シンガポールでの一夜:異国で受けた洗礼
インドを2週間弱ひとり旅する前のお話。
飛行機の乗り継ぎにより、シンガポールに一泊する必要があった。
久しぶりの海外にドキドキしていたところ、シンガポール空港内のコンビニ店員から人種差別的な態度を受け(地味に初めてだった)、驚きとショックを受けた。
それ以降、気分が最悪なまま初夜を迎えた。
恋人に電話でひたすら不安を吐露し、勇気づけてもらい、なんとか眠りについた。
翌朝ホテル部屋で行われた一人反省会の末、
気づいたのは「人は鏡」という考え方だった。
昨日の自分を振り返ってみると、どんな表情をしていただろうか?
寝不足やフライトによる肉体的疲労と、漠然とした不安に苛まれ、自分の機嫌が取れず、きっと塞ぎ込んだ表情をしていたに違いない。。
また、いい面に注意を向ける余裕すらなかった。
そこで「どうせなら最大限楽しもう!」「郷に入っては郷に従え!」という精神に切り替えてみた。
(そもそも漠然とした不安は、対処のしようがないのだから。)
すると、次第に良い面がたくさん見えてきた。
シンガポールは自然が豊かで、道路が広く、街も綺麗だった。
目が合った人には、どこから来たのか尋ねられ、「いい旅を」と見送りの言葉をかけてもらえた。
この体験は、これからの旅に対する楽しみな感情を加速させてくれた。
インドに着く前に、外国の洗礼を受けることができた。
シンガポールでは、異国で楽しむために重要なスタンスを学ばせてもらった。
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