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夏の旅日記 三日目 前編【🇦🇹ウィーン,オーストリア】2021.08.12

一日目の記事はこちら
前編⏬

後編⏬

■ウィーン旅も大詰めへ

・ウィーン中央駅に向かう

ウィーンを出るのはお昼からなのですが、
駅に向かう際にごたついて電車に乗り遅れると嫌なので、
駅に大きな荷物を先に置いて、事前に乗り場を確認しに行くために朝イチから駅に向かいます。

コインロッカーはこのようにチケットが発行されて、
荷物を取り出す際にこのチケットを機械に挿入する事で鍵が開きます。

荷物も無事置いたところでもう一度歴史地区に戻ります。

■カフェ・ザッハー(ホテルザッハー)

朝一の目的はカフェ・ザッハーのザッハトルテ。
現在、世界で唯一オリジナルのザッハトルテを名乗ることのできる、ザッハトルテ発祥のお店です。
詳しいお話は記事上部にリンクを掲載している
二日目の記事 後編にて解説しています。

カフェ・ザッハーというのはホテルザッハーという
ホテルの中にあるカフェです。
1876年創業。
かつては昭和天皇も宿泊したという
歴史もある超一流五つ星ホテルです。

やはりお店の方の対応も上品かつ気持ちの良いものでした。

場所はオペラ座のすぐ裏。
ホテルの入り口のすぐ横にカフェの入り口もあります。

この日は日がよく差し込むテラス席で。
早速"オリジナル・ザッハトルテ"を注文。

前日に引き続き、紅茶と共に。
この日はアールグレイをチョイス。


とても美味しい。
美味しすぎて毎日食べたいくらいです…

・カフェ・ザッハーとカフェ・デメルを比較

前日にいただいたデメルとせっかくなので比較をしていきます。

カフェ・ザッハーの方もデメル同様、砂糖抜きのホイップがたっぷりついてきます。
このホイップと食べるとチョコレートの甘さを抑えるだけでなく、チョコレートの美味しい味を引き出してくれます。実に良い仕事をします、このホイップは。

写真を並べてみます。
一枚目がカフェ・ザッハー
二枚目がカフェ・デメル
です。

どちらもアプリコットジャムが使われています。
もともとはスポンジの乾燥を防ぐために塗られたのが始まりだそう。

ザッハーはスポンジとスポンジの間に杏子がたっぷり。
デメルはスポンジ間にはジャムがなく
チョコレートとスポンジの隙間に塗られているのみです。

このアプリコットジャムの量とチョコレート自体の甘さのバランスが、この二つの本家ザッハトルテ比較の鍵です。

前述の通り
・アプリコットジャムは
ザッハー > デメル
・チョコレートの甘さは
ザッハー > デメル

という印象。
アプリコットジャムの量が少ないためチョコレート感はデメルの方が強かったです。

一見ジャムの量も甘味も強いザッハーはしつこい味の
イメージをされてしまいそうですが、これがそんな事なく。
濃厚な甘さのチョコレートとアプリコットジャムの風味が交互に訪れて非常に絶妙なバランスを保っているケーキだと思いました。
ザッハーチョコレートコーティング部分はフォンダンのようなシャリシャリ感(?)がありかなり特徴的な甘味でした。

個性的な味わいがあるのはザッハー。
いわゆるチョコレートケーキのイメージが強いのはデメル。
という印象でした。

ザッハーは好き嫌いが分かれる分、好きな人はハマりそうで、
幅広いそうに受けそうなのはデメルというのが
個人的な感想です。

ちなみに私はどちらも好きですが、
ザッハーの方が好みでした。

・是非皆様も二つの本家ザッハトルテを。

本家vs本家
実は日本でも楽しめます。
カフェ・ザッハーは下記掲載のホテルザッハーのHPより世界中から注文可能です。
デメルは日本にも店舗があるそうなので購入はザッハーよりも簡単かと思います。

ぜひ二つの本家ザッハトルテをご堪能ください♪

CAFÉ SACHER VIENNA
(カフェ ザッハー ウィーン)


住所:Philharmonikerstraße 4, A-1010 Wien

e-mail:culinary.wien@sacher.com
Tel:+43 1 51456661

公式サイト
https://www.sacher.com/de/restaurants/cafe-sacher-wien/

営業時間:
月曜日〜日曜日 08:00-20:00


*ザッハトルテを通販で買うのはこちらから⏬
https://shop.sacher.com/en/original-sacher-torte

HOTEL SACHER VIENNA
(ホテル ザッハー ウィーン)


住所:Philharmonikerstraße 4, A-1010 Wien

e-mail:wien@sacher.com
Tel:+43 1 514 560

公式サイト
https://www.sacher.com/en/

■オペラ座を見納める。

国立オペラ座の前のトラム停にて写真を。
ここから駅方面に向かうので歴史地区は見納めです。
またいつか来れることを願って!!


