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夏の旅日記 三日目 後編【🇦🇹ザルツブルク,オーストリア】2021.08.12

三日目前編の記事はこちら⏬

ウィーンを出発し、電車でちょうど
三時間くらい揺られ着いた次の目的地は。
ザルツブルクです。

■ザルツブルクってどんな街?

ザルツは"塩"、ブルクは"砦"を意味します。
昔塩の貿易で栄えたこの街はそんな名前がつけられています。

ドイツと国境を有している街で、
ザルツァッハ川という大きな川があります。

川は、南に
中世・バロック様式の建物がある
歩行天国の旧市街地区(アルトシュタット)
北に
19 世紀の新市街地区(イノシュタット)
と新旧市街地を分断する形で流れています。

旧市街地と呼ばれる一帯は1996年にザルツブルク市街の歴史地区としてユネスコ世界遺産に登録されています。

高速道路で西に140キロ走るとミュンヘン、
東300キロにオーストリアの首都ウィーンという
位置関係の場所にあり、
実はオーストリア支配下に入ったのは19世紀以降です。
(それまでは大司教が支配するドイツ諸邦のひとつでした。
形骸化した神聖ローマ帝位を度外視すれば
オーストリアとは対等独立の関係だったそうです。)

短期間バイエルン王国に併合されていた時期もあり、
その歴史的経緯から、ウィーンにも増して、
ドイツのバイエルン州との文化的関係が深い街です。

モーツァルトが生まれた街としても知られ、
彼の生まれた家などが現在は博物館として残っていたりもします。

・到着。まずは宿泊先に向かいます。

ウィーンを14時前に出発して、
ザルツブルクに着いたのは17時前ごろでした。
まずは駅前のバスロータリーから
ホテル近くまで移動します。
どのみち観光施設は閉まり始める時間なので、
軽く散策できたらな、くらいの気持ちで
ゆったり移動していきます。

写真を撮り忘れたのですが、
ザルツブルクでの宿泊施設も親切な対応で
とても素敵なホテルでした。

後日の記事でも案内しますが、
朝食サービスのバイキングが
とても美味しかったです。

今回利用はしませんでしたが、
ロビーには深夜まで対応の簡易のバーがあり、
お酒やコーヒーの提供もありました。

Altstadt Hotel Hofwirt

住所:Schallmooser Hauptstraße 1, 
         A-5020 Salzburg

e-mail:hotel@hofwirt.net
Tel:+43 662 8721720
Fax:+43 662 88148499

https://www.hofwirt.net


■ザルツブルク旧市街地を散策

ホテルに荷物を置いて早速
夕方のザルツブルク散策に出かけます。

冒頭で、川に分断される形で
新市街地と旧市街地があると書きましたが、
今回宿泊施設があるのは新市街地がある川の北側でした。
ザルツァッハ川には南北に複数の橋が架けられており
簡単に行き来できるようになっています。

この日は新市街地を抜け橋を渡り、
旧市街地を適当に歩いてみることにしました。

端から見たザルツァッハ川。
日が西に傾きはじめていてとても綺麗です。

・ゲトライデガッセ(ゲトライデ通り)

川の南側にはゲトライデガッセ(ゲトライデ通り)
といういわばメインストリートがあります。
ドイツ語で"小さな通り"を意味し、
道は確かにそこまで広くないのですが、
たくさんのお店が立ち並び人通りの多い場所です。
旧市街地の中を、ザルツァッハ川と並行するように
東西に長くのびています。
お店の軒先にはオシャレな鉄細工の看板が並びます。

マクドナルドの看板もおしゃれ。

川からこの通りには建物の
吹き抜け部分を通り抜けてくることができるのですが、
その吹き抜け部分にもお店が並んだり
お花が飾られていたり観るも楽しい造になっています。

モーツァルトの生まれた黄色の可愛らしい家も
この通りにあります。
ちなみに今回ゲトライデガッセに入って、
一番初めにこの建物の目の前に出ました。

ゲトライデ通りを橋まで歩くと聖ブラジウス教会が見えます。

St. Blasius Kirche(聖ブラジウス教会)

住所:Bürgerspitalplatz 2, Salzburg, Austria

・カラヤン広場と馬の洗い場

左に曲がってしばらく行くとすぐに"馬の洗い場"というユニークな名前の着いた池があります。
かつては宮廷の馬が洗われていた場所であることから
この名前がつけられています。

