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静岡ほぼノープラン日帰り旅行

有給をとって静岡にほぼノープランで日帰り旅行に行ってきた。

「静岡って最高〜〜〜〜〜〜〜〜!!」とハイテンションになるわけではないが、「え、静岡いいじゃん…!ビジネスホテルとか泊まってダラダラ歩き回りてぇ…しゅき……」とじわじわと好きになる優しい彼氏のような感じだった。

静岡はゆっくり旅にはぴったりだったし、静岡駅周辺に至っては「住むのもありだなぁ」と妄想するくらいに施設も充実していた。

富士山+海の絶景
サウナの聖地「しきじ」
静岡おでん

静岡に行くことになったのは、消防士である友人から「サウナの聖地であるしきじに行きたい」という要望があったからだ。静岡って他にどこを観光するんだ?と思ったのだが、サウナ以外の行動は車の中で決めることにした。

ほぼノープラン旅行。こういう無計画な行動が心から楽しめるようになったことがうれしい。良い年のとり方をして、良い友人に恵まれたな〜〜〜〜〜と実感する。


静岡ほぼノープラン日帰り旅行へ

なにはともかく海鮮食べようぜ!

清水魚市場 河岸の市

しきじに行く前にまずはご飯を食べることに。

「まあ、静岡って行ったら海沿いだし海鮮でしょ!」という安易な考えで、清水市にある河岸の市へ行って見るとことにした。

食事処が数十店舗あり、魚市場も併設されている。静岡の海鮮を味わいたい人にはぴったりな場所だ。

はい、優勝

見ただけで美味い。美味いが美味いで重なった美味いのミルフィーユ。もはや芸術の美味さ。ありがとうございます。

脂がのってて柔らかい〜!

太めに切ってあるマグロって脂っこさを感じて個人的にはあまり好きじゃない。けれど、ここで食べたのは嫌な脂っこさがなくて甘みを感じられていくらでも食べられた。一瞬で消えた。

友人が頼んだ海鮮丼はなぜかどんぶりではなく平皿で出てきた。

カオマンガイ以外でこの盛り方するの?

清水港水上バス公式ホームページより

市場には三保半島をぐるっと一周できる観光船もあるようだった。観光船の看板を見ていると、係員のおじさんに話しかけられて、

「いや〜、あっちに行っても水族館は潰れているし、絶景スポットまでは歩いて3kmかかるし、今はなんもないんだよな〜。船を逃すと1時間くらい待つしね〜」

と、向こう岸が荒野であることを明るく紹介された。このおじさんは人を船に乗せない仕事をしているのかもしれない。


七夕祭りで清水の雰囲気を感じる

市場から清水駅も近かったので駅前をぶらっと歩いてみることにした。知らない街を歩くと、風土を感じられるから好きだ。

この日、たまたま七夕祭りをやっていて、平日にもかかわらず商店街は賑わっていた。かなりの長距離を屋台が連なっており、街全体で気合を入れているのが伝わってくる。

「ここらへんの人たちはみんなこの祭りにくるのかもね」
「夜はもっと混むのかも」
「デートしている学生もちらほらいるな、定番デートイベントなんだろうな」

などと、祭りの様子を見ながら清水の雰囲気を妄想してぶらぶらと歩いた。

ちなみに清水はちびまる子ちゃんの舞台であると同時に、サッカーチームの清水エスパルスの本拠地でもある。

これら2つの地域シンボルがあるため、街中の至るところにまる子ちゃんかエスパルスのキャラクターが現れる。本当にどこにでもいる。冗談じゃなくて50m歩けばどっちかがかならず出現する。静岡って他になにもないのか……?と思ってしまうほど推してくる。キャラクターで胃もたれする。

市場の近くにはごろもフーズの工場があり、魚型の珍しい車も停めてあった。

珍しい車だったのだが、「近づくほどのものではない。疲れるし遠くから撮ろう」という意見が合致して遠目から一応写真を撮った。

30代の旅行なんてこんなもん。珍しいものより体力の温存。

富士山と海が一望できる絶景スポットへ

次に行ったのは三保松原。富士山に関わる世界文化遺産としても登録されている絶景スポットがここにはある。

羽衣の松

三保松原という名前のとおり、浜辺の近くに松の木が生い茂っている。

松の群生の中でも、天女伝説がある「羽衣の松」は特に有名。また、この周辺は「神の道」と呼ばれ、パワースポットの地としても有名なのである。

これが世界文化遺産の景色だ!!!

