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【自作詩集】 霧の森〜記憶を彷徨いながら〜

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オーストラリアに来てからの風景や心情を綴った詩 心から消し去ることのできない想いなどの書き殴りの詩
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#眺め

【詩】 春の目覚め

【詩】 春の目覚め

うっすら開いたまぶた
目に映るのは優しい日の光

まだ眠気が体を包み
ベッドにふんわり溶け込んでいた

扉をノックする 楽しげな風の音色

つま先をそっとベッドの外に出してみる
冷たい空気が 指を突き刺すことはもうない

窓から差込む日差がすでに眩しくて
時計をおもむろに引き寄せた

気だるさを覚えながら
ベッドを抜け出し窓をあければ
首をかしげて私を見つめるトカゲの子
生暖かい春の風が 
芝生の

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【詩】 静かに流れる時の中で

【詩】 静かに流れる時の中で

ふと窓の外に目をやった
春も間近というのに
すぐ目の前の大きな木には
葉の1つもついていない
冬の名残を刻む木を
茜色の空が包んでいる

枝と枝の間に浮かぶのは
赤い屋根が連なる町並み
遥か向こうにかすむ
平和に過ぎた今日に感謝して
静かに時は流れていく

今日もまた
昨日と変わらぬ風景を
穏やかな時間の中で
厳かに見守る大きな木
冬の名残を刻んでも
春のように温かい

静かに流れる時の中で
森羅

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