またこの馬の洗い場の目の前にある広場は、
ここザルツブルク出身の世界的指揮者、
ヘルベルト・フォン・カラヤンの功績を称えて
"カラヤン広場"と名がついています。

近くに"SCHUBERT"(シューベルト)というお店を発見。
なんのお店なんだろうか…

・メンヒスベルクの丘から
ザルツブルグの街並みを一望

来た道を戻りほんの少し歩くと
近くに2004年に建てられたメンヒスベルク近代美術館があります。

今回時間がなく近代美術館は割愛しましたが今回の目的は
近代美術館が建つメンヒスベルクの丘から眺める
ザルツブルクの景色です。

■ザルツブルクカード

ここではザルツブルクカードを使用!
この旅のウィーン編ではウィーンパスやウィーンシティカードの紹介をいたしましたが、ザルツブルクにも沢山のスポットをパスできるザルツブルクカードがあります。
ザルツブルクカードは本当に活用すればお得になるので案内を下記に掲載しておきます。

公式サイト
https://card-webshop.feratel.com/scc01/default/?language=en#category:card

日本語解説サイト
https://nicolenaworld.com/how-to-use-salzburg-card/

・いよいよ丘にのぼります

受付を通るとエレベーターが三つ並んでます。
エレベーターに乗り込むとモーツァルトの可愛らしい映像とオルゴール調の"アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク"が流れていました。
流石、モーツァルトゆかりの地。

※写真が無かったので動画からスクリーンショット撮りました。画質が粗いです😅

エレベーターを降りていざ外へ!
目の前に広がるのはザルツブルグの街です。

ザルツブルク市街の歴史地区が広がり、
左手にはザルツァッハ川、
右手奥にはホーエンザルツブルク城が見えます。

ここを訪れていたあるご家族の集合写真撮影を頼まれ、
写真を撮ったところ、そのうちの気品のあるマダムから
"あなたも撮らないと!"と言われ、撮っていただきました😹

この丘はサウンド・オブ・ミュージックのマリア先生がドレミの歌を練習したロケ地としても有名です。

本当はこの景色のすぐ反対にある近代美術館も
とても興味がありましたが前述の通り
この旅では割愛。
しばらく景色を堪能したらもう一度旧市街地へと戻ります。

Monchsberg(メンヒスベルクの丘)

住所:Gstaetten Gasse 13, Salzburg

Tel:+43-662-88849772

公式サイト
https://www.salzburg.info/en/travel-info/arrival-traffic/moenchsberg-lift

営業時間(エレベーター):
月曜日             08:00-19:00 
火曜日〜日曜日 08:00-21:00
7月・8月         08:00-23:00

Museum der ModerneamMönchsberg
(ザルツブルグ・メンヒスベルク近代美術館)

住所:Monchsberg 32, 5020 Salzburg

Tel:+43662842220

公式サイト
https://www.museumdermoderne.at/de/

営業時間:
火曜日〜日曜日
(水曜日を除く)  10:00-18:00
水曜日             10:00-20:00

フェスティバル期間は月曜日も10:00-18:00

・再び旧市街地へ

もう一度ゲトライデ通りを通り抜けていくと
視界に日本語が見えて思わず立ち止まりました。
どうやら日本食レストランの看板みたいですね。

・レジデンツ広場

レジデンツ広場は、ザルツブルク旧市街中心にある
公共の広場です。

広場南側に大聖堂があり、
西側にレジデンツ、
東側にはグロッケンシュピールがあります。

レジデンツとは宮殿を表す言葉で、大司教が暮らしていたことで知られており、1619年に建設されました。
この広場の名前の由来にもなっています。
レジデンツの内部は、現在はザルツブルク州立の博物館になっていて、欧州の美術品が沢山展示されています。

この広場の真ん中にある噴水は
中央ヨーロッパ最大のバロック様式の噴水と言われています。
イタリア人の芸術家トンマーゾ・ディ・ガローネの作で、
アルプスより北のヨーロッパ内で一番美しい噴水とも言われてます。
たしかに馬の躍動感も素晴らしいのですが、
なぜ鼻から水が出ているのかは気になってしまいました😅
ザルツブルグは映画"サウンド・オブ・ミュージック"の舞台としても知られていますが、
この噴水も作中に登場し、聖地巡りで訪れる方も多いそう。

ちなみにこの広場のすぐ横にはモーツァルト像もたっており、モーツァルト広場と呼ばれています。

Mozart Platz(モーツァルト広場)

