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「タイの子どもたちのために」未経験からフリーランスになった成功秘話

30代未経験からWEBライターとしてフリーランスに転身した森本夏子さん。通称「なっちゃん」の愛称で親しまれ、就職支援の講師やライティング講座を開講しています。

なっちゃんは、なぜ安定していた薬剤師としてのキャリアから一転し、WEBライターの道を選んだのでしょうか?

今回は、なっちゃんのライティング講座の生徒であるわたし・亀甲谷(きこや)が、なっちゃんがライティングの世界に行きついた過程や成功の秘訣についてお話を伺いました。フリーランスやWEBライターに興味がある方の挑戦を後押しするインタビューです!



「なっちゃん」こと森本夏子さん

なっちゃんプロフィール
森本夏子(もりもとなつこ)さん:
元薬剤師。2020年より医療分野を中心に、WEBライターとしてフリーランスで活動中。現在はフリーライターとして活動する傍ら、自身の講座でライター講師を務め、ワークキャリアで就職支援の講師も担当。「どこでもいつでも働ける環境」を実現し、タイの孤児院へ訪問、少数民族の村でのボランティア活動など世界を飛び回る。タイ好きが高じて、タイ古式マッサージの資格も取得。医療の知識をいかし、幅広く活躍中です。

※2024年5月現在

現在のWEBライターの仕事とフリーランスになった理由

フリーランスとして活躍するなっちゃんの現在

亀甲谷:
2020年からWEBライターとして活動しているなっちゃんですが、現在どんな仕事をメインにされていますか?

なっちゃん:
今はフリーライターとしての仕事の他に、自身が運営するライター講座で講師をしています。また、ワークキャリア株式会社が運営する就職支援「ジョブトレ」の講師も務めています。

薬剤師時代からの「ある想い」がフリーランスの道へ歩かせた

亀甲谷:
前職では薬剤師をされていましたよね。

なっちゃん:
はい、そうです。大学卒業後、沖縄で薬剤師として就職しました。正規職員としてスタートしましたが、働き方を見つめ直す中で、パートや派遣社員などさまざまな雇用形態を経験しています。フリーランスになる直前は、派遣社員として働いていました。

薬剤師時代のなっちゃん

亀甲谷:
薬剤師といえば、世間的には高収入で安定した職業のイメージが見受けられます。さまざまな働き方を経験し、現在はWEBライターに。背景には何があったんでしょうか。

なっちゃん:
薬剤師時代からタイの孤児院への支援活動や医療ボランティアをしていました。
医療面で何か役に立ちたい、力になりたいという想いがあって。支援活動を続けるために派遣社員でまとまった期間働いて、タイにおもむき、帰国してまた職探しをする……というサイクルを繰り返していたんです。

なっちゃんの原動力となったタイの子どもたち

フリーランス養成講座「いなフリ」との出合い

亀甲谷:
タイの孤児院の支援活動が、なっちゃんの働き方や生き方を変えていったのですね。それでWEBライターに?

なっちゃん:
最初からWEBライターを目指していたわけではなく、フリーランスになりたかったんです。でも、どんな仕事があるのかわからなくて……。自分なりにリサーチを続ける中で「いなフリ(田舎フリーランス養成講座)」という合宿に出合い、WEBライターの道を見つけました。

亀甲谷:
「いなフリ」といえば、ワークキャリア(就職支援)の前身ですよね。「いなフリ」に出合うまでの経緯を教えてください。

なっちゃん:
まず「フリーランス 仕事」のようなキーワードでネット検索し、フリーランスになるにはどんな職業があるのかを調べました。フリーランスを実現するには、WEBデザインやSNS運用、IT関係など、パソコンを使った仕事が向いていると知ったんです。さらに調べていくと、合宿型の「いなフリ(田舎フリーランス)」という講座の存在を知りました。

亀甲谷:
リサーチを続ける中で、講座の存在を知ったのですね。

なっちゃん:
はい。でも、最初は怪しいと思っていました(笑)。情報に確信が持てず不安で……。結局、参加するまでに1〜2年は考えていましたね。ある時、友人との会話の中で「いなフリ」の話題を振ったんです。そしたらなんと、友人の友人がいなフリの講師をしているとわかって。「なんだ!じゃあもうやるしかないじゃん!大丈夫じゃん!!」と思い切って参加の申し込みをしました。

亀甲谷:
まさかの「ご友人のご友人」が講師だった……!それはすごいご縁というか、もはや運命的ですね。いなフリに参加して、WEBライターを知ったきっかけは何ですか?

なっちゃん:
いなフリでは、1か月間住み込みで合宿生活を送りながらWEBデザインやWEBサイト制作、WEBライティングなどさまざまなスキルを一通り学びました。いろいろ挑戦する中で、担当のメンターとの話し合いを通じて、わたしにはWEBライティングが合っていると判断しました。

ついに念願のフリーライターデビュー!しかし、駆け出し時代に苦悩はつきもの

亀甲谷:
メンターと一緒に模索する中で、WEBライターの道を見いだしたんですね。WEBライターとして駆け出したころの苦悩や挫折はありましたか?

なっちゃん:
最初は思うように仕事がとれず、ひたすら提案文を書いて送っての繰り返しでしたね。案件をとれたあとも何度も文章を見直し、毎回ドキドキしながら納品してました。メンターのフィードバックを受けて、何度も改善を重ねながら、少しずつ自信を持てるようになりました。

亀甲谷:
初めて獲得した仕事や印象深い仕事は何ですか?

