使する新カンパニーの設立経緯・今後の展望に迫る|メンバーズのIR note

新カンパニーの設立経緯や今後の展望、どのように全社の競争力形成へ結びつけようと考えているのかなど、カンパニー設立者に話してもらいました。

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当社では、新カンパニーの設立と運営を通じて次世代の経営人材を育成するための「カンパニー社長公募制度」を推進しており、これは2023年3月期3Q決算時に示した『専門特化型カンパニーのさらなる拡大』戦略において、重要な社内プロジェクトのひとつです。

(※)カンパニー社長公募制度
年齢や経験は問わず、ミッションに共感し、ベンチャースピリットと成長意欲がある社員であれば応募可能。2030年までに30~50社のカンパニー設立を目指し、今後は専門領域に特化した新カンパニーを年間4社以上立ち上げていく方針。

今回は、昨年8月にXR領域のカンパニー設立を果たした宋 京娥さん(2020年 新卒入社)に、設立経緯や今後の展望、事業成長をどのようにメンバーズグループの競争力形成へ結びつけようと考えているのか、話を聞いてみました。

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デザイナーとして2年働いた後、社長公募制度へ立候補


- そもそも、なぜメンバーズに入社したのですか?

もともとメディアに関心を持っており、UXデザイン領域でマーケティングの仕事ができる会社を探していました。

メンバーズは、UXデザインも含め様々なクリエイターがチームを組んでお客さま企業のマーケティング領域を支援していますが、社会課題解決を目指す経営方針や、能動的にキャリアアップを測れる風土・制度・環境づくりを行っている点にも惹かれました。

一方、私自身はデザイン制作・開発のいずれに関しても、新たな価値を創造するために、多様なスキルを持った仲間としっかりとコラボレーションしていくことを非常に重視していました。

コアバリューである「貢献」「挑戦」「誠実」「仲間」に共感する人が集まっているメンバーズであれば、自分の好きなデザイン領域の技術を伸ばしつつチームとしても大きなチャレンジを続けることができると考え、入社を決めました。

- 入社されてからカンパニー設立に至るまでの経緯を教えてください。

2020年に新卒として入社した後は、もともと希望していたクリエイティブディレクション室(※)に配属されました。

※クリエイティブディレクション室
デジタルビジネス運用を得意とするメンバーズの中で、利用者視点・トレンド等の知見を用いてお客さま企業の求める要件を満たすビジュアルデザイン・UI・情報設計などのクリエイティブ領域を部署横断で担う専門部隊。

クリエイティブディレクション室では、主に大手通信事業者の新規サービスのプロトタイプ(試作)を通した仮説検証や大手自動車メーカーのグローバルリサーチ業務に携わっていました。

部署内の気軽な雑談などからも業務にかかわる新たなアイデアが生まれること・アイデアがブラッシュアップされることが多くあり、この風土は、後に設立する新カンパニーにおける組織づくりにも早速生かしています。

カンパニー設立については、私の両親が経営者で自分もいつか事業運営に携わってみたいと考えていたこともあり、2022年に社長公募制度に立候補しました。

- カンパニー設立から半年経過しましたが、「カンパニー制度」についてどう感じていますか。

XR領域を手がける会社は他にもありますが、立ち上げ初期の小規模な事業者さんからは「サービス開発段階で資金が尽きてしまう」「営業や採用について助言をもらえる人が周りにいない」といった悩みをよく聞きます。

一方、大企業で事業立ち上げを検討している人からは「XR業界はビジネスの実績も教科書も少ないため、そもそも上が許してくれない・大きな資金を投じてくれない」といった悩みも聞きます。

私はデザイン領域で働いてきたため、カンパニーをゼロから設立し運営する中で、わからないことや困ることは多くありました。

しかし、メンバーズでは、全く面識がなかった執行役員や他のカンパニー社長など様々な人に相談することが可能であり、また、XRという先進的な領域に対して挑戦をさせてくれる風土もカンパニー社長公募制度ともよく馴染んでいると感じています。

お客さま企業の継続的なビジネス成果創出にこだわるXRクリエイターを提供する


- なぜ「XR」に着目したのですか?

