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筆子(2016)『1週間で8割捨てる技術』の読書感想文

筆子さんの『1週間で8割捨てる技術』を読んだ。2016年にKADOKAWAから出版された本である。

わたしの部屋には、備え付けのクローゼットや押入れがないため、すべて衣装ケースやタンスの中に収納している。だから、部屋はおのずと狭くなる。だからこそ、頻繁に捨てるようにはしている。

ただ、ここのところ、仕事を辞めるため、職場から私物を持ち帰っているため、物の総量が増えてしまった。捨てなければならない時期が来ている気がする。

筆子さんのミニマリズムはシンプルだ。

生活を縮小して、お金を節約します。つまり、小さな暮らしをするのです。小さな暮らしとは、身の丈にあった暮らし。
『1週間で8割捨てる技術』p.199

シンプルに暮らすことは、いつ訪れるや知れぬ、経済的な苦難(苦境)から、自分を守ることにも繋がっていく。

ずっと前から、わたしは豪勢に暮らすことにも、何かをコレクションすることにも興味がない。

知の巨人である立花隆や橋本治は本に埋もれて暮らしていた。作家たるもの(作家になりたければ)、本に囲まれて暮らすべきだと思っていた時期もあるが、貧乏だし、収入のあてもなく、借金もできないため、これは現実的ではない。

プラスチックの容器はコンディションのいいものだけを残す、スクラップブックは作らない、というのも参考になった。そういえば、スマホでメモ代わりに写真を撮ったり、書類をPDFで残したりしているが、見返すことってほとんどない。

わたしはよく「これは引っ越し先にまで持っていきたいか」と自分に問うようにしている。引っ越し先に不要なものを持っていくのは、ゴミに輸送費を支払うことになるからだ。「海外に引っ越す」と仮定すると更に捨てられる。そして、わたしは捨てたものを思い出すことはほとんどない。捨てたことを後悔したこともない。

今、わたしが捨てたいのは過去のDVDやBlu-rayの類だ。録画して編集して、ディスクに焼いたので、思い入れがある。しかし、見返すことはほとんどない。映画なんかは、焼くだけ焼いて、見ていないものが多い。

あと、下着や肌着も、適正枚数だけにして、定期的に買い替える人間になりたい。破れたり、穴が開くまで穿くのはよくなかろう。

それから、フリーサイズの服も、今、しっくりこなくなっている。わたしはフリーサイズのゆったり感を好んでいたのだが、なぜだかわからないが、しゃっきとしない。年をとり、年齢に不相応になったのかもしれない。着心地の良さゆえに、だらっとしてしまう。見た目というより、着ていて感じることなので、こちらのほうが、深刻かもしれない。なので、フリーサイズの服は、徐々に処分していく予定だ。

文房具は好きなので、すぐには捨てられないと思うが、使い切ることを心がけ、新しいものは買わないようにしよう。

溜めないためには、アウトプットの回数を増やすことも有益であると思う。読んだ本や観終わった映画などは、noteや日記に記録していけば、記憶にも残るし、すぐに確認もできる。

これからは無職になって、自宅にいる時間も増えるので、再度整理していくつもりだ。

所持品を少なくしておけば、身軽になれるし、引っ越すことも、容易になる。生活をダウンサイジングできることは、不安定な社会においては強みになる。災害にあったときのダメージも少なくて済む。

さあ、捨てよう! よりよく生きるために。

筆子さんのブログを紹介している記事はこちらです。




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