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ヒットチャートについて考える

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オリコンやビルボードなどの総合チャートについての考察、そこから派生して自分オリジナルのヒットチャートの作成や時々の樹になる音楽の紹介をしていきます。
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#オリコン

歌のゴールデンヒット 歌姫の一番売れた歌(改訂・仮)

の末尾に、着うたフルとかも集計してほしいと書きました。日本レコード協会の認定を基準にすると精度が非常に粗くなりますが、少なくとも以下の2曲は100位以内に入りそうかなと思いました。

青山テルマ「そばにいるね」195万Point

CD売上:55万枚 (55万Point) + ダウンロード 300万 (120万Point) + 3300万ST (11万Point) = 195万Point

絢香「

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歌のゴールデンヒット 歌姫の一番売れた歌Best100 感想 (少しだけオリコンを再評価しました)

歌のゴールデンヒット 歌姫の一番売れた歌Best100 感想 (少しだけオリコンを再評価しました)

 先日(2022/11/17)、TBS系で放送された「歌のゴールデンヒット」は非常に興味深い内容でした。これまで同種の番組が放送されるたびに「なんでCD売上だけ? またAKB?」という批判が上がり続けていたのに対して、ついにダウンロードとストリーミングも合算した令和のランキングにアップデートされていたから。前宣伝で「音楽業界初」と謳われていたのは決して誇大広告ではなく、しかも、1968年から202

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オリコンは某J事務所に本当に忖度しているのか?

ビルボードジャパンができたことで、オリコン叩きたい勢は事あるごとに「オリコンはジャニーズ忖度だからダメだ」というのですが、本当にそうなの?という話。典型的なのは以下2点。

①ジャニーズ以外のボーイズグループだけ売上枚数が「精査」されている?

 集計方法そのものが異なっているのと、何枚精査したのかをオリコンが公表していないので本当のところはわからない(理由とともに公表してほしいなといつも思ってい

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めいちゃん「ラナ」対策でBillboard Japanはルビコン河を渡るか

ビルボードジャパンからとあるサキヨミ記事が投稿されたことでまた、ビルボードご意見番の方々が大激怒の大騒ぎですよっと。
記事はこれ。

めいちゃんという「歌い手」の最新曲「ラナ」が、ほぼLINE MUSICの再生回数キャンペーンに支配された再生回数でストリーミング首位を爆走中だとのこと(Spotify, Apple musicなどでは無風状態)。Billboard Japanといえばつい最近INI対

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Billboard Japanお得意の正義の鉄槌

Billboard Japanの得意技、自称チャートアナライザ大喜びの正義の鉄槌を下しました報告。

いや、むしろ何故今まで、Spotifyの再生回数1回と無音ループ再生、マルチデバイス再生がすべてカウントされてしまうザル仕様のLINE MUSICやAWAの再生回数1回が等価だと思っていたのかが不思議でならないし、やって当然の対策ではある。でも、これってAmazon・Spotify・Apple以外

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NACK5のAll Japan Singles Top20のこと

NACK5のAll Japan Singles Top20のこと

今年初の投稿が4月になってしまい、お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。

その空白期間の間に、エリア外(私は現在大阪にいます)のラジオ番組も視聴できるように環境を整備し、敬愛する小林克也さんが担当しているNACK5のラジオ版「Best Hit USA」に加えて、同局で毎週金曜日に放送されている9時間のワイドプログラム「ファンキーフライデー」内で午前に放送されている「オールジャパンシン

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存在意義を失い続けるオリコン

CDTVライブライブは微妙なところがあるけれど、MステやNHKの番組などはビルボードがメインになっていて、上半期ランキングも年間ランキングも、紹介されるのはビルボードのほう。

ビルボードが年間トップは「夜に駆ける」でしたと発表し終えた後で、AKBの「失恋ほにゃらら」と誰も納得しない結果を発表できる強心臓ぶりはある意味すごいけれど。

業界誌なのに業界に使われないランキングを作り続ける意味は何? 

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