住所:Mozart Platz, Salzburg

レジデンツ広場からもホーエンザルツブルク城が顔を出しているのが見えます。

ご飯を食べるために散歩を切り上げて旧市街地を後にします。

・マカルト橋

旧市街地から新市街地に戻る際、マカルト橋を通りました。
前述の通り、新旧市街地間にはザルツァッハ川が流れており、そこにいくつか橋がかかっていますが、
このマカルト橋はその中で一番有名な橋です。
パートナーと二人で名前を書いたり、願いを込めた南京錠が所狭しと橋のフェンスに付けられています。

このマカルト橋を通って新市街地側すぐに
ウィーンでも訪れたホテル・ザッハーのザルツブルグ支店があります。
そしてホテルと細い道を挟んで左隣には、
こんな像が。

世界的指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンの像です。
ここは彼の生家で、この像が建てられています。
といっても、カラヤン博物館とかがあるわけではなく、ここは私有地なので、
柵の外から眺める感じで見ることができます。

カラヤン像が見える川沿いには沢山の人が談笑しながら
休憩してました。
私も晩御飯どころが決まってなかったので
スマホで検索をしている間川を眺めることができる場所で休憩しましたが、とても心地よかったです。

Karajan Geburtshaus(カラヤンの生家)

住所:J. F. Hummelstraße 1 5020 Salzburg

駅方面のレストランに晩御飯どころを決め、川沿いをしばらく歩いて行きます。
途中、こんな教会もありました。
前を通り過ぎただけでしたが、後で調べるとどうやら
ジェイコブ・ゲッツという方が建設したものだそうです。

Christuskirche

住所:Evangelische Christuskirche
         Schwarzstraße 25
         5020 Salzburg

e-mail:pfarrbuero@christuskirche.at
Tel: +43662874445

公式サイト
https://christuskirche.at/

■世界第二位のビール大国、
オーストリアでケラービールを頂く

今回晩御飯に選んだのは
ブラウレストラン"イムラウアー"
ホテル併設のレストランで、
地元のビール会社が運営しています。

開放感のあるテラス席と室内があり、
私は室内に案内されました。
かなり混んでいましたが、店員さんはかなり仕事が速く、
接客もとてもフレンドリーでした。

暖かな色の照明で、とても雰囲気の良い内装です。

ビール会社が運営しているレストランということで
もちろんビールがお目当て。
ビールだけで数種類あって迷ってしまったので店員さんのお勧めをいただくことに。
勧められたのはビア・フォン・ケラー(Bier vom KellerまたはKellerbier)つまりケラービールです。

ケラービールとは、醸造所が出荷前に地下室で貯蔵しているビールのことです。
通常、ラガービールは濾過して出荷されますが、
このケラービールは、まだ無濾過の状態のビール(たいてい醸造所の主力のラガービール)のことを指します。
今では一般でも呑むことができますが、
もともと濾過前のビールは「醸造に携わる人しか飲むことのできない特別なビール」だったそうです。

その特性ゆえにケラービールは長持ちせず、希少なのだそうで、こういったお店でしか呑めないそうです。

食事はガッツリお肉を注文。

注文から程なくしてビールがお先に到着。

ちなみにこのグラスのロゴ、シュティーグル(Stiegl)というオーストリアのビールブランドなのですが、なんとコロンブスが新大陸を発見したとされる1492年創業。
モーツァルトも愛したビールだったそうです。
オーストリアのレストランでは至る所で見るロゴでした。
食事が来る前に一口頂きましたが、かなり美味しい。
無濾過であることで、酵母がコクや旨味を作り出すそう。

ビール到着から10分ほどですぐ料理が到着。
かなり混んでるのに回転はかなり速いです。

オーストリア産の牛ステーキです。
とても美味しいし、何よりビールとの相性抜群。
野菜もとても新鮮で美味しいです!
ボリュームがあるのでかなり満足感がありました。

お会計をするとき、店員さんに『オカンジョウ?』と聞かれました(笑)
とても気さくかつスムーズな接客と、美味しいお酒とお料理。
ザルツブルクに行かれる際は本当におすすめです!

他の料理もどうやらかなり評判が高いようです。
二泊の旅で二日連続同じレストランに行こうかなと思ったのは初めです(笑)

Braurestaurant IMLAUER(イムラウアー)

住所:Rainerstraße 14, 5020 Salzburg

Tel:+43 662 877694
Fax:+43662 87769416

公式サイト
https://imlauer.com/braurestaurant-imlauer/

営業時間:
毎日 11:30-23:00


非常に良い気分で帰路につきました。
ザルツブルク観光のメイン日の翌日に備えて早々に就寝しました😴

続いての四日目前編,ザルツブルグの記事はこちらから⏬

※営業時間等は2021年11月現在のものです。
変更の可能性もありますので正確な時間等は
公式サイトでご確認ください。


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