見出し画像

サ道2.0「サウナ瞑想の作法」

皆さん、今日もととのってますか?
最近、サウナ渋滞と「ととのい椅子」不足に心を痛めているマインドフルネスサロン「MELON」代表のダイスケです。この記事ではマインドフルなサウナの入り方「サウナ瞑想」について解説します。

画像3

先日、ひょんなことから「日本国民が全員サウナに通うようになればGDPが3倍になる」と公言しているサウナ大好きライターのヨッピーさんとサウナに入りながら取材を受けるという謎の企画がありました。10年以上前からフォローしている憧れのヨッピーさんにお会いできるという機会に少し緊張していましたが、お話してみると物腰の柔らかい優しい方で安心しました。

おでかけ体験型メディア「SPOT」より、サ室でのヨッピー氏↓

画像1

その会話の中で、私が「瞑想=サウナ」仮説を提唱していることをお伝えしたのですが、ヨッピーさんは2016年9月にはそれに気づいていたとおっしゃっていました。(さすが銭湯神ヨッピー。。ここは私が提唱したことにして貰いたいところです。)しかしヨッピーさんは「瞑想やマインドフルネスはまだよく分からない」とおっしゃっていたので、瞑想・マインドフルネスとサウナの関係について自論を解説させて頂きました。その取材記事はこちらになります。

さて本題ですが、ここからはサウナをマインドフルに楽しむ方法「サウナ瞑想」のやり方について解説させて頂きます。サウナは大好きだけど、マインドフルネスや瞑想はよく分からないというサウナー諸兄姉のために具体的な方法を伝授させて頂きますね。

基本的なサウナのお作法はいつも通りでOKですが、 違うのは「意識の使い方」になります。「ととのい」をさらに昇華させるために、次のようなプロセスでサウナに入ってみましょう。

サウナの選び方

お好みのサウナで構わないですが、個人的にはTVがないこと、照明が明るすぎないことがサウナ瞑想をするには向いていると思います。BGMはボーカルがないチル系のものであれば気にならないかと。タオルやハットで目元を覆い、耳栓で雑音をシャットアウトするのも手ですが、見た目はちょっとアレな人になると思うので、そこは自己責任で。(←私のことですが、見かけてもそっとスルーしておいてあげて下さい・・。)

画像4

サ室の過ごし方

まず座り方から。足を組んだり、体育座りをしてリラックスする入り方も良いですよね。でもサウナ瞑想を行う際には、浅めに腰をかけて背筋を伸ばしましょう。頭のてっぺんからワイヤーで吊り下げられているようにすっと伸ばし、余計な力は全部抜いてしまいます。手はひざかももの上に軽くおき、向きは上でも下でも構いません。姿勢が整ったら軽く目を閉じます。

サ室に入った直後は自動的に身体の感覚に意識が向くと思います。ムワッとした熱気が顔や体にまとわりつく感覚をそのまま全身で感じていきます。呼吸をすれば、鼻腔や喉を通じて熱い空気が通っていくのを感じられるでしょう。そのうち汗が頭や顔から垂れて体を伝わっていく感覚、いつもは感じられない自分自身の心臓の鼓動もはっきり感じられるかもしれません。それら全身の感覚に100%身を委ねていきます。最初は観察する対象をひとつに決めて集中すると良いかもしれません。サ室にいる間はできる限りこの感覚だけの状態を維持しましょう。温度に慣れてくると、ついつい考え事を始めてしまいますが、サウナ瞑想中には仕事のことや、家族のこと、お金のことなどの考えは全て手放していきます。もし自分が「思考の世界」に入り込んでいることに気がついたら、直ちに「感覚の世界」に戻ってきて下さい。もし何かを考えていることに気づいても、それはサウナ瞑想の失敗ではありません。自分を責めたりせず、そっと五感へ意識をシフトさせていきましょう。

