ひとりきりの寂しさは車両の走る音に合わせて膨らみ、正面で鳴るベルのリズムに合わせて強まった。 2020/07/18

 なんだか朝からお腹の調子が悪い気がするのだけど、思い当たる節もなく、別にどこかに出かける予定もないのでなんとなくお腹痛いなぁと思いながら本を読んだり、片付けたり、洗濯したり、皿を洗ったり、掃除をしたりしている。そういえば腹筋が筋肉痛になっているのも珍しい。リングフィットが効いてるのだろうか。

 ライカの新機種M10-Rが自分の誕生日に発売されると聞き、運命を感じたのだけど、銀座店に聞いてみたらすでに予約が入っているらしく初回入荷分が回ってくることはないそうだと聞いて、上がっていたテンションがすっと落ち着く。まぁ別になきゃないで困らないのでこう言ったものの購買は勢いだよなと思ってしまう、というか冷静になったらおいそれとできるもんじゃない、なんとなくモヤモヤしながら過ごすんだろうなぁ。M8またいじくりながら考えよう。

 だらだら読んでいたスーザン・ソンタグ『反解釈』が読み終わり、比較的平易な文章で書かれているとは聞いたけど、やっぱりちょっと難しいというか、何言ってんだかわからないって部分も多いよね、と思ったりもした。読み手が凡庸なので仕方ない。

 続いて塔のように積み上がった本の山からレーモン・クノー『きびしい冬』を手に取った。クノーにしては珍しく、「実験的」というのが前面に出てこない作品。前線で負傷した兵士ルアモーが、冬のル・アーブルで過ごす物語。

 やがて電車がやってきたが、がらがらだった。ひとりきりの寂しさは車両の走る音に合わせて膨らみ、正面で鳴るベルのリズムに合わせて強まった。
レーモン・クノー『きびしい冬』P.17

叙情。


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