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「文明社会のただ中で、野良犬の面倒をみるよりも人間の形をしたこの生き物の面倒をみる方が難しいとは何とも不思議な事実だ」 2021/02/14

 日曜は長女のプールの付き添いから始まる。大抵この待ち時間は至福の読書時間なのだけど、昨夜の地震対応で各所に確認やら対応の指示やらしていたら終わっていた。

 その後、午後は予約していた石岡瑛子展へ。最終日。連日当日券を求める長蛇の列と聞いてはいたが、今日も美術館の外までずらっと並んでいた。予約券を持っていたので指定された時間で入れた。

 家族で出かけるのはいつぶりだろうというくらい久しぶりで、コロナ禍で本当に外出を控えていたのだなぁ、と改めて実感。美術館近くのカレー屋さんでカレーを食べ、腹ごしらえをしたのちにいざ美術館へ。想像以上の見応えで、映像のインパクトが凄かった。途中長女がお腹痛いと言い出すトラブルはあったけれど、満足。

 ミュージアムショップでは図録が売り切れていたけれど、大竹伸朗のサイン入り『全景』が売られていたので思わず買ってしまった。帰り道に近くの公園によりひとしきり子供たちが遊んだ後、駅へ。駅前にしゃれたワイン屋さんがあり、おすすめを購入。おすすめされると欲しくなる。

 帰ってきてからはディケンズ『荒涼館 3』を読了。最近はとにかく『荒涼館』で、これを読み切らないと次にいけない。

部屋にこもって何日もしないうちに、ほかのなにもかもがとおざかり、何年もはなれているはずの人生のさまざまなできごとのあいだにほとんどへだたりがなくなったようにおもえました。
ディケンズ『荒涼館 3』P.81

 部屋にこもりまくりな生活の中で、確かにそういうこともあるような気もする。少なくともなんかものすごく学生の頃の本ばかり読んでいた感覚がよみがえってきたりしている。

 「文明社会のただ中で、野良犬の面倒をみるよりも人間の形をしたこの生き物の面倒をみる方が難しいとは何とも不思議な事実だ」
ディケンズ『荒涼館 3』P.409

 なんともディケンズらしい諷刺の効いた台詞だ。

 引き続き4巻を読み、途中で力尽きて寝た。

自分の好きなことを表明すると、気の合う仲間が集まってくるらしい。とりあえず、読んでくれた人に感謝、スキ押してくれた人に大感謝、あなたのスキが次を書くモチベーションです。サポートはいわゆる投げ銭。noteの会員じゃなくてもできるらしい。そんな奇特な人には超大感謝&幸せを祈ります。