おおお、これはたしかに絶景だ!!

弧を描く浜辺のラインも綺麗だし、手前にある松の群生の緑も美しい。

そして、平日なので誰もいなくて静かで風が心地よい。

夏の景色も素敵だけれど、富士山に雪が積もっている冬だったらもっと感動するのかもしれない。

帰り道、松の中を歩いているときに、友人が「あー、マイナスイオンを感じる」と言っていたので、「マイナスイオンが身体に良いって科学的根拠はないらしいよ」と茶化したら、

「いや、俺は実際に感じてるから。効果あるよ、マイナスイオンはあるよ。」

と、「スタップ細胞はあります」みたいな言い方でゴリ押しされた。さすが身体を鍛え続けているムキムキ消防士。肉戦車のようにゴリ押しの意見を通してくる。俺もネットの意見などを見ずに胸筋を鍛えて、胸を張って生きてみたいものだ。

サウナが好きでも嫌いでもない男が、サウナの聖地「しきじ」へ

サウナ素人でも名前くらいは聞いたことがある「しきじ」。水風呂が天然水らしく、気持ちよさが他のサウナと段違いらしい。

僕はサウナが好きでも嫌いでもない。

そのため、しきじに入る前に「先に飽きて出ても気にしないでね」と友人に宣言していた。

ああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

結局、2時間30分くらい入っていた。水風呂入ったあとのサウナチェア座っているとき、完全にイッてる顔だったらしい。友人が隣で1分くらい視線を送っているのに気づかないほどボーっとしていた。

「水が良い!」とか「聖地だ!」みたいなのよくわからないが、サウナに全神経が集中できる場所なのは間違いない。サウナのための温泉がある環境。

ステッカーも買ってしまった

来ている客も全員がサウナに集中しているので、他人のことが気にならず自分の世界に入り込むことができる。図書館で勉強するのに近い感覚かもしれない。

サウナが好きになったとかではなくて、しきじが最高だった。これは予想以上に良い体験。また行きたい。

平日の15時くらいでもけっこうな人がいたので、休日は大変な混雑が予想できた。絶対に平日に行くのがおすすめ。

静岡駅はめっちゃ都会、おでん美味しい

最後は静岡駅周辺をブラブラ

静岡駅に初めて来たのだが、予想以上に都会だった。名古屋駅に近い雰囲気。施設は充実しているのに、都内の主要駅のように人が溢れているわけではないので過ごしやすい。

大型ショッピングモールも多いし、飲み屋街もあるし、新幹線も通っているので都内にも行きやすい……あれ?これ、住む場所としては静岡駅って最適解なのでは……?

静岡おでん

静岡旅行の最後はおでんを食べて締めた。静岡おでんは味が濃くてビールに合う〜〜〜〜!!!

いやはや、満喫した一日だった。

静岡はプラモデルの生産地としても有名
駅にある公衆電話が持って帰りたいくらいかわいい

有給をとって行く日帰り旅行が最高

静岡がゆっくり回るのに適しているのもあったけれど、有給とって近場を日帰り旅行するのが最強だった。人は少ないし、人気施設も空いてる。

ただ一つ後悔があるとすれば、「ビジネスホテルとか泊まって心ゆくまで飲みたかった〜〜〜〜!」という点だ。静岡駅はダラダラ飲むんだったら最高だろうな。今日のプランが泊まりだったらな……と友人と何回も話した。

知らない街に行くのはやっぱり楽しいし、ノープランでぶらぶらするのもインターネットにはない発見や違う見え方があっておもしろい。自分の尺度で旅行している感じがする。

大人になるに連れてだんだんと友人たちも忙しくなっていくので、こういった行動が一緒にできる人たちとの関係は大事にしていきたいなと思った。

マンホールに描かれたまる子ちゃんとたまちゃんのように美しい友情を大人になっても築いていきたいものだ。


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