画像5


そろそろ時間が経って、サ室から出ていきたくなった頃でしょうか。その時に衝動に身を任せてサ室を飛び出すのは堪えましょう。ここでもポイントになるのは「意識の使い方」です。次に観察するのは身体感覚ではなく「心の状態」。おそらく暑さから逃れたいという欲求や衝動が、心の中に湧き上がっているでしょう。この心の状態をちょっと客観的に観察してみます。どのような感覚があるでしょうか。もしかしたらこの衝動を身体感覚として体のどこかで感じることができるかもしれません。更に、その欲求や衝動を観察している時に、それらはどのように変化するかも眺めていきます。辛くならない範囲で、「心の観察」をしてみるのがサウナ瞑想のポイントです。

ちなみにサ室を出るタイミングが分からない方は、心拍数が通常の2倍くらいになった時が良いらしいです。まれに我慢比べ大会と化し、なぞの緊迫感に包まれることもありますが、サ室では他人と比べることは一度忘れて、自分自身の感覚と向き合って判断しましょう。

水風呂の入り方

水風呂に入る前にはもちろんしっかり体を流してから。サウナ瞑想の道を志す者、マナーもしっかり守りたいものです。水風呂に入った直後は、サ室とは反対に、はじめに自分の心を観察してみます。身体が急激に冷まされることで、爽やかな安堵感を全身で感じますよね。この瞬間が最高というサウナーの方も多いのではないでしょうか。今度は「苦痛」ではなく「快楽」の感覚が観察対象となります。自分が感じているその気持ち良さを少し客観的に眺めてみましょう。次第にそれは変化して、小さくなっていき、そしていつの間にか消えていきます。(無常)

画像6

快楽の感覚がなくなったら、観察対象を身体にシフトさせていきます。水流が身体に当たる感覚や水の「羽衣」が身体を覆っているのを感じます。そして再度、呼吸に意識を向けていきます。鼻から入った空気が、喉を通じて胸やお腹を膨らませる感覚、空気が出る時には胸やお腹が凹み、喉や鼻から出ていく感覚に意識を集中します。これを続けていくうちに、そろそろ出たい!という衝動が湧き起こってきます。その感覚もサ室で行ったのと同様に、ただ眺めてみましょう。慣れてくると、衝動を抑えて呼吸に意識を集中し続けられるようになっていきます。(ただし低体温症などにならないように自己責任で!)

ととのいタイム

水風呂から出たらお待ちかねの「ととのいタイム」です。この時点でかなり仕上がっていますので、ここからは意識のコントロールを手放していきます。ととのい椅子などに座ったら、目を閉じ意識を開放していきます。注意の対象を定めず、音や光、皮膚感覚や匂いなど意識をオープンにしていきます。おそらく思考はかなり働きにくくなっているので、雑念がおさえられ開放的な感覚の世界に長く留まることができるでしょう。この状態がマインドフルネス瞑想を継続的にやっていると辿り着ける感覚に極めて近いと思います。いわゆる「ととのい」の境地がそこにはあります。

おでかけ体験型メディア「SPOT」より、鬼のようにととのうヨッピー氏↓

画像6

サウナ中毒・依存に注意!

ここまでととのってしまうと、これが癖になって辞められないという方も出てくるかもしれません。最近は、もともとハッピーになるためにやっているのに、四六時中サウナのことが頭から離れないサウナゾンビ化しているサウナー(決してヨッピーさん↑のことではありません!)も徐々に増えつつあります。実はこれには理由があります。人間の脳には報酬系という神経回路のグループがあり、特定の行動により快楽などの報酬を得ると、その回路が強化されて同じ刺激に引き寄せられやすくなっていくのです。無意識にサウナを求めてしまうようになったら、そんな自分の執着や衝動も客観的に受け止めてコントロールできるように、マインドフルネスも合わせてしっかり練習することをお勧めします。

以上、「サウナ瞑想の作法」を解説させて頂きました。日常的にもマインドフルネスを実践していくと、サウナが更に深いものになると思います。ぜひ試してみてくださいね。マインドフルネスをしっかり学びたい方はMELONでお待ちしています。今なら2週間無料トライアル実施中です!

melon_online_ad_20201014_男性ビジネスマン


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?