「まあそれ言ったらな、”上を向いて歩こう”、は”スキヤキ”だしな（笑）」 「下向いてやるもんだもんね、スキヤキって」2020/12/05

　飲みすぎた気がするというそこはかとない後悔と、二日酔いとまでは言わないまでも1.5日酔いくらいはしている感じで目が覚めた。それと、寒い。とにかく寒いのと痛飲翌日にありがちな謎の空腹感からコンビニに行って、禁断のパスタを買ってきた。

　コンビニパスタのペペロンチーノが大好きで、恥ずかしながら、とてもおいしいと思うのだけど、デブまっしぐらな味だから普段は禁じている。しかも大体ペペロンチーノは大盛りなのだ。そして案の定、うまい。朝っぱらからビール飲んで迎え酒。軽い頭痛は消え去り、その代わりビール一本で酔っ払った。しかし、寒い。

　浴室の窓を開けて換気していると底冷えするような冷気が忍び込んでくる。なので風呂を沸かして入る。風呂はいい。体の芯まで温まると本を読もうという気持ちになってくる。湯船に長いこと浸かってから出て、洗い場に座ると尿意を催す現象はなんというのだろう。浮力が失われ、重力で膀胱が圧迫されるからなんじゃないかとか、それっぽいことを考えてみたりするけれど、さしあたり原因を解明したい訳でもないのでどうでもいい。

　どうでもいいことに思いを馳せてしまうのは、読んでいた本が電気グルーヴ『電気グルーヴの続・メロン牧場 上巻』だったからだろうか。人間は接触している情報からの影響を避けられない。だから好戦的な人はトルストイ、とか読んだらいいのかもしれないし、暗い気分の時はメロン牧場を読んだら大体解決するような気がする。

卓球「だからたまにさ、外人と話してて、映画の話するとすごい困る時ある、原題わかんなくてさ」
●直訳したら「なんだそれ？」 みたいな。
 卓球「そうそう、全然違ったとかさ。まあそれ言ったらな、”上を向いて歩こう”、は”スキヤキ”だしな（笑）」
瀧「下向いてやるもんだもんね、スキヤキって」
電気グルーヴ『電気グルーヴの続・メロン牧場 上巻』P.285

電気グルーヴの続・メロン牧場―花嫁は死神 上