金運と財の象徴であるトックリヤシ

自宅近くの保護犬カフェで、お腹に複数の腫瘤があって瀕死の保護犬の里親になり、メグと名付けました。そのカフェでは保護犬の受け入れ時には簡単な検査しかしていませんでした。「高額になる精密検査は里親にしてもらう」という決まりがあったからです。１カ月半触れあって、情が移っていたメグを助けたい一心で里親になり、命をつなぐために手術をしようとしました。しかし、ろくに食事も与えられていなかったメグは栄養状態がかなり悪く、最初に受診した動物病院の院長先生に、体力的に体重が４キロになるまで手術はできないと断られました。しかし、あきらめきれず、友人知人のすべてにコンタクトを取り、手術をしてくださる獣医さんを探しました。そんなある日、母の友人から電話があり、とても素晴らしい獣医さんを紹介して頂きました。先生は、「肺に転移していなければ手術するメリットはあります」とおっしゃいました。獣医さんを信じ、全てを任せて手術をしていただきました。お腹に３か所のメスが入りましたが、ようやくメグは自力で生きていける様になりました。

今思うと、メグとの出会いには不思議な力が関係していました。私とメグの出会いを予言するかのように教えてくださったのが凄腕の占い師さんです。

私がその凄腕の占い師さんと出会ったのは企業インストラクターをしている時でした。その方はいろんな会社の経営者や重役とのお付き合いが多く、会社経営についての相談に占いの知識と技術を活用してアドバイスをしておられました。

　その方の人望の厚さと占い技術の確かさ、そしてそれを経営に活かすアドバイスの素晴らしさに私は本当に感動していました。そして人生の中で目に見えない力があるとして、それを技術として身につけて、日常生活に活かせるということは本当に素晴らしいことだと思っていました。

　私はその方をある企業の新入社員教育をしている時に経営者の方から紹介されました。その占い師さんに私の姓名判断をしていただいたことがきっかけで長いお付き合いが始まりました。

　それはメグに出会う２年ほど前だったと思います、久しぶりにその方にお会いしたのです。共通の友人が起業したのでそのお祝いの席で同じテーブルに座らせていただいたのです。そして楽しく色々とお話しさせていただきました。その時にとてもにこやかに優しい声で次のように言ってくださいました。

　「 貴女はもうすぐトックリヤシを手に入れますよ。それはとてもデリケートで壊れやすいです。しかし愛しんで大切にすることによって、貴女にとって大きな転機をもたらすこれからの人生でたった１つしか手に入らない貴重な宝物になります。」

　私は自宅に帰ってすぐにトックリヤシを調べました。その方がトックリヤシがどういう意味なのかと言うことを教えてくださらなかったからです。

色々調べた結果それは「財の象徴」、「金運のシンボル」であることがわかりました。

　私は当時、自宅と母の家をいったりきたりしながら母の世話をしていました。母が回転椅子から転落して介護が必要となっていたからです。その往復と母の世話にかかる時間や労働量はまさに「正社員」と同じぐらいでした。ですから忙しさと疲れのためにすぐにその方のおっしゃった「トックリヤシ」という言葉を忘れてしまいました。

　しかし、その時すでに私がトックリヤシを手に入れることとなる日までのシナリオが始まっていたのです。「トックリヤシ」は忘れてしまったのではなく、いつか実現する私の夢や希望の種として記憶の中に収められ確実に育っていったのです。

　私が母の家に介護に通ってくることがなければ、駅から母の家までの間にあるメグと出会った保護犬カフェの前を通ることはなかったのです。

しかし、その保護犬カフェは私が凄腕の占い師さんから「トックリヤシを手に入れる」と言われた時点では別の場所で経営していて、まだそこには移転してきていませんでした。母の介護と店舗移転が同時進行で進んで、メグとの出会いに至ったのです。

お忙しいのにここまでお読みくださいましてありがとうございました。
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