ベトナム旅、2日目
今日はぐっすりねた。
といっても、現地時間の25時くらいに寝て7時に起きた。
フォーが食べたかったので、とことこ歩いて旧市街の方に向かうことにした。わたしは歩くというのを大事にしている(非日常でだけ)。歩くと、もわもわと食べ物の腐敗臭がたちこめていて、まちじゅうすばらしい匂いであふれかえっていた。そう!こうでなくっちゃ!
5分くらい歩くと路上でベトナムコーヒーを飲みながらたむろしている人々を見かけ、どうしてもベトナムコーヒーが飲みたくなってしまった。路地裏の露店でベトナムコーヒーを注文して飲んだ。とっっってもあまい!あまいコーヒーだった。昔は牛乳が手に入らなかったそうで、そこからコンデンスミルクを混ぜたコーヒーを飲むようになったそう。でもわたしは正直なにも混ざっていないブラックコーヒーがすきだ。飲む前からわかっていた。
またとことこ歩き進めるとホーチミン博物館が見えてきた。観光客でごった返していた。行くべきなのだろうが、今日はやめておく。なんと、同行者がホーチミンという人物の存在を知らなかった。都市の名前だと思っていたらしい。3秒くらい時がフリーズした。「そのくらい勉強してから来い」と心の中で思っておいた。
そこから1時間ほど歩き、おめあてのフォーの店に辿り着いた。あまり空港で両替をしなかったので、充分なおかねを持ち合わせていないまま入り、案の定足りなかった。ありったけの現金を見せて、足りないけどもう食べていいよってなった。カムオン(ありがとう)と連呼した。結局、そのあと両替できる場所を現地の人に聞き、ベトナムドンを手に入れてから足りない金額だけまた払いに行った。ご飯食べている時は剣幕な表情をしていたのに、お金を返したとたんに笑顔になった。人間味があってすごい。
両替はというと、レートのいい悪いがわからず、とりあえずベトナムドンが手に入りさえすればよかった。ぼられているかどうかわからなかったので、ここは平穏にすませたいと思って何も言わないでおいた。何も言わないでおいたというか、言えなかったという表現の方が正しい。海外に来る時にいつも知識不足を実感する。しょうがないことであるが、この値段は適正なのかの判断がつかない。基準のレートがわからない。判断基準があることの素晴らしさを思う。
またてくてく歩いているとトイレに行きたくなってしまい、目についたカフェに飛び込みトイレはあるかと聞いたらないという。まじかよという表情を残したまま、じゃあどこにあるんですかと聞くと湖の近くにあるという。え、じゃあ近くに湖があるんですかというとそうだという。
そのまま湖っぽい方に向かって歩いていたらほんとうに湖が出てきた。水の近くにくると癒される。わりと暑い中ずっと歩いていたのでほてっていて、湖の近くのクールダウンした感じはかなりありがたかった。おめあてのトイレも見つけ満足である。
そういえばバイクの話に戻ると、うさぎ型のヘルメットをよくみる。ヘルメットの上に耳がついており若者っぽい人々がわりとつけている。流行っているんだろう。
あとアーバンファームがすばらしい。アーバンファームとは、岸雅彦さんがつくっている用語で、都市の住宅の庭にあるアロエとかああいうやつを指すんだと思う。わたしが捉えているアーバンファームで言うと、ハノイはいたる場所でアーバンファームっぽいなにかを見つける。アロエは見かけない。
そろそろ暑くなってきて潮時だと思ったので、Grabでタクシーを配車した。行き先をタップしたらもう運転手がこちらに向かっていて5-6分でタクシーに乗れた。なんて便利!日本でも取り入れたらいいと安易に思うが、タクシー会社とのあれやこれやでなかなか進まないだろう。
街中ではGojekやGrabのベストをきた運転手たちがぞろぞろいる。なんてすてきなベストなんだろう。1枚わけてくれないですか、と思う。大学1年でマレーシアに行った時に初めてGrabを使い、その便利さに恐れ慄き、なんで日本でも取り入れないのか調査するとすぐにタクシー会社うんぬん問題にぶち当たった。大学の時に在籍していた東南アジア研究ゼミでは、先輩がGojekとかGrabの研究をしていたことをひそかに思い出している。東南アジアはKPOP人気が凄まじく、かなりの大物KPOPアーティストとコラボしながらGojekもGrabも進化を遂げている。
一旦家に戻り休憩した。デリバリーでバインミーでも頼むかと思ったが、どうせならおいしいものをとなり出かけた。バインミー25という(おそらく)有名なバインミー屋さんに入り激うまバインミーを食べた。生の野菜は気をつけた方がいいと言われているが知ったこっちゃない。全部食べた。ハノイビールと共に最高の夕食となった。たぶんまた来ると思う。店内は外国人でいっぱいだった。
その後はナイトマーケットに出かけた。初日にこんなに堪能していいものだろうか?ナイトマーケットの正直な感想は、観光地というものは似たり寄ったりだ、ということだ。それはお土産を見ていて感じた。このスノードームや、冷蔵庫にペタペタつけるこのかんじや、カンケンリュックの模造品や、パタゴニアのキャップ、すべて既視感がある。マッサージの店が多く、お店の雰囲気や店員の気だるさもひどく類似している。実は、ベトナムに来て胸の高鳴りのようなものがなかった。わたしは新しい物事に興奮を見出す。でも、このごちゃごちゃしたかんじはやっぱりすきだなあと思う。
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