プロダクトプランニングにも参加するミツモア・デザイナーの働き方。UI/UX未経験のデザイナーがどうやって成長したのか
2020年の10月に、ミツモアの2人目のデザイナーとして入社した@meeさん。元々は制作会社のデザイナーで、ミツモアは独立後フリーランスとして契約した最初の会社だったそう。なぜ正式にジョインを決めたのか、入社の決め手を教えてもらいました。
また入社後は、これまで関わりのなかったUI/UX領域のキャッチアップをし、デザイナー組織との関わり・そして開発チームとの協働を通じデザイナーとしての成長を実感しているそう。ミツモアのデザイナーの働き方や、魅力について色々と伺ってきました。
ミツモアは「サービスのAmazon」。デザイナーとしての引き出しが増えると考え入社を決意
ー@meeさんのこれまでのご経歴について教えていただけますでしょうか
服飾系学校を卒業後、アパレル企業でデザイナーをしていました。その後、制作会社でwebデザイナーの経験を積み、フリーランスになりました。ミツモアはフリーランスになってからの取引先の1社で、当時はコーポレートサイトのLPやバナー作成を多く担当していました。
ーなぜミツモアに入社されたのでしょうか?入社の決め手があれば教えてください
まず、お誘いいただいた方のお人柄がとても素敵でした。当時はまだフリーランスになりたてで、キャリアにも悩んでいたため、強く入社を勧めてくるわけではなく「もしよかったら‥‥」というテンションで、ラフにご相談に乗っていただいていました。
また、ミツモアは「サービスのAmazon」とも言えるくらい幅の広い事業。ここで働いたら、関わる業界の種類も豊富で、デザイナーとしての引き出しが増えそう、と感じていました。ユーザーインタビューなどを通じて、税理士からカメラマンまで、様々な業界の方に向けてデザインが話せる環境であるところも面白そうだと感じていました。
入社後はデザインシステムやUI/UXの改善を担当
ーミツモアに入社してからはどのようなプロジェクトに関わられてきたのでしょうか?
入社日は2020年の10月で、今で働き始めて1年ちょっとです(註:取材時)。ミツモアに来て、初めてUI/UXデザインに取り組むようになりました。直近で携わっているのは、新規プロダクトの開発・デザインです。
入社後はデザインシステムの構築を手掛けていた先輩に協力することから始め、2021年の末頃には、新規プロダクト分のデザインシステムを担当していました。どちらかといえば、デザインで改善できるところを受け持つような、工事に次ぐ工事、という1年でした。ミツモアにはすでにたくさんのプロダクトがあり、各プロダクトのデザインが共通していない箇所も多くありました。各パーツを統一したり、この色は使ってもよいのか、といった大枠のルールを整えることに取り組んでいました。
その他に、私はイラストを作ったり、ビジュアライズをしたりするのが得意なこともあり、ミツモア内の「よくある質問」の質問項目に対応するイラストを大量に作るようなこともしていました。ミツモアはサービスの性質上情報が多く、どうしても文字が多くなってしまう側面があります。ユーザーの方が詳細に説明を読み込まなくても感覚的に理解が進められるよう、60〜70のサービスでそれぞれイラストの作成を行っていました。今も追加で22サービスのイラスト作成にも取り組んでいます(註:取材時)。
経験のなかったUI/UX領域のキャッチアップ方法
ーミツモアに入社後、大変だったことはありますか?
ミツモアは税理士・カメラマン・ハウスクリーニング等々、様々なプロに依頼ができるサービスなのですが、自分の普段の生活と関わらないサービスだと、デザイン設計が難しく感じてしまうことがありました。逆に自分が使うようなサービスだと具体的に想像しやすいですよね。例えば「ハウスクリーニングを依頼しようかな」と思った時に「1箇所ではなく、いくつかの場所をまとめて掃除してくださるような、3〜5点セットがあればいいな」と想像できたり。
しかし、士業や、ソフトウェア導入に関するプロダクトは個人的な依頼経験がなく、本当に分かりませんでした。その中で意識していることとして、疑問点に関して質問すること・リサーチすることの2点は徹底してやっています。PMに「ここってどういう意図なんですか」「こういう視点もあると思うのですがどうでしょう」と疑問を投げかけたり、自分でもその時担当している職業の方が書き込みされているサイトを探してみるなどですね。
また、ユーザーインタビューにも参加します。ミツモアではFigmaでプロトタイプを作って検証することが多いのですが、これまで自分が全然気にしてなかったポイントに対してコメントされているのを見ると、「この職業の方はそこを見るんだな」と勉強になります。職業によってITリテラシーレベルも全然異なることを実感しています。
ーUI/UXデザインはどのようにキャッチアップされたのでしょうか
これまで「UI/UXデザイナー」という肩書で働いてきたことはなかったのですが、LPやコーポレートサイトを作る中で、UI/UX観点で気をつけてきた点はありました。入社当時すでにデザイナーの先輩がいらっしゃり、その方と毎週のデザインスプリントを通じて、2人3脚でUI/UXのキャッチアップをすることができました。
ーデザイナーとして仕事をするうえで感じる会社のミツモアの魅力はありますか?
ミツモアは意見がすごく言いやすい