■ベルヴェデーレ宮殿

ベルヴェデーレとはイタリア語で美しい眺めの意味。

王家ハプスブルク家に仕え、トルコ軍からウィーンを救った英雄プリンツ・オイゲン公の夏の離宮として建てられました。
上宮と下宮の2つの建物があり、現在はそれぞれが美術館として利用されています。
2010年に再オープンした「ベルヴェデーレ21」という近代美術館もあります。

歴史地区からは少し外れ、どちらかと言うとウィーン中央駅に近い方にあります。

まず建物に入る前に庭園と宮殿の外観を眺めました。

入り口はこの写真の反対側なので移動します。
宮殿の反対側の景色はこんな感じです。

上の写真の白い建物が上宮、
下の写真の赤茶色の屋根の建物が下宮です。
2021年末まで下宮は工事のため見学不可でした…

しかし有名作品はどれも上宮に展示されてますのでこちらだけでも十分な見ごたえがあると思います。

・上宮の美術館へ

あまり写真はありませんが、かなりの数の絵画が展示されていました。
広間もかなり豪華で見応えバッチリ。
宮殿というより本当に立派な広い美術館というイメージでした。

美術好きの方はもちろん、
庭園をのんびり歩くのもとても綺麗なので美術好きでなくても是非訪れてほしいスポットです。

Schloss Belvedere(ベルヴェデーレ宮殿,上宮)

住所:Prinz-Eugen-Straße 27 ,1030 Vienna 

e-mail:info@belvedere.at 
Tel:+43 1 795 57-0

公式サイト
http://www.belvedere.at

営業時間:
月曜日〜日曜日 10:00-18:00

■シューベルト最後の家

トラムを乗り継ぎ次に向かうのはシューベルト最後の家。
前日に行ったシューベルトの生家に引き続きシューベルト関連のスポットです。

名前の通りシューベルトが最後に過ごした家になります。

扉の先に進むとここにも吹き抜けのお庭が。
他の部屋は現在も一般の方が住んでいるのだそう。

むかって右手の階段を登ります。

 1828年8月、シューベルトは激しい頭痛とめまいに襲われ、医者に郊外で療養すること勧められます。
次兄フェルディナンドの家に9月1日に引っ越し、
11月19日に亡くなるまでの約2ヶ月半の間ここで過ごしました。
彼はこの家でもたくさんの作品を残しました。

彼が使用したピアノはもちろん直筆譜や
彼の生家同様にオーディオ設備もあります。


Wien Museum-Schubert Sterbewohnung(シューベルト最期の家)

住所:Kettenbrückengasse 6 ,1040 Vienna 

Tel:+43 1 581 67 30

公式サイト
www.wienmuseum.at/de/standorte/schubert-sterbewohnung

営業時間:
水,木曜日のみ
10:00-13:00/14:00-18:00


■ナッシュマルクト

かなりのタイトスケジュールで動く旅なので
急ぎ足で観光してたら案外時間が余ってしまったので
最後に市場を見にいきます。

シューベルト最後の家から徒歩10分ほどのところに、
「ウィーンの胃袋」と呼ばれるウィーン最大のマーケットがあります。

長細い通りのような広場でその長さは
約600メートル。
4.2ヘクタールの敷地内には
200軒近くものお店や飲食店が建ち並びます。

オーストリアの料理というよりも、
諸外国の食べ物や果物や野菜を売る店がとても多かったです。
インドやベトナムなどアジア系からトルコ料理まで。

この日は見るだけでしたがここで食べ歩きなんてしても楽しいかもしれません。
テラス席のある店ではみんなお昼からお酒をので談笑してました。

食べ物だけでなくマグカップや石鹸、民族衣装など
お土産品も数多く販売されていて、見るだけで楽しい市場です。
お土産なんかをここで買ってもいいかもしれませんね。

・起源や歴史について

18世紀前半、この辺りにアッシェンマルクト(Aschenmarkt)と呼ばれる牛乳市場が立っていたのが始まりです。

18世紀後半になり、町の人口が増えるにつれて市場も拡大。
後に品目別に開かれていた市が二か所にまとめられ、
水路で到着したものはドナウ運河沿い、
陸路で到着したものはウィーンの南側のアッシェンマルクトで売られるようになりました。

この地域の再開発が19世紀末に行われ、その際にこの市場も徐々に移動をしていきます。
この辺りに流れているウィーン川を暗渠にし、
上に蓋をして、その上に現在の市場が作られました。
ですので現在もこの市場の地面の下には川が流れています。

この移動に伴い、新しい市場の名は、
「アッシェンマルクト」から「ナッシュマルクト」に
正式に改められました。

ちなみに、ドイツ語で
「ナッシェン」は甘いものや美味しいものをつまみ食いすること、
「マルクト」は市場を意味し、
この二つを合わせてナッシュマルクトという名前になりました。
1915年頃には移動が完了し、今の状態となりました。

Naschmarkt(ナッシュマルクト)

住所:Wienzeile ,1060 Vienna 

営業時間:
月曜日〜土曜日  6:00-21:00
日曜日              定休日

■ウィーンをあとに

行く予定のなかったナッシュマルクトも行けて満足。
ウィーンの中心にはもう戻ってこないだろうと思っていましたがナッシュマルクトを端まで突っきるとカールス教会辺りに出ました。

最後に外観だけカールス教会を見納めて、
地下鉄でウィーン中央駅に戻ります。

かなり余裕があったのでコインロッカーに預けていた荷物を回収してから
スターバックスで電車の中で食べるお昼ご飯を買いました。

このスターバックスの裏にすぐエスカレーターがあって、そのエスカレーターの壁部分には
なんともウィーンらしい作曲家たちの絵が描かれていました。

電車に乗り込みます。

次はいつ来れるかわかりませんが、
行けなかった場所もたくさんあるので
またこの街に戻ってきたいです。

お昼ご飯はサーモンベーグルと
コールドブリューラテ
(日本にはコールドブリュー単体はありますが、
ラテはないので頼んでみました。)
少し長めの電車なのでグランデサイズです。

ベーグルにはチーズがこれでもかと言うほど塗られてます。相性抜群のサーモンとチーズが美味しい…

腹ごしらえしつつ
向かうはザルツブルグ。

では次は三日目 後編,ザルツブルグの記事で
お会いしましょう。⏬

※営業時間等は2021年10月現在のものです。
変更の可能性もありますので正確な時間等は
公式サイトでご確認ください。

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