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おハゲちゃん治療❤️‍🩹

左後頭部に、おハゲちゃんがふたつできた。 円形脱毛と言うとなんだか他人事みたいだし、 10円ハゲと言うには大きすぎる。。 私の身体で起こる何らかの変化は、 いつだって私の身体を守ろうとする 生に向かうポジティブな働きであると思うので、 私を労い可愛がる意味も込めておハゲちゃんと呼んでいる。 ちなみに病院で測ってもらった結果、 ふたつのおハゲちゃんたちは3.5×2.5センチと、 2.5×2センチという大きさだとわかった。 調べてみると10円玉の直径は23.5mm、 つまり

    • 岐阜の朝の風景より

      平日の中日に地元の先輩とご飯に行く約束をしたので実家に帰り、 翌日は岐阜の実家から直接名古屋のオフィスへと向かった。 いつものパターンだと、岐阜から名古屋へ電車に乗って帰るのは夜のことが多い。 ぬくぬくと日常から離れて過ごすオアシスのような実家から、 少し責任と緊張が伴う生活の場へと向かうのがなんとなく寂しくて、 夜との暗さと相まって重い気持ちになることが多い。 今回はいつもと違い、地元民かのごとく通勤ラッシュにまぎれて朝7:30の電車に乗り込む。 大学時代は一限に向かう

      • 2024/4/9 日記

        お花見がこんなにも気持ちよく さくらを愛でるという行為を心と身体が求めてやまないものだと知ったのは 大人になってから、つい最近のこと。 小学校、中学校、高校、大学と 通っていた頃は気づかなかったけれど 春はさくら、秋は紅葉など、校内では歩いているだけでふと季節を感じられた。 そんな環境を離れ社会に出て働いてみて初めて、 花見とは、自ら足を運ばなければできないことなのだと知った。 前々から開花の時を予想する。 そして満開かつ、雨風にその花びらを落とされてしまう前のちょう

        • 2024/5/24日記

          今日は詩的じゃない、日常の気づきのはなし 朝、ちょっとお腹が重くて、息が詰まる感じで ズーンとなりながら出勤していたのだけれど そんな時にあることに気づいた それは ただ歩いているだけでも 目を向ける高さによって 心持ちが全く異なるということ これまで気にもしていなかったけれど 私はいつもせいぜい5メートル先を見て歩いていた 今日はふと 美しく、清々しく、凛とした様子で歩いている 誰というわけじゃないけれど すれ違えば「なんだか素敵だな」と思うような人が あたまに浮か

        おハゲちゃん治療❤️‍🩹

          夕暮れ

          夏の夕暮れ ベールがかかったような 薄い闇と湿った空気のなか 終わっていく今日に ほっと胸を撫で下ろしながら帰路に着く 歩く自分は ほんのり光を放って 周りの景色から浮いているようで 特別じゃないその美しさに また心は安らぐ

          夕暮れ

          夏の夕暮れ ベールがかかったような 薄い闇と湿った空気のなか 終わっていく今日に ほっと胸を撫で下ろしながら帰路に着く 歩く自分は ほんのり光を放って 周りの景色から浮いているようで 特別じゃないその美しさに また心は安らぐ

          夏の夕暮れ ベールがかかったような 薄い闇と湿った空気のなか 終わっていく今日に ほっと胸を撫で下ろしながら帰路に着く 歩く自分は ほんのり光を放って 周りの景色から浮いているようで 特別じゃないその美しさに また心は安らぐ

          春に思う

          春が来た 新芽をたたえた巨木 やわらかな風にゆれる草花 生き物はみな光を受け よろこびに満ちるはずだ 高まる季節に向かいいっぱいの力をひめた陽の光 じわじわとした熱さを まだ少し冬がかった厚い服の上から感じる ふくかぜはまだ少し冷たいが やはり冬のそれとは違う 思い出すのは 家族と離れ、ひとり住んだとても明るい地で 心地よい光に包まれてもなお 満たされなかった自分 その地を離れて家族のもとへ帰り 安心できる家から毎日眺めたあたたかい光と 逃げたかった全てを手放したは

          春に思う

          いちばんの愛の言葉

          しずまった夜の部屋 布団にそおっと潜り込みながら 起こしてしまってないか、と顔をみる いつもはずーずーいびきをかいてるけど 今日は耳を近づけ確認しないとわからないほどしずかな寝息 水色の毛布を上までしっかりかけて ぴょこりと出ている顔は生まれたまんまのようで 愛おしくてたまらない こんな暗闇ではうまく映らないから 写真に残すことはできない まっくらにした部屋で一度は目を閉じたけれど やはり愛おしい寝顔をもう一度心に焼き付けたくて スマホの灯りを少しつけて じいっと見入った

          いちばんの愛の言葉

          植え込みから飛び出て いつも刈り取られる新芽 君を見ながら いつでも私の心にある一抹のふあんを思う

          植え込みから飛び出て いつも刈り取られる新芽 君を見ながら いつでも私の心にある一抹のふあんを思う

          こころのなか へたくそかよと悪態ついて乗っていた運転の荒いバス 降りる時にはちゃんと礼を言う

          こころのなか へたくそかよと悪態ついて乗っていた運転の荒いバス 降りる時にはちゃんと礼を言う

          ある夜の思い耽り

          事務のお仕事から定時を少し過ぎて退社。 バス停を目指して、もうすぐ青に変わりそうな信号まで小走り。 小道をつなぐ短い横断歩道をかけて通り過ぎようとした時、向かいから歩いてくる男性のコートが綺麗に翻った。 ふとその人に目がいって、あ、と思った。 大学時代に同じサークルにいた先輩。 でも、ある日突然いなくなってしまって、それから大学で見かけてもなんとなく声をかけられなくなってしまった、先輩。 あの頃よりも、少し柔らかくなった表情と、 あの頃と変わらないゆるりとした歩き方。

          ある夜の思い耽り

          しあわせのパン

          わたしの好きなパン。 それはまず、匂いがいい。 むしろ、その匂いをいちばんの楽しみにしているとさえ思う。 かぶりつく前、それがどんな大きさのパンであったとしても、両の手でふわっと、でも落とさぬようにしっかりと、パンを包む。 ちょうど口と鼻との間くらいの高さに構え、 ワクワクも高まったところで思い切り鼻から息を吸う。 パン屋さんに入った時、あるいは選んだパンをひとつずつ紙袋に入れてもらい渡された時。 ああなんていい香り、とすでに味わってはいたけれど、なんのことない。

          しあわせのパン