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人は何度でも、人を好きになれる

こんにちは!

先日、以前お付き合いしていた方ととても久しぶりに連絡をとる機会がありました。

その時に少しだけ、自分の成長具合を感じた出来事があったので、若かりし頃の恋愛ヒストリーと共に…。(笑)ヨーガ的解釈も入れながら!記事を書いてみようと思います◎

ちょっと長くなってしまうかもしれませんが、2回に分けるような話でもないので、簡潔に。


1.依存体質だった。

彼とわたしが付き合っていたのは、社会人2年目くらいの時でした。

当時、入社したてで転勤を命じられたわたしは、生まれて初めて、馴染みのない土地でひとり暮らしをすることとなりました。

入社1年目は研修などで少し時間に余裕のある生活でしたが、2年目になり店舗勤務となると、仕事を任される量が格段に増えました。

次第に家事はたまり、コンビニ飯が増え、帰りも遅くなり…。休みの日は寝て過ごすことが多くなりました。

少し生活が乱れ始めたこの頃に、友人の紹介で出会った1つ年上の彼とはすぐに意気投合し、何度か食事を重ねた後、恋人になりました。

彼は年上でしたが、大学院で研究をしている学生だったので、ほどほどに時間に余裕があり、わたしの仕事が休みの日や早番の退勤後は一緒に過ごすことが増えました。

自分を律することができていなかった生活に、突如入り込んできた彼の存在は当時とても大きかったのだと思います。基本的には誰も知らない土地で、頼れる人もいない。慣れないひとり暮らしに、どんどん重たくなっていく仕事。彼はそんなわたしを癒してくれる唯一の存在でした。

それ故に、その頃は自分でもわかるくらいあからさまに彼に執着し、依存していたように思います。

2.彼との別れ。

そんな依存的なわたしの態度は、仕事のストレスに比例するように、どんどんエスカレートするようになりました。

多少ワガママを言っても受け入れてくれる彼に甘えてしまっていたのかもしれません。

次第に、彼も自分の研究が忙しくなり、私の態度に嫌悪感を見せるようになりました。

もうこの頃には、完全に「研究とわたし、どっちが大事なの!」状態ですよね。(笑)今思い返すと、とっても恥ずかしいです。(笑)

1年半ほど交際していましたが、その後わたしが彼にフラれてしまいます。わたしは丁度、転勤で次の土地に行かなければならなかったので、引っ越しをしてしまい恋人関係は終わりになりました。

わたしは新しい土地に行ってからも、しばらく彼のことが気になっていました。たまに電話で近況報告をした後には、「いつか、見返してやるんだ!」なんて思いで仕事やダイエットに没頭していたように思います。(笑)

この頃に、ヨーガに出会い、後にわたしは少しずつ彼への執着を手放していくことになります。

3.久しぶりの連絡。

それからも年に1度くらいはメールや電話で近況報告をしている友人としての関係が続いています。

今はもう、恋愛感情などもちろんなく、ただただお互いをよく知っている「ひとりの人」として、お互いの人生をつまみに酒を飲んでいるような感じです。(笑)

彼は大学院を卒業した後に、地元の大手企業に就職し、サラリーマンの葛藤を抱えながらも、着実にそのキャリアを積んでいました。

最後に彼と電話で話した時は、「会社を辞めたんだ。ヨーガの先生をするために、アウトプットの練習としてYouTubeに挑戦してみようと思ってる!」と話をしたところで終わっていました。

そこで先日、久しぶりに「YouTube、少し形になってきたよ!」と連絡をしてみたのです。

すると、返ってきた彼からの返事は…。

「これ、もうちょっと動画のクオリティ上げないとダメでしょ!(笑)」「手作り感がすごい。」「ちょっと太ったんじゃない?」

とまあ、言いたい放題!(笑)

大前提として、わたしは彼の愚痴を言いたいわけではありません。彼のことを悪く言うつもりもありません。

わたしが気になったのは、わたし自身の感情の変化でした。

不思議なことに、色々と言われて感じたのは「怒り」ではなく、「あれ、この人こんな人だったっけ…?」でした。

以前までのわたしであれば、彼からの返信を読んで「怒り」や「悔しさ」「悲しさ」「恥ずかしさ」…とまあこんな感情に飲み込まれていたかもしれません。

「これ以上クオリティを上げようとすると、学校の勉強も大変で、継続できなくなっちゃうんだ。それでも見てくれている人が居るから、今は皆さんに甘えて続けているよ。」

「以前に比べたら、太っているかもしれない!(笑)けれど、以前に比べてとても健康だし、これでBMIも平均くらいだよ!」

冷静にこう答えたのも束の間。

「ある程度閲覧数が上がらないとちゃんとした動画作る意味もないもんねー。」「俺で良かったら本気でダメ出ししてあげるから、いつでも言って。(笑)」「BMIの健康って見た目はぽっちゃりするもんね。(笑)」

…とまあ、あの手この手で鋭い技が飛んでくる!!

