見出し画像

子供が自立の道を歩み始めたら、親も自立を考えよう。


先日、中学校の卒業式の日のこと。
他学年は休みなので、中学生1年生の息子は休日だった。

今年中学2年生になる息子はいつまでも甘えん坊で、
寝る時はほんの少し前まで手を繋いで寝ていた。
(私が先に寝ていると手を探すほど!!)

以前は代休があると、「ママも休み取ってね!!」と前もって約束。
友達と遊びに行くことなく私と一緒にお出かけしたり、家でゆっくり過ごしていた(それはそれで心配だったが)。

ところがこないだの休日は一人で過ごしたかったらしく、前日の夜になんとなく確認されたのだ。
「明日ママ出かけるの?」と。
まだ予定が曖昧だったため、「ちょっとまだ分からない。」と伝えると、「前日なのにわかんないの?」と不服そうだった。
結局私は出かけないことになり、宇宙元旦前日だったこともあり、朝から大掃除をして過ごしていた。
息子はというと、午後を過ぎても寝ている和室から全く出てこない。

さすがに食事も取っていないので、13時過ぎに起こしに行ってみると、
「今日はずっとここ(布団の中)にいる。」と。

「ママが家に居るから嫌なの?」と尋ねると、
「・・・。」

しょうがないので、寂しさで少し涙しながら家を出ることに。

「突然来るもんだなぁ、反抗期。」と思いながらトボトボ。

反抗期というか、息子は“自立”の道を歩み始めたんだなと頭では理解した。
だけど心がうまくついていかない。

ちょっと前に「保健体育の授業で自立って習ったよ」って話してたっけ。
それがちょっと気になって心に残ってたんだ。
歩きながら息子が小さかった時の姿が頭に浮かび、また涙しそうになるのをグッと堪えた。

心がモヤモヤする日は図書館に行くって決めてる私。

最近はKindleで本を読んでいるから、来るのは久しぶりだ。

やっぱり紙の本は落ち着く。

子育て本とかパラパラ読んでみたり。

だけど今日はいちばん心惹かれたのは、「家の本」。

“自然豊かな土地で、小さな平屋に住みたいな”とか、
“トレーラーハウスに住むってどんなだろう?”とか。

CASA BRUTUSの特別編集の「自然と暮らす家」が手元に置いておきたいと思ったぐらい、読んでいてワクワクした♡

(KindleUnlimitedにありました😅)

子供が自立を始めたら、自分も自立を考える時。
ちょうど最新号のヨガジャーナルの、ヨガ哲学のページに精神的自立のことが書かれていた。

「漫画で読むヨガ哲学」というページの第46回のタイトルが“待つ人待たせる人”。

いつも待ち合わせの時間に遅れるヨガ仲間のチカに対してモヤモヤしてしまう“約束を守らないと落ち着かないタイプ”のきり子

ヨガのレッスンにも遅刻するチカにさらにモヤモヤしていると、レッスンで先生から「精神的自立がつくる寛容さ」についてお話が。
きり子がモヤモヤするのは“チカに振り回されているからだ”と自覚していた。
先生は「人が集まる場所、時間、行動が同じでもその場にいる全員の気持ちが一致していたり、思いが同じというわけではない。同じ場所、時間にいても人の心はそれぞれ違うんだ。」と教えてくれた。
また、“バガヴァッド・ギーター”で“寛容さ”について説いている箇所があることも教えてくれた。

────────────────────
【バガヴァッド・ギーター第五章3節】
「アルジュナよ。何に対しても、憎むことも、切望することもない人は、常に手放している人として知られるべきです。対立するもの(好き嫌い)から自由な人は、束縛から簡単に解き放たれます。」

────────────────────
「寛容」とは「手放すこと」だと、先生は話す。
「他人はそうそう変わらないし、他人を自分が思うように変えるのは不可能」。
「人に対しての苛立ち」がなくなれば、私たちの心は随分ストレスが減って楽になるはずなのにね?と先生。
精神的自立が他人から振り回されず、集団の中で生きていく鍵だとういうことをバガヴァッド・ギータでは説いている。

ではどうして他人への期待をやめることが「精神的自立」になるのか?
「他人への期待とは相手への依存になり得るからだよ。相手に対する批判、こうであるべきという罰したい思いも執着の一つとなって、相手から精神的に自立できていないとヨガ的には考えるからなんだ。」

集団で生きている私達は、何か想定外のことが起こる度に相手を責めていたら、自分の心が疲労したり被害妄想になってしまう。
ヨガの学びが目指すゴールは、心が穏やかでいつまでも成長していける状態、激しすぎず、かといって怠慢でもない中道を目指しているから。
いちいち自分以外の誰かから揺さぶられるのは自分自身のせいだとも言えるのだ。
自分を心地よい状態にするために、自分の機嫌は自分でとる。

「相手に振り回されない精神的自立って、視野を広げて世界の見え方もちょっと変わるヒントが含まれているんだね!!」と漫画の最後に締めくくられていた。

「ヨガジャーナル春号vol.92」より

とても学びの多いお話でした。
ちょうど小川奈緒さんのマガジンの中でも『バガヴァッド・ギーター』が出てきて、自分的には「なんてベストなタイミング!!」と驚くとともに、興味深く読ませていただいた。

奈緒さんの連載がなければ、なかなか『バガヴァッド・ギーター』という存在を知ることもなかったかもしれない。

子供が何のきっかけで「ママから精神的に自立しないと」と思うのかは、きっと色々な場面や状況があるのだろうけど。
それは親にとっても子供にとっても、前向きに捉えるべき機会なのだと
思っておくのが良いのだろう。

我が家のようにそれは突然やってきて、また一旦収束し、そして再び離れようとする時がくる。
何度かその波を繰り返すうちに、お互いが精神的に自立できるようになっているのかもしれない。
いちいちその波に振り回されるのではなく「お、また来たな」ぐらいに受け止め、寂しさや悲しみの感情は手放し、自分の時間を有効に使うべきである。


今日は息子のヘアカットに二人で行った。
「もうそろそろ中2だし、一人で行ってもいいんじゃないの?」と言うと、
「いや、ママと行く。」と。
私が電話で予約をし、予約時間より少し早めに美容室に到着。
前の予約の人が終わるのを待っていると、シャンプー室から出てきて
「おっ!!」と声をかけてきたのはなんと息子の友だちだった(笑)
お互い気まずそうにしながらも、
もう一人仕上げに入っていた子と美容師さんの会話が聞こえてきた。
「今年何歳になるんだっけ?」
「あ、今年中3になります。」と180cmはありそうな大きな男の子が
答えていた。
なんだ、みんな中学生じゃないか!!(もちろん二人共、一人で来ている)
うちの息子はというと緊張の面持ちで自分の番を待っていて、
どうやってオーダーするのかを単身赴任中のパパからLINEで教わっていたのを暗記している(笑)
きっと次回は一人で行こうと思ったかもしれないな。
恥ずかしいだろうから、料金を先払いして私は先に帰ることにした。

途中で買い物していると息子からメッセージ。
「終わったよ!緊張したけど頑張った。」と。

大人が普通に一人でしていることも、子どもたちにとっては緊張の連続なんだ。
初めて床屋さんに連れて行った時のことを懐かしく思い出しながら、
じんわりとした気持ちを感じながら子どもたちの好きなアイスを
買い物かごに入れた。



読んでくださった皆さんありがとうございます♡
共感していただけたり、「励みになる!」と思っていただけたら嬉しいです¨̮⃝
よかったらスキ♡を押してもらえると、私も元気に更新することができます🙏
それではꔛ‬ෆ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?