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「息子ルイ13世成人」ピーテル・パウル・ルーベンス【ルーヴル美術館の名品150選】99

作品が語っているメッセージは何か?
世界屈指のコレクションを誇るルーヴル美術館。何万という作品中、絵画に注目、世界的に有名な作品群のうち「意味を読み解く」観点から面白い150の作品を厳選。
人物は?場面は?出典は?意味深なディテールが語っているものは?作品に隠されたメッセージを読み解きます。

*ピーテル・パウル・ルーベンス作 連作「マリー・ド・メディシスの生涯」、1622-1625年、北方絵画部門、リシュリュー翼 ©2011 Matt Biddulph (CC BY-SA2.0)

【名品88から101】はルーヴル美術館の至宝、ルーベンスの最高傑作。
全24枚の大型絵画からなる一大作品。
ここから、ルイ13世の「親政時代」に入る

「息子ルイ13世成人」、1622-1625年、INV1784、3.94×2.95m、北方絵画部門、リシュリュー翼

摂政だったマリー・ド・メディシスは
政治の実権を息子に返す。
船と舵は「国とその舵取り」を象徴。
船をこぐ女性たちが、ルイ13世の美徳を表す。
力・信仰・正義・協和。
盾に描かれた絵が示します。

◆国と舵取り◆

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