愛されたい症候群だった頃

【１８歳の私の気持ちの備忘録】

私のことを、唯一、特別だと認めてくれる存在が欲しい。

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私は全然美人という部類ではなくて、高校時代もカーストの割と下の方にいた。友達には彼氏もいたけど、私はそういうものとはめっぽう縁が無かった。

大学に入学し、初の一人暮らし。環境が変わることが大嫌いな私が、選んで立ったその地は溢れるほど人がいて、ああ、飲み込まれる、と思ったことを鮮明に覚えている。

この地で、私は何者かにならなければ。田舎で培ったちっぽけな自尊心。多くの人がそうであるように、私はまだ「自分には何かできる」と思っていた。

入学してしばらくすると、気の弱い私は、「一人では限界だ」と思うようになった。友人はいたが、私のことを唯一特別と認めてくれる存在が欲しい。

同じ授業を取っている男子と仲良くなってみたり、サークルの背の高い気の弱そうな男子を好きになってみたりした。でもなんだかしっくりこない。自分の気持ちばかりが先走り、一人の人間として「私だけ」を求められていないのだ。悔しい。

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そこからは作戦を変えて、好きになってくれそうな人と仲良くして、好きになられるのを待った。「何物にもなれないのでは」という１８歳の恐怖を打ち消すために、「私を唯一特別な何者かにしてくれる人」の出現を待ったのである。

今思うと、ちょっと馬鹿らしいと思う。結局そんなことをしても満たされるものは無いのだが、当時は必死だった。からっぽな気持ちのままで付き合っているから、「私を唯一特別な何者かにしてくれる人」はすぐに別の誰かの特別な人になった。

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結局、私を「絶対的な一番」「特別な存在」と認めてくれる人なんて、どこにもいないのだ。みんな自分のことが一番だから、私も自分のことを卑下せずに一番に考えればいい。若いころの、「彼氏がいなくて死にそう！＝私は誰かの一番にはなれない！」という衝動的な思いは、否定しなくていいけれど、言うなれば、幻なのだ。

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私のことを、唯一、特別だ、と自分で強く認めていきたい。

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