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【詩】CRASH

眠らない街は朝に眠る

揺らぐ思い
ズレる重さ
積もる想い

街中を吹き流す風に乗って
塵芥を撒き散らす袋の様に
いつもいつも彷徨っている

若人
何を感じて笑うのか
老人
何を思い微笑むのか


何を思って生きるのか
何時まで縋り続けるのか
何処まで振り回せば済むのか

崩壊
心の積み木
細く短い朽木の塔
繊細に罪重ねた生涯
崩れ壊れて
堕ちて行く

堕落
何時から人の善きから目を逸らすようになった?
何時から人の悪しきを探し続けるようになった?

失格
壊れ果てたものは
屑籠へ捨てましょう

揺り篭
優しさに包まれた幸せの檻
柔らかい鉄格子を粉砕する
冷たく錆び付いた自由の地

最果て
何も無い
何も存在しない
何も思わない
何も感じない
何も
何も

何 も

土砂降りの 雫に斬られ 哀春を

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