発達障害グレーゾーンの働き方と仕事の工夫
大人の発達障害に見られるグレーゾーンって知ってる?
転職サイトの口コミやSNSを参考にすると、グレーゾーンの人は仕事で苦労していると書かれています。稼いでいても、稼いでいなくても。
発達障害のグレーゾーンでは、子供のころに見られなかった特徴が現れることもあります。今日は、ADHDが語る「働き方」の回。
発達障害グレーゾーンの特徴
メンタルクリニック(通称メンクリ)の医師から、「診断基準に満たないけど、発達障害の疑いがある」と言われたらグレーゾーンに該当します。
発達障害グレーゾーンには子供の頃に見られなかった特徴が現れることもあるのです。次のような特徴に当てはまっていませんか?
思ったことを全部口に出す
場の空気を読むのが苦手
聞き言葉や読み言葉の文脈理解が困難
忘れ物や失くし物が多い
興味がないと集中ができない
発達障害グレーゾーンが仕事で感じる壁
発達障害のグレーゾーンにあたる場合、次のようなことが仕事において難しいと感じています。※ただし、個々の状況によって異なります。
社交性と対人関係の難しさ
社交的な場面での適切な振る舞いやコミュニケーションスキルの不足が、仕事や日常生活での課題につながることがあります。
柔軟性の欠如と強いこだわり
新しい状況や変化への対応が難しく、固定されたルーティンや習慣に執着する傾向が見られることがあります。柔軟性の不足は、仕事や人間関係での適応力に影響を与える可能性があります。
感覚過敏や感覚遮断
特定の感覚に対して過敏であるか、逆に感覚を遮断する傾向が見受けられます。例えば、音や光、触覚に対して異常に敏感になるといった感じです。これが仕事や日常生活での適応に影響を与えることがあります。
ルーティンへの執着
物事を時間通りに進めるなど、固定されたルーティンや習慣に対して異常な執着が見られることがあります。それは予測可能な環境やパターンに安心を感じるためです。
仕事や学業での困難
仕事や学業では、社会的な期待が求められます。その状況に対応するのが苦手なグレーゾーンの人も多く、成果が期待される場面で問題が生じることがあります。
自己認識の難しさ
自己認識が難しい場合、個人は自身の感情や特徴を理解するのが困難です。
グレーゾーンの人が長く働ける仕事を探すには
発達障害、グレーゾーンの人が長く働ける仕事を探すために有効なのが、以下の⑤つの方法です。筆者は①を利用してます。
①障害者雇用制度を利用する
各国には障害者雇用のための制度が存在します。地元の雇用サービスセンターや労働省などで、雇用に関する情報を入手しましょう。
②地元の雇用センターを利用する
地域の雇用センターやキャリアセンターでは、求人情報や職業訓練プログラム、助成金などの情報を提供しています。相談やサポートも受けられます。
➂障害者支援団体やNPOに相談する
発達障害のサポートを行う組織や非営利団体が存在します。これらの団体は、就職支援や職場適応のトレーニングを提供することがあります。
④専門職のアドバイスを受ける
精神保健専門家やキャリアカウンセラーに相談することで、個々のニーズに合わせたキャリアプランや適切な雇用機会についてアドバイスを受けることができます。
⑤オンラインの求人サイトを利用する
ハローワークを含め、インターネット上には求人情報を提供するサイトがたくさんあります。障害者雇用に特化したサイトも存在するので、これらを活用すると良いでしょう。
発達障害の人が実践する工夫を取り入れよう
グレーゾーンの人におすすめなのが、発達障害の人が実践する日常での工夫を取り入れる方法です。これにより日常生活や仕事がスムーズに回ります。
今回は発達障害である筆者の工夫をいくつか紹介しますね。
仕事の全体像を把握したい場合
今日やる作業をTODOリストや付箋などにリスト化
リストを目に見える場所に置く
やることに優先順位をつけてから作業に取り掛かる
過集中してしまう場合の対処法
あらかじめアラームをセットして作業時間を決める
ポモロード・テクニックの活用(アプリなど)
まとめ
グレーゾーンの働き方では、個々の特徴やニーズを考慮するのが重要です。規則に縛られがちな組織より、サポーティブな環境で個性を活かすほうが成果を上げられるでしょう。
発達障害グレーゾーンの場合、詳しい評価や時間がかかる観察が必要です。将来的に発達障害に進展するかどうかを判断するのは難しく、専門家による慎重な検討が必要です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?