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選ばれる側になる方法

私たちは毎日、何かを選択して過ごしている。
夕飯の献立も、洋服も、休日の時間を何に費やすのかということも。それは自動的に決まるわけではなくて、全てが私たちの選択の結果である。

と同時に、「選ばれる」という逆の立場も経験している。
学校から、会社から、恋人から…。人生は選択の連続だとはよく言ったものだが、同時に選ばれることの連続だとも私は思う。結婚なんてその際たるもので、選んでいると同時に自分の価値も試されている。


誰かから、何かから。選ばれる側になるには、一体どうしたらよいのか。


今日、山のように陳列されたバレンタイン・チョコレート売り場ですごく考えたのは、選ばれるには「他の追随を許さない絶対的な価値を、相手に感じさせることが必要だ」ということ。相対的な価値ではなくて、その人にとっての絶対的な価値である。

例えば今日買ったチョコレート。
何を基準に私が選んだかというと、値段ではない。ミーハーなようだが、
「ショコラティエ業界に明るい有名人の一押しかどうか」をベースにした。
私はチョコレートが好きで、色々な美味しいチョコレートが食べたい。でも会場にあるチョコレートを全て購入できるような財力はないから、手っ取り早く有名人が「おいしい!」とPRでなく率直な感想として呟いていたものなら間違いないと安直ながら考えたのである。
私のような客は、「有名人も唸る美味しさである」という安心感に絶対的な価値があると考えていることになる。チョコレートメーカーからすると、これはチョコレートのパッケージをどんなに工夫しても、味を改良しても、はたまた値段を下げても購入の直接のきっかけにはならない。意外と選択の理由は、そういう「目に見えるところ」には無いのかもしれない。


過去の恋愛を振り返ってみても多分この推察は当たっていて、「若い」とか「優しい」とか「雰囲気美人」とかの価値は、いとも簡単に他の追随を許す。いわゆる「量産型彼女」の状態から一歩抜きんでることが出来なければ、錯覚していた恋はすぐに破綻するのである(悲しいことに…)。
私が旦那と結婚することになったのも、たぶん「(私と)付き合ってから旦那の原因不明の体調不良がみるみるよくなる」という、謎の絶対的価値が付加されたからなのではないのかと思っている。「(比べるまでもなく)この子は違う!」と思ってもらえたから、気づいたら結婚していたのではないだろうか。私としては、仕事のプレッシャーにおし潰されそうになっている彼氏にラフに接していただけなのだが、結果的にそこが良かった。今までの彼氏のように、理想の彼女を演じていたら絶対的な価値を感じさせることもなく、きっと代替可能なまま終わってしまっていたであろう。


自分を見失わず、仕事でも、プライベートでも絶対的な価値を積み上げていきたいものである。



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meimy@日常エッセイ
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