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「王の死とマリー・ド・メディシスの摂政就任」ピーテル・パウル・ルーベンス【ルーヴル美術館の名品150選】94

作品が語っているメッセージは何か?
世界屈指のコレクションを誇るルーヴル美術館。何万という作品中、絵画に注目、世界的に有名な作品群のうち「意味を読み解く」観点から面白い150の作品を厳選。
人物は?場面は?出典は?意味深なディテールが語っているものは?作品に隠されたメッセージを読み解きます。

*ピーテル・パウル・ルーベンス作 連作「マリー・ド・メディシスの生涯」、1622-1625年、北方絵画部門、リシュリュー翼 ©2011 Matt Biddulph (CC BY-SA2.0)

【名品88から101】はルーヴル美術館の至宝、ルーベンスの最高傑作。
全24枚の大型絵画からなる一大作品。
こちらが物語最大のクライマックス:「王の死とマリー・ド・メディシスの摂政就任」。

「王の死とマリー・ド・メディシスの摂政就任」、1622-1625年、INV1779、3.94×7.27m、北方絵画部門、リシュリュー翼

宗教内乱で乱れた国の立て直しに力を尽くした偉大な王は
不幸にも暗殺される。
神々に迎えられる王。
マリー・ド・メディシスに「権力」と国の「舵取り」が託されます。


◆偉大な王の死◆

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