なっちゃん:
初めての仕事は英語のオーディオブックの要約でした。
たった500文字の記事だったのですが、「大丈夫かな、間違ってないかな!?」とヒヤヒヤものでしたよ(笑)でも無事に納品できた時の感動は今でも忘れられません。

亀甲谷:
今でこそライター講師としているなっちゃんにも、そんな時があったなんて……。ライター初心者のわたしにはとても勇気が湧くエピソードです……!つらい時はありましたか?またどんな風に乗り越えましたか?

なっちゃん:
案件が通らなかったり、思うようにいかないことが続き、泣く時もありました。
「なんで~!」って(笑)。けれどもメンターが必死に励ましてくれました。「タイの子どもたちが待ってるよ!!!」と。タイの子どもたちの姿を思い出し、困難も乗り越えてきました。

亀甲谷:
行き詰まったら最初の目的「タイの孤児院を支援したい」に立ち戻って乗り越えたんですね。

国際的な経験を掛け合わせてWEBライターへ

亀甲谷:
前職の薬剤師時代の話をもう少し聞きたいです。ボツワナやインドなど国際的に活動されていたそうですが、それらの経験がWEBライターにどのように影響しましたか?

なっちゃん:
ボランティア活動をする前、英語を習得するためハワイへ留学した経験があります。現地の牧師さんとの交流があり「医療の知識をいかして掛け合わせをした活動をするといいよ」と助言をもらったんです。同時に、外国の医療ボランティアの存在を教えてもらいました。その後、オーストラリアで医療ボランティアの学校に通ったあと、シンガポールで就職しました。

亀甲谷:
すでに持っているスキルを掛け合わせ、活動の幅を世界的に広げていったんですね。すごい行動力です……!

インドに滞在していた時

なっちゃん:
逆にわたしには「行動」しかなくて(笑)いっちゃえ!みたいな(笑)

亀甲谷:
かっこいい。なっちゃんの行動力が今のWEBライターにつながっているんですね。

フリーランスは24h自由自在が魅力!だからこそ自己管理スキルはマスト

亀甲谷:
フリーランスで活動する現在における、なっちゃんの1日のスケジュールを教えてください。

なっちゃん:
毎日決まったスケジュールはありません。
抱えている仕事に応じて管理していますね。例えば「クライアントとミーティングをする」「講師業で話す」「執筆作業でPC打ち込みに集中する」などにわけています。まったくしゃべらない日もありますね。日々のスケジュールはGoogleカレンダーを使っての管理です。

お気に入りのカフェで作業できるのもフリーランスの醍醐味!

亀甲谷:
作業の種類に応じてわけられてるんですね。執筆時間は駆け出しのころと比べると大幅に減ったように見えますが?

なっちゃん:
そうですね。はじめたころは本当に朝から晩までPCの前にかじりついていました。今はだいぶ慣れましたし、作業時間は短くなりました。

亀甲谷:
余裕が出たんですね。

絶景を前にミーティングするなっちゃん

なっちゃん:
はい。旅先でミーティングする日は、時間ギリギリまでプールの前でボーッと過ごす時もありますよ。

亀甲谷:
おお~!(拍手)それは素敵!というか、うらやましいです!

今後のビジョンとこれからフリーランスやWEBライターを目指す人へ応援メッセージ

亀甲谷:
では最後にひとつ。なっちゃんの今後のビジョンと目標を教えてください。

なっちゃん:
自分のライティング講座をもっと大きくしていきたいですね。
講師業にもっと時間を割きたいと考えています。講座をしたい理由としては、わたし自身が未経験からライターをはじめたので初心者の人や迷う気持ちはとてもわかるからです。

ライター講師として、フリーランスやWEBライターに挑戦したい人の背中を押したいです。一緒に並走して人生に関わりを持っていきたいという強い気持ちがあります。

ライター育成のプロとして活躍中!

亀甲谷:
同世代の「やってみたいけど、決断できずに迷っている人」へ、ひと言お願いします。

なっちゃん:
まずは一歩踏み出してみましょう!
未経験からでもWEBライターとして成功することは可能です。わたしもその一人でした。泥臭く、地道な努力と継続が必要ですが、ひとつひとつ目標をかなえて、少しずつ理想を実現していきましょう。


取材後記

なっちゃんとの出会いは、わたしが参加していた職業訓練校でした。直接教わっていたわけでなく、WEB業界で活躍する人としてWEBライティングの体験談を語ってくれたのが彼女だったのです。

当時、なっちゃんはカラフルなドレッドヘアをしていて、オンライン越しながらも衝撃的でした(笑)。ポップな見た目とは裏腹に、落ち着いた語り口でスマートに話すなっちゃんが今でも忘れられません。

なっちゃんに魅了されたわたしは、職業訓練校を修了しても彼女の活動をSNSなどで拝見していました。

なっちゃんがライティング講座を開設していると知り「なっちゃんにもっと深くライティングの世界を教わりたい!」という思いから、直接コンタクトをとったのでした。

わたしがWEBライターとして在宅で仕事しているのは、まさになっちゃんとの出会いのおかげなのです。

人生、本当にどんなご縁で道が開かれるかわかりません。皆さんも、かなえたい理想やありたい姿があるなら、少しずつ現実のものにしていきませんか?

今回は、わたしにWEBライターになるきっかけを与えてくださった、なっちゃんのインタビュー記事をお送りしました。初めての取材相手がなっちゃんで、本当にうれしい想いでいっぱいです!

取材を快く引き受けてくださったなっちゃん、また最後まで記事をお読みくださった読者の皆様、ありがとうございました!

なっちゃんのX(旧Twitter)はこちらから!

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