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探しもの

昨日、知り合ったばかりの人が話してくれた。

大人の身嗜みに、香水を身にまとって
話しながら、こちらがたずねると
眼鏡の奥の瞳は、時々こちらをまっすぐ向く。

前回より少しさっぱりした雰囲気に
「髪切りました?」
と、たずねると
「そう、ここ来る前に行ってきた」
と、安心したような顔を見せて
また連絡すると、望む方向へ向かっていった。
これが帰りの出来事。


いつものご機嫌うかがい
カメラの話
仕事の話…
そして


今までさ、欲しいものを手にしたら幸せになれると思って、若い頃がんばってきたけど、そうじゃなかったなぁ。


いつも何かしら受け応えする私は何も言えなかった。

私から出る言葉は、この時は特に何を言っても易っぽくなる気がして。

少しして「そうなんですね」とだけ応えた。
SNSでいうと、読んだよってリアクションしてる いいね みたいな感覚。

私も考えてた。
バイトができるようになってから
働くこと、お金を稼ぐこと、自分のお金と公的になっていくお金
日に日に増す欲求、向上心、まわりからの評価
比例してく無力さ

( 私あの時、幸せだったのかな )

私の中でどちらにもできることなのに
自信を持って、胸張って
「 幸せ 」
と言えない。
なんともでも言えるのに。



毎日働いて、ようやく得たお金で、欲求を満たす
仕事以外の生きがいタイム。

望んで、やってみて、達成する
やってみないと分からないことは多い。

その一つが、望みの真。
望んでるだけじゃ分からなかった
ようやく分かる、本当の目的

あらゆる欲求が、がんばって働く毎に増していく。
今度はあれしたい、これしたい、それ欲しい
それらが、自分の欲なのか、世間の普通なのか
その時は分からない。

あらゆる欲求を棚卸しして
望みの奥にある 本当の目的 を探していく。
…⁉︎ない、ここもない、またちがう?
自分の答えなのか、世間の普通なのか
その時は分からない。

タイムラグがあるけど
長く自分で探していると、ふと振り返る瞬間が来る。
歩いてきた道、、
自分の道か、誰かの道か、その時に分かる。

そして、ここからの道に、今までなかった道が筋のようにス〜ッとできる。
どの道を行っても、もはや、誰もなにも言わない。
進行は、自分が決める。
大人の道。



ないものもあるように
キラキラしてみえるように
誤魔化すことなんていくらでもできるのに
堂々と胸を張れないのは、まやかしだとわかっている、普段は隠されている本当の私。

私の中でどちらにもできる
望んだ先にある
本当の目的
本当に望む 幸せ

私の中で誤魔化さずに
これだ!と言えるもの
それを探す旅が
生きる ってことなのかな。

それとも
ないと思っていた あるものを磨いていくことが
生きる ってことなのかな。



教えて。



なんのために 生まれて
なにをして よろこぶ
わからないまま おわる
そんなのは いやだ!




もう死ぬと思ったとき
なぜか生き残ったとき
はじめて、生きることへの 感謝と、喜びと、目的が湧き上がる。

残酷だね。
器用を超越したヒトって役割が与えられても
複雑に絡ますだけで、使いこなし果たせないでいる
どこまでも、不器用だなと思う。

誤魔化しがきかない自分だけのもの
手にしたときにようやく
私は私を認められるのかもしれない。
死ぬときまでに
私として生きることができて良かった
って、思えるかな。。




突破口があったら指差して伝えたい。

どこか不安気な大人のあの人に
「 まだ分からないでいる幸せは
本当は、あなたが一番わかっているんだ、痛いほどに 」
って。


   






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