XR(クロスリアリティ)とは、「VR(仮想現実)」「AR(拡張現実)」「MR(複合現実)」の総称で、5Gの普及に伴って利活用の範囲が拡大していること、また、昨今のコロナ禍により、人々の非対面コミュニケーション手段としてもXRが大いに注目されているためです。

VRゴーグルなどデバイスのコストが問題視されることもありますが、将来的に開発が進みコストは徐々に下がっていくものと考えています。

最近はデバイスでなくともWebや携帯アプリで簡単にVRやARを楽しむことができるので、企業のマーケティング活動においても、サービスの利用者との接点としてXRの活用が今後さらに加速すると考えています。

また、ARコンテンツなどのXR技術では、コンテンツへのアクセス数や詳細な利用ログなどのデータを蓄積することができます。そのため、企業のマーケティング活動においてはコンテンツ制作に限らず、データ解析などを元にしたコンテンツの更新・最適化を継続することが競争力の鍵を握っています。

XR Boosterカンパニーでは、お客さま企業の事業目標、製品・サービスに対して高い理解度を持ち、3D・CG編集用ツールによる3D CG制作/実装などのXRスキルを保有する「XRクリエイター」を提供することで、リアルとバーチャルを繋いで利用者との新たな接点を創出し、お客さま企業のマーケティング活動を支援していきます。

- XR領域の競合環境も教えてください。

3D・CGモデリング制作会社や360度ビュー制作会社、不動産の内観・外観のパース制作会社は数多くいらっしゃいますが、お客さま企業の事業目標、製品・サービスに対して高い理解度を持ってマーケティング活動を継続的に支援する会社はまだ少なく、XR Boosterカンパニーの強みになると考えています。

一方、XR領域は世の中的にも認知され始めたばかりであり、どうやってマーケティング活動に活かしていくのか、誰も答えを持っていない状況です。そのため、私たちがXR領域におけるマーケティング手法の開拓をリードしていきたいとも考えています。

XR人材を継続的に育成し、マーケティング領域からXR市場を開拓していく


- 他の専門技術特化型カンパニーとの親和性も高いのでしょうか。

XR技術は、ライブイベントやセミナー・バーチャル体験・EC運営・SNSキャンペーン・家具のバーチャル配置・顔認識フィルタや服の試着など、活用できる領域が幅広く、他のカンパニーと連携することで、XR Boosterカンパニーが技術・制作面を担い、さらに高い付加価値を生むことも可能だと考えています。

他のカンパニーが手掛けるSNS運用案件では、既にAR技術を活用したキャンペーンで連携した実績もあります。XR技術を用いたマーケティング活動においては、データベースの構築やユーザーリサーチが必要となる場面も出てくるため、今後もお客さま企業のビジネス成果を最大化させるべくグループ横断で連携を図っていきたいですね。

また、第一線で活躍するスキルフェロー(技術顧問)による研修やメンバーズ社内の有識者による研修、社内勉強会の実施、スキルアップ支援制度の導入によりXR人材を継続的に育成しようと取り組んでいますので、メンバーズグループ内における社員のキャリア開発の選択肢の一つとしての魅力も高めていきたいと考えています。

- カンパニーが目指す姿を聞かせてください。

XR技術は、企業のマーケティング活動に生かされた実績はまだまだ少なく、「こうやって使えるよね」「この業界と相性が良いよね」と、ビジネスに活きる領域や価値は、仮説ベースで模索されている状況にあります。

そのため社名の「XR Booster」には、お客さま企業のビジネス成果の創出・XR市場そのものの領域と価値を「Boost」(ブースト)させたいという想いを込めています。

XRを通してマーケティング課題や社会問題を解決していきたいという考えやワクワク感を持っているクリエイター集団として、XR市場を開拓するカンパニーにしていきたいですね。

XR Booster カンパニー HP

編集後記


カンパニー社長公募制度は、メンバーズグループの様々なリソースを活用して事業を立ち上げることができます。今期はXR(仮想現実等)、AI(人工知能)QA(品質保証)に特化したカンパニー3社が新設されました。

来期以降は毎年4社以上のカンパニーを立ち上げることで専門領域を拡張しながら、カンパニー横断のチームを提供することでサービス力を強化し、競争力を創出してまいります。また、クリエイターの専門スキル育成・配置転換等を通じて、各カンパニーの成長も加速させてまいります。

今回の記事のほか、より深く当社についてご紹介する記事は『メンバーズをもっと知る』マガジンにも揃えています。ぜひ併せてご覧ください!

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最後までお読みいただきありがとうございました。

(取材・文:井上)

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