マガジンのカバー画像

今日も、読書。

68
読書の記録。たくさんの本を読む中で誰かにおすすめしたいと強く感じた、「明日読みたくなる本」をご紹介しています。紹介本は小説が中心です。
運営しているクリエイター

2023年3月の記事一覧

今日も、読書。 |"泣き本"をお探しの方へ

今日も、読書。 |"泣き本"をお探しの方へ

メフィスト賞を受賞し、横浜流星さん主演で映画化もされた、『線は、僕を描く』。

著者の砥上裕將さんは水墨画家でもある。水墨画のディープな世界を掘り下げながら、心に傷を負った青年が成長していく姿を描いた。

私は本作を読み終えたとき、砥上さんが次に書く小説は必ず読もうと決めた。心が掴まれるとはこのことか、と思った。

次はどんな題材を取り上げるのだろうと、ずっと楽しみにしていた。そして、あえて事前情

もっとみる
今日も、読書。 |児童文学、子供の頃の自分と対話する

今日も、読書。 |児童文学、子供の頃の自分と対話する

今回取り上げるのは、Podcast「本の海を泳ぐ」のテーマ本として読んだ、神沢利子さんの『流れのほとり』だ。

大学生になってから本を読み始めた自分にとって、「児童文学」はあまり馴染みがなく、新鮮な気持ちで読んだ。

大人になってから児童文学を読むと、忘れかけていた子供の頃の感性が蘇り、当時の自分と対話するような読書になった。

「たまには児童文学も読んでみると面白い!」今回は、それを言いたいがた

もっとみる