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ニュージーランドの肥満率

こんにちは。小学校教員のめぐみです。

以前、ニュージーランドの教育について、主に良い面に注目して記事を書きました。記事はこちら。↓

今回は反対に、ニュージーランドのアンダーサイド、「実は肥満率がめちゃくちゃ高い」ということについて書きたいと思います。

子供の8人に1人が肥満

ニュージーランドの保健省によると、ニュージーランドでは15歳以上の男女の34.3%が肥満だそうで、この数値は年々上がっているようです。(2020/2021年のデータ)
人種によって、またその人の経済状況によって、肥満のなりやすさが違うようですが、ニュージーランドでは肥満率の高さが大きな課題になっています。

そして2歳〜14歳までの子供の肥満率は、12.7%で、こちらも増加しているようです。
ニュージーランド保健省のホームページが見たい方はこちら。↓

また、少し古いランキングしか見つけられなかったのですが、15歳以上の男女の肥満率の国別ランキングはこちら。

OECDの公式Xアカウントより

ニュージーランドはワースト4と各国の中でも肥満率がかなり高く、一方の日本は肥満率4.2%と飛び抜けて優秀です。
こうして見てみると、国によって肥満率にかなりのばらつきがあることが分かります。

子供の肥満の原因は?

なぜニュージーランドは肥満率が高いのでしょうか?
ここでは、子供の肥満率について考えてみます。

私の従兄弟はニュージーランドに親子留学に行ったことがあるのですが、「日本のように給食はなく、みんなピザなどを持ってくる。栄養バランスはあまり考えないようだ。」と話していました。

野菜なし、一品のピザのみ、という子も多かったそうです。
また、給食の前におやつタイムがある学校も多いようで、フルーツやスナックを食べるそうです。
これを聞いて、栄養バランスが偏っているのが肥満の原因の一つなのかなと感じました。

また、肥満率は貧困と密接に関係していることが分かっており、これはニュージーランドにおいても例外ではなく、貧困層ほど肥満率は高いようです。
貧しい家庭の子は、ランチを持って来なかったり、持ってきてもチップスやソーダのみという子も多いようで、国をあげて解決していくべき大きな問題になっているようです。

日本の食育は優秀で手厚い

一方、日本では給食がありますよね。
栄養士によって栄養バランスとカロリー計算がしっかりなされた献立が出ます。
学校で給食を作っている自校給食のところでは、お抱えの学校栄養士がいるところもあります。

毎月、献立表が配られ、保護者にもしっかり周知されます。
健康のために、栄養管理をしっかりしたメニューをだそうという意識がかなり高いです。

また、家庭科の授業でも、体を健康に保つために必要な栄養素についての勉強をします。
自分の食生活を見直したり、どの食品がどの栄養素か、それが体にどう良い影響を与えるかを学びます。

さらに、給食週間があって養護教諭が食育の授業をする場合もあるし、保健便りで栄養バランスについて書いていることもあります。

このように、日本では食事や栄養についての教育にかなりのエネルギーを注いで、熱心に行っているんですね。
ニュージーランドは多民族国家なので、文化や宗教的な背景もあって、一律の食育指導をしづらいという問題があります。
なので単純に比較することはできないですが、それにしても日本の肥満率の低さは、世界に誇れると思いました。

もしニュージーランドに行ったら、食生活には気をつけなきゃですね!

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