わたしはその全ての言葉をただただ、受け止めました。

そして一言、「じゃあ、次のステージに進みたくなった時に、ダメ出しお願いしようかな!(笑)」と言って、彼とのメールを終えました。

4.自分の外側のものは変化する。

思い返してみると、彼は付き合っていた当時から「世間体」や「一般論」「ヴィジュアル」など、人の1番外側の部分を気にするタイプでした。

当時のわたしは、全く彼と全く同じ価値観でした。

たくさん勉強をして、優秀な大学を卒業して、大企業に入社して。そこから同期を押しのけて出世して、年収をどんどん上げて、20代で結婚して、子供を産んで、素敵な一軒家に住む。

これが「幸せ」であり、これ以外は「幸せじゃない」と、思い込んでいました。

彼や彼のご両親に認められたくて仕事を頑張ったり、可愛いと思われたくてファッションや美容を研究したり。

なので、彼と話をしていても違和感を覚えることはありませんでしたし、そんなふうに自分と切磋琢磨してくれる彼に魅力を感じていました。

ヨーガでは、「自分の外側のものは変化するんですよ」と学びます。

”外側のもの”と言うのは、例えば今回の彼のような他人の心。

恋人や家族、職場の人たちとの人間関係。安定していると信じ切っているお金。必死に勝ち取った地位や名誉。着飾った容姿や、衣食住…。歳を重ねるごとに衰える若さや体力

コロナウイルスでわたしたちの生活が大きく変化したように、世間の常識でさえも、時代とともに変化していくのです。

一方で、「自分自身」「自分の内側」だけが唯一、変わらないものであるとも学びます。

わたしは変化する色々なものへのこだわりを手放し、多様性を受け入れることをヨーガから学びました。

日々のアーサナ(ヨーガのポーズ)で体と向き合い、呼吸法で体を整え、瞑想で過去の間違った認識のお掃除をしています。そのほかにも、ヨーガの教えはたくさんあり、日常を感情に振り回されることなく、ノンストレスで過ごせるヒントを、ヨーガはわたしに教えてくれました。

ヨーガでは、依存ではなく、独存を目指します。

自分が成長すれば、見える世界がほんの少しだけ変わります。過去がきちんと昇華できた時、その新しい世界でまた、人は何度でも、人を好きになれるのかもしれません。

5.最後に。

今までのわたしであれば、きっと彼とのやりとりの中で色々な感情に心が揺さぶられ、彼の言葉に一喜一憂してしまっていたかもしれません。

彼が悪いとか、わたしが良いとか、そんなことではないのです。

彼は彼、わたしはわたし。ただ、それだけのことなのです。

ただ一つだけ自信を持って言えるのは、わたしは昔の自分より、今の自分の方が随分好きで、随分愛しく思うのです。

わたしにとっては、こっちの方がよかった。それだけのことなのです。

このヨーガの教えってすごいよ!なんて、誰かに無理強いするつもりも、彼に説く気も、はたまた大声をあげてひけらかすつもりもありません。

そうやって、慎ましく、優しく、真摯に。粛々と師匠から弟子へと代々伝わってきた、インド5,000年の心身健康法です。

わたしもまだまだ、修行を始めたばかりです。

わたしは、わたしのために!そして、ヨーガという手段を少しだけ気になって下さったご縁のある誰かのために。

明日からも、ヨーガを行じ、伝えていくことがわたしの人生の役目と思っています

ちょっと最後の方熱くなりすぎてなんだか話が大きく脱線してしまいました…。(笑)

心配しなくても、わたしはまた、成長した今のわたしで誰かを好きになれる。それが背伸びしない、等身大の幸せなのかもしれません◎

最後まで読んでくださって有難うございました。

それではまた、次回!

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