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本の帯、取っておきますか?捨てますか?

みなさん、こんにちは。

むささびです。


今回は、日本の書籍とは切っても切り離せない、本の帯についてです。

皆さんは、本屋さんで書籍を購入した後、本の帯をどうしていますか?

本の帯をどうするか、だいたいこのようなパターンに分かれるのではないでしょうか。

①本につけたまま、取っておく
②本からは外すけど、取っておく
③捨てる


つまるところ、取っておくのか捨てるのか

本の帯をめぐる議論は、このどちらに属するのか、というところから始まります。


古本の市場では、初版本や限定本は、「帯付き」だと価値が高まります。

蒐集家の方は、帯を失くしたり傷付けたりしないよう、ファイルに入れるなどして保管するという話も聞いたこともあります。

本を買うと無料で(?)ついてくる帯は、読むときに少し嵩張ることはあっても、そこまで邪魔というわけではありません。

手放すときに少しでも書籍の価値が高まるのであれば、帯は取っておいて損はないと思います。


しかし、私は帯を捨てています。

基本的に、帯に書かれている内容を一通り読んだら、取り外して捨ててしまいます。

こうして文字に起こすと、とても非情な行動に感じられますが……これが私の本の帯の扱い方です。


帯を捨てる理由は、本棚の統一感が失われるからです。

本の帯の色やデザインは、背表紙の色やデザインと違うことが多いです。

帯に書かれている文言がお客さんの目に留まるよう、あえて派手で目立つようなデザインになっているのだと思います。

そのため、帯がついたままだと、本棚に並べたときに背表紙の統一感が失われてしまうのです。

私にとっては、本棚の見た目の美しさは譲れないポイントなので……泣く泣く帯を処分しています。

まあ、本から外しさえすればいいので帯を「捨てる」理由は特にないのですが、帯だけをどこか別の場所に保管しておくのも面倒なので、捨ててしまっています(全然泣く泣くじゃない)。


ただ、必ずしも全ての帯を捨てるわけではありません。稀にですが、捨てない帯もあります。

まず、単行本についている帯は取っておくことが多いです。

単行本はもともと背表紙等のデザインが作品によってまちまちなので、帯が装丁のデザインをあまりに台無しにしていない限りつけておきます。

また文庫本でも、帯があって初めてデザインが完成する装丁のものは捨てられません。

例えば、こちら。

飛浩隆|ポリフォニック・イリュージョン|河出文庫

こういう帯は、たとえ背表紙のデザインが他のものと違っていようと、残しておきたいと感じます。


また、帯に書かれているコピーや推薦文なども、必ず一読するようにしています。

社会人になってから、どんな商品やサービスも、この世に存在する物は全て、誰かが一生懸命作ったものなのだと思うようになりました。

文字の配置やコピーのインパクトなど、限られたスペースの中にたくさんの工夫が凝らされていると感じます。

本の帯専門のデザイナーさんとか、いらっしゃるのでしょうか。捨てる派の身で恐縮ですが、お仕事の内容にはとても興味があります……!


今回は本の帯について、少し立ち止まって考えてみました。

宣伝や広告としての役割はもちろん大切だと思いますが、ブックデザインの一部として帯の可能性が広がると、もっと面白いだろうなと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

むささびでした!



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