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やっぱりスキンシップって大事!

こんにちは!

育休中で今日も育児に奮闘中のパパセラです!

育休中を取得して概ね4週が経ちます。残り2週で仕事に復帰しますが、この2週間でどのように過ごすかが大事だと考えています‼️

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さて今日は、『スキンシップ』のお話。

これはパートナーとも子供とも。家族のスキンシップについてのお話。

子供とのスキンシップはやはり大事との記事はよく見かける。実際に私も育児の中でその重要性はひしひしと感じている。特にスキンシップと愛着形成については色々な書籍にもなっている。

ただ、闇雲に『”スキンシップ大事”論』のもと触れ合っても悪い影響も出てくることもあるのだ。最後はそこについても書いてみよう。

〈スキンシップとその役割〉

スキンシップ:互いの身体や肌の一部を触れ合わせることにより親密感や帰属感を高め、一体感を共有しあう行為を指す言葉である。

スキンシップについては階層性があり、段階的な働きをしている。

身体レベル体温の保持:生物は体温がないと生命活動を維持できてないので、親に抱かれる・包み込まれることで体温を維持している。

情動レベル安心・快:親に包み込まれること身体の感覚から安心感を得ている。

認知レベル愛着・信頼:自分を包み込んでくれる対象に対して特別な愛情が芽生え始める。

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動物の起源を辿るとスキンシップの役割は体温の維持、つまり身体レベルから始まっている事がわかる。よく『スキンシップで安心感を』といった記事を目にするがその大元には身体レベルでの役割があり、その上に安心感や愛着が生まれるのだ。また、皮膚接触にてオキシトシンという神経伝達物質が分泌されることから、スキンシップは安心感や絆を感じる刺激にもなる。愛着はいきなり『危険な状況になった時に守ってもらえる』という言語的な表象(認知レベル)で生じるのではなく、もっと原始的なもの(身体レベル)から始まっている。つまり愛着形成は頭で理解するものではなく無意識に身体から築かれるものなのだ。

このスキンシップは子供だけでなくママとのコミュニケーションにも有効だ。普段のコミュニケーションに加えて、寝る前に少しだけでもマッサージをすることでオキシトシンの分泌を促し信頼関係を築きやすくなる。※以前の記事を参考までに。


〈スキンシップは良い面・悪い面がある:同期現象〉

スキンシップにおいてメディアでは良い面を取り出されることが多いが、良い面だけでもない。状況によっては悪い面もありネガティブに働くこともある。

イライラしながら抱っこしても中々子供が泣き止まない

といった経験はないだろうか。これを紐解いていこう。

人と人の間には触れ合うことで『同期現象』という現象が起こるとされている。同期現象とはなんなのか。

一定の近いリズム(規則的な波)を持つ2つ以上のものが接近すると、初めはバラバラだったリズムが次第に揃っていき、最終的には同じリズムで運動する現象

よくメトロノームの例があるので、気になる方はYouTubeで「メトロノーム、同期」と検索してみて頂きたい。

この現象が人同士、親子同士でも生じるということだ。例を挙げると、

母親と子供の心拍数が同期する
親がストレスを感じると皮膚温度が低下する

といった事が起こる。これは例でも挙げたように良い面と悪い面がある。親自身のメンタル状況や身体状況によって良い方にも悪い方にも傾くという事だ。親が比較的落ち着いた精神状況だと子供も穏やかになりやすいが、親自身が過度のストレス状況下では子供も不安になる。まさしく親の状況を子供に映し出してしまうという事だ。※以前の記事を参照してもらいたい。

この両面の影響を考慮すると、親自身もできる限りリラックスした状況下に身を置く、もしくは良いメンタルに転じる方法やスキルを持っておくことも必要になる。

〈スキンシップからみた育児中に注意したい事〉

これまで、スキンシップのメリットや危険性について述べてきたが、これらを踏まえて育児中に注意したい事を示していきたい。

・新生児や乳幼児は衣類やタオルに注意する

新生児の皮膚は敏感だ。また、新生児は皮膚からの感覚をもとに自分の身体を脳内に作り出している。肌触りの違いによってどのような反応が出るかといった研究もなされている。つまり、普段身に着ける衣類(肌着やロンパース等)やお風呂後に身体を拭くタオルなどの柔らかさもにも反応する。直接的な皮膚接触(スキンシップ)の前に普段使う衣類などに目を向けるのも一つの手だ。

・『抱っこ要求』にはできるだけ応じる

新生児期を終え、幼児期に突入すると「抱っこ!」と仕切りに要求されることも少なくないだろう。これは単なるわがままではなく、「安心感を得たい」といった子供からの信号だ。抱っこは子供が安心できる環境であるかを確かめる一つのコミュニケーション手段なのだ。育児に家事と中々忙しい家庭もあるだろうが、できるだけ抱っこ要求には応じたい。『この抱っこ要求が永遠に続くのではないか』という不安もあるが、子供はいずれ勝手に親から離れていく。離れるような刺激や興味があるものが目の前に現れると勝手に離れていくことになる。今のうちに十分にスキンシップをとり我が子との信頼関係を築きながら自分の手から離れていく日を心待ちにしておこう。

・親はできるだけ悪いイメージを持たない

先ほど記載したように親と子供は身体的にも精神的にも同期する。親の不安は子供の不安につながるということだ。できるだけポジティブなイメージを持ちたいところだ。だが、本当にしんどい時は中々ポジティブになりにくいのが現状だ。そういう時は、身体から変えていこう。『身体心理学』的な見方をすると、姿勢や表情によって感情や情動も変化すると言われている。人は不安や嫌な事があると下向きになり猫背のような姿勢になる。だからできるだけ胸を張り、意図的にでも笑顔を作ってみよう。特に口を「イーッ」と横に広げてみよう。数秒続けいると無意識にポジティブな思考になりやすい。また、一度立って背伸びをして身体的にも精神的にもリセットしてみよう。


今回はスキンシップと注意しておきたい点について書いてみた。私の職業である理学療法士も無意識にこういった点に注意しながら介入している。こういった事を注意しながら介入していると対象者から信頼を得る事が多い、とういうことを実感している。これは育児にも活かせる内容だと思うので、興味のある方は実践してもらいたい。

ではまた!!



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