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命の証
ふと、思っちゃっただよね、なんで生きてるんだろうって。
なにもできない、誰にもあげられない。
社会に捧げるものもなく、ただ息をしている。
もしかして自分は、間違いさがしの間違いなんじゃないかって思った。
僕のいない世界では、僕のいる世界よりも幸せで、楽しそう。
ううん、うそついた。そんなことはない。現実はもっと残酷だ。
僕がいないところで、世界は何も変わらない。
ひとりの人間なんて、水蒸気みたいに虚ろで、形を失っても誰も気づかない。
僕は間違いさがしの間違いにすら、なれないんだ!
こんな感傷的になって、不幸せアピールするのもキライ。
誰だって不安や悩みを抱えて生きている。僕だけが特別じゃない。
だけど何かに吐き出して、発散しなきゃやってられないから、コトバをつむぐ。
心に生えたカビを、ひと拭きひと拭き、こすり落としていく。
そうしてちょっとずつ、まえに歩くしかない。
それが生きている証だから。
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