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遠くまで行きたければ、みんなで

こんにちは!

みなさま、こんな言葉を聞いたことがありますか?

【早く行きたければ、ひとりで行け。 遠くまで行きたければ、みんなで行け。】

 「If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together. 」 

これは、アフリカのことわざだそうです。

有名な言葉のようですが、わたしは最近初めてこの言葉を耳にしました。そして、それから何故か立て続けにこの言葉をよく耳にするようになり、なんだか勝手に運命を感じています。(笑)

先日、日曜ドラマの「ドラゴン桜」でも、この言葉が出てきていました。

今日は、このことわざについて思ったことを少し書いてみようと思います◎


1.ひとりが好き。

わたしは昔からひとりが好きなタイプでした。

人見知りもあり、友達を作ることも得意ではありませんでした。今でも友人と呼べる人は数少なく、「ひとりの方が気楽でいいなあ…。」といつも思っていました。

そして、それが顕著に現れたのが大学を卒業し新卒で入社した会社員の駆け出しの時期でした。

わたしが入社した年度は、同期が35人いました。

大体、大学を卒業した同年代の男女が半々くらいで集まっており、全国転勤のある会社だったので、出身地もバラバラでした。

同期はみんな親切でしたが、「頭が良さそうな子ばかりだなあ…。」という印象でした。高学歴の子が集まっていたので、一般的に高学歴と呼ばれる学歴の持ち主でもないわたしは、勝手に壁のようなものを感じていました。

そんなタイミングで、2ヶ月ほど新入社員研修があり、本社近くのホテルで缶詰になって同期たちと毎日過ごすことになりました。

飲み会などもあまり好きではないわたしは毎日居心地が悪く、「早く終わったらいいのになあ。」と思っていました。

新入社員研修が終わると、35人の同期たちは全国の店舗にバラバラに配属されました。わたしは関西地区の店舗に配属になり、近隣の店舗には5人の同期が配属されました。

2.早く行けたけど…。

わたしが配属された店舗の店長は、とっても仕事のできる若い男性でした。

「同期は友達というよりは、ライバルだと思った方がいいよ。」

きっと、とても優秀な人だったので、そういう気持ちで自分を鼓舞しながら出世してきたんだと思います。体育会系の会社だったので、当時、新入社員研修や近隣の店長からも、同じようなことを言われていました。

あまり同期に馴染めなかったわたしにとっては、「そうか、ライバルなら変に仲良くしなくたって良くて楽だな」という思いが芽生えました。

それからわたしは、仕事にのめり込んでいきました。同期の中で1番に副店長になり、ひとりで仕事と向き合う日々が始まったのです。

わたしは、努力の末、誰よりも早く到達目標にたどり着いたのです。

他の同期同士はよく飲みに行ったり、休日は遊びに出かけたりしていたようで、同期のよしみでたまに声をかけてくれることもありましたが、2回に1回くらいは断ってしまっていました。

「飲みに行く余裕なんてあるなら、少しでも仕事を進めたい」

こんなふうに思っていたのです。

今思うと、本当にやなやつですよね…。(笑)こんなやつ友達できなくて当たり前です。

あの頃、気を遣って接してくれていた同期には、心からごめんなさいと思っています。

3.みんなで行こう。

数年後、わたしは結局仕事がうまくこなせなくなり、心身のバランスを崩して会社を辞めることになりました。

あの頃、支え合って助け合って仕事を頑張っていた同期たちは今でも会社で活躍を続けています。

あの頃、わたしがもっと心を開いていれば。

もしかしたら何かが変わっていたのかもしれないな…と。

わたしは、確かに、早く行くことはできました。

けれど、ひとりでは遠くには行けなかった。

そんな体験を、ふと、思い出しました。

4.遠くを目指して。

その時の教訓を活かし、わたしは今度は「遠くを目指してみよう」と思うようになりました。

今は、毎週ヨーガの講座を一緒に受けていた同期のみなさんとZOOMで連絡を取り合い、近況報告をしたり、お互いにヨーガを教えあったり、情報交換をしたりしています。

過去のわたしからは、とても考えられません。

それもこれも、ヨーガの教えやヨガ哲学で学んだ考え方を通して、他人との向き合い方を少しずつ変え、自分の心に余裕が作れたからこそなのかもしれません。

「遠くまで行きたければ、みんなで。」

この優しい気持ちを、忘れないようにしたいなと思いました。

5.最後に。

先日、ヨーガの学会で愛情ホルモン「オキシトシン」について研究されている先生の講義を聞いていた時にも、このアフリカのことわざが出てきました。

「オキシトシン」には痛みやストレスを和らげたり、トラウマから守ってくれたり、自律神経を調整してくれたりする作用があると言われています。

(詳しいお話は、またの機会に。)

オキシトシンを放出するためには、「安心できる場所で誰かと触れ合うこと」がとても重要だそうです。

身の回りにいる人間を、「敵」と思うか「仲間」と思うか。

そんな意識の持ち方ひとつで、ストレスに対抗する努力はできるのかもしれないな、と思いました。

「敵」(ライバル)と思えば交感神経が優位になり、どんどん体は緊張していきます。それに伴って血管が収縮して血流が悪くなったり、内臓の働きが悪くなったり…と。この状態が過剰に長期間続くことで健康に悪影響がもたらされます。

一方、「仲間」(味方)と思えば交感神経が優位になることなく、副交感神経とのバランスを適度に保つことができるので、体のリズムが崩れることを防ぐことができるのかもしれません。

何事も、物事の捉え方次第なのかもしれませんね!

これからの人生は、もっと人を信じ、頼り、そして頼られるような暖かいコミュニティを築いていけたらいいなと思います!

最後まで読んでくださり、有り難うございました◎

それではまた、次回。

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