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【Webマーケティング】広告費用ってどうやって決まるの?Web広告の予算の求め方、費用対効果を高めるコツを解説します!

みなさんこんにちは!マイスター・ギルドのマギ子です!

Webマーケティングの担当していると、あらゆるマーケティング手法を使いますがその中でも広告運用は、ほかのマーケティング手法に比べ、短期での成果を求められます。しかし、短期間で成果を求めるからといって、費用をかけすぎることはできません。

では、適正な広告費用ってどうやって決まるんでしょうか?
適正な広告費用は、企業が広告キャンペーンに予算を割り当てる際に重要な指標です。適切な広告費用を設定することは、広告活動の成功と収益性に直結します。

そこで今回は、「Web広告の予算の決め方や、広告運用におけるCPAの考え方、そして費用を抑え費用対効果を高めるコツ」について3回に分けてお伝えしようと思います。

まずは「予算の決め方」をお伝えします。



「Web広告の予算の決め方」

①売上目標額から予算を逆算する

逆算法は一般的なアプローチですが、実際のマーケット状況や競合状況、顧客の行動などによって調整が必要です。綿密な分析とデータに基づいた予測を行い、効果的な予算設定を行いましょう。

以下の手順を考えることができます。

  1. 目標収益の設定:

    • 売上目標額を明確に設定します。これは、特定の期間内に達成したい売上の金額です。

  2. 平均注文額や顧客数の分析:

    • 過去のデータや市場調査をもとに、平均的な注文額や新規顧客の獲得数を分析します。これにより、目標売上を達成するために必要な注文数や顧客数を把握します。

  3. 平均顧客単価の計算:

    • 目標売上額を目指すために必要な注文数や顧客数から、平均顧客単価を計算します。売上目標を注文数や顧客数で割ることで求めることができます。

  4. 広告からの収益の見積もり:

    • 過去のデータや業界の平均的なコンバージョン率をもとに、広告からの収益を見積もります。収益の見積もりに基づいて、広告費用を設定します。

  5. 広告費用の計算:

    • 広告からの見込まれる収益を目標売上額に対して逆算し、広告費用を計算します。一般的なアプローチとして、広告からの見込まれる収益を超える範囲で広告費用を設定します。

まとめると、月にいくら売り上げたいかという目標額にその割合をかけて、広告予算を算出します。

例えば広告費に充てる割合を5%と決めた場合、売上目標を月100万円に設定すると、広告費用は5万円(月額)になります。


②損益分岐点から予算を逆算する

損益分岐点(Break-Even Point)から予算を逆算する際には、以下の手順を考えることができます。
損益分岐点とは、収益と費用が等しくなるポイントであり、売上高が何になれば収支がプラスマイナスゼロになるかを示します。

逆算法を使用することで、目標収益を達成するために必要な広告費用や売上目標を算出できます。ただし、実際の市場状況や顧客の反応、競合状況を考慮に入れながら調整を行うことが大切です。

  1. 損益分岐点の算出:

    • まず、損益分岐点を算出します。これは、固定費用と変動費用を合計した額になります。以下の式で計算されます:

      1. 損益分岐点 = 固定費用 ÷ (1 - (変動費用率 ÷ 売上高率))

  2. 目標収益の設定:

    • 売上目標額や利益目標額を明確に設定します。これは、達成したい売上高や利益の金額です。

  3. 目標収益を損益分岐点で割る:

    • 目標収益を損益分岐点で割ることで、必要な売上高が求まります。これは、目標収益を達成するために必要な売上高です。

  4. 広告からの収益の見積もり:

    • 過去のデータや業界の平均的なコンバージョン率をもとに、広告からの見込まれる収益を見積もります。

  5. 広告費用の計算:

    • 広告からの見込まれる収益を目標売上高に対して逆算し、広告費用を計算します。広告費用は、必要な売上高と収益を達成するための損益分岐点に基づいて設定します。

まとめると、売価から商品原価を含む販売コストを引いた金額を損益分岐点とし、損益分岐点を超えないように広告費を設定する方法です。

例えば、売価が1万円の商品で1個につき8,000円の販売コストがかかるとすると、1個当たりの損益分岐点は2,000円になります。
つまり1個につき2,000円を超える広告費を使うと赤字になるので、広告費の上限を2,000円とするのです。
この場合、販売個数を100個と想定すると、最大20万円まで予算組みが可能です。
ただしこれでは利益が出ないため、あくまで最大値として考えます。

③LTVの考え方から予算を逆算する

LTV(Lifetime Value)は、顧客の生涯価値を指します。つまり、一人の顧客が取引を行う間に企業にもたらす収益の総額を表します。
LTVを考えることで、企業は顧客を獲得し、維持するための適切な予算を設定する際に役立つ情報を得ることができます。

  1. LTVの計算: 過去のデータから、一人の顧客が企業にもたらす平均的な収益(LTV)を計算します。平均取引額 × 購買回数 × 平均顧客寿命で求めます。

  2. 広告からの獲得顧客数の見積もり: 過去のキャンペーンや業界データを元に、広告から獲得できる顧客数を見積もります。

  3. 広告からの獲得顧客のLTV: 見積もった広告からの獲得顧客数を、先ほど計算したLTVで掛けて、広告からの獲得顧客のLTVを計算します。

  4. 広告の予算の設定: 広告からの獲得顧客のLTVを、広告の獲得コスト(CPA)で割って、広告予算を逆算します。

簡単に言うと、LTVから一人当たりの広告からの収益を計算し、それを広告の獲得コストで割ることで、広告予算を決定します。
ただし、正確な数値を得るためには、過去のデータや市場の状況をよく調査し、適宜調整することが大切です。
まとめると、リピート利用される回数(平均)を1回当たりの広告費にかけて予算を出します。

例えば、1個につき1,000円の利益が出る商品が年間で平均5回リピートされていたとします。これが月に50個売れるとすると1ヵ月当たりの広告費用の上限は1,000円×50個=5万円です。しかし、1人の新規顧客が年間5回リピートする分の利益も広告費に振り分けられると考えます。すると広告費は最大で5万円×5回=25万円(月額)まで使えることになり、新規顧客獲得のチャンスが増やせます。


④キーワードから算出する

キーワードベースでWeb広告の予算を算出する方法もあります。これは、特定のキーワードをターゲットにして広告を表示し、そのキーワードに関連するクリック数やコンバージョン数から予算を決定する方法です。
リスティング広告(Search Engine Advertising)の場合も、キーワードベースで広告の予算を算出する方法が適用されます。
リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページに表示される広告で、特定のキーワードをターゲットにして広告を表示する形式です。

  1. キーワードリサーチ: リスティング広告の場合も、ターゲットとするキーワードをリサーチします。ユーザーが検索するであろうキーワードを特定し、そのキーワードに関連する広告を作成します。

  2. クリック単価(CPC)の設定: キーワードごとに、クリック単価(CPC)を設定します。これは、広告をクリックした際に発生するコストです。競合状況やキーワードの需要によって設定します。

  3. クリック数の見積もり: 各キーワードのCPCを考慮して、特定の期間内での予想クリック数を見積もります。

  4. コンバージョン率とコンバージョン数の見積もり: キーワードに対するコンバージョン率を見積もり、広告をクリックしたユーザーが実際にコンバージョン(購買や登録などの願望のアクション)を起こす割合を計算します。

  5. 収益と広告費の評価: コンバージョンごとに得られる収益を考慮し、広告から期待される収益を計算します。また、広告費とのバランスを取るために、利益率やROI(Return on Investment)を考慮することも重要です。

  6. 予算の設定: 予想クリック数や収益を元に、広告からの予想収益を算出し、広告費を考慮して最終的な広告予算を設定します。

リスティング広告の場合も、キーワードの選定やクリック率、コンバージョン率の最適化が必要です。また、リスティング広告プラットフォーム(例: Google Ads)の提供するデータやツールを活用して、効果的な予算決定と広告運用を行うことが大切です。

例えば、Googleキーワードプランナーで調べた「システム開発」というキーワードの月額予測額が70万円であれば、広告予算を70万円以内で設定します(キーワードの月額費用は確認した日によって異なります)。

予算の設定方法は、商品の価格や性質によって変わります。売上目標額や損益分岐点から算出する方法は、比較的高額の商品やリピートされにくい商品に向いています。一方LTVの考え方で予算を導く方法は、リピートされやすい商品の場合に用います。



まとめ

この記事では、Web広告の予算を決める際のアプローチについて詳しく説明しました。
どのアプローチも、過去のデータや市場のトレンドを分析し、最適な調整を加えることが成功の鍵です。
最終的な広告予算は、ビジネスの目標と戦略に基づいて適切に設定することが大切です。計画的な広告運用によって、顧客獲得と収益増加につなげることができるでしょう。

次回は、「広告運用におけるCPAの考え方」について書きたいと思います。


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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
以上マギ子でした!

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投稿者: マギ子|広報の人
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