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megane@麻酔科医
2021年7月22日 02:56
麻酔って、なんでそうするんだろう?かつて自分が麻酔科研修をしていた頃、疑問だらけでした。「どうしていま鎮痛薬を増やすんだろう」とか「なんでこの吸入麻酔薬の濃度なんだろう」とか上級医によって言うことも違いました。教科書をみても、はっきりとした答えがないこともありました。しかし、麻酔はしなければなりません。決断をしなければなりません。どう考えて行動を選択していけばい
2021年6月1日 17:51
「麻生さん!!落ち着いて!手術終りましたよ!」「うおぉー!こ✗ん△C□*K・・」こんな麻酔の終わり方は嫌ですよね。覚醒や抜管に伴う興奮は術後の合併症を増やします。喉頭痙攣や、気道損傷、交感神経亢進による循環動態の変動、創部離開などがあります。静かに穏やかに目がさめて、いつの間にか抜管されていた、、。そんな覚醒・抜管を目指して私が実践してきた5つの準備について解説します。「い
2021年5月22日 02:42
麻酔科外来で患者さんからこんな質問をよくされます。「麻酔ってどのくらいで目がさめるんですか?」私の答えは、「薬の投与をやめると15分くらいで目が覚めてきますよ」です。これはある意味正しくて、ある意味まちがっています。正しいのは、そのように目が覚める薬があること。まちがいは、投与をやめるだけでは目が覚めない薬もあることです。前者がプロポフォール、後者が吸入麻酔薬のことで
2021年5月8日 02:45
全身麻酔から「どのように目覚めさせたいか」は症例によって違います。目的に応じて、薬剤の調整や麻酔計画を考えていきます。覚醒したときに何を重視するのか?さっそく具体例をみていきましょう!■ 脳外科- 意識の確認をしたい脳腫瘍の手術ではもともと意識がクリアな人がほとんどです。手術後に悪くなるとしたらそれは頭の中で何かがあったということです。術後出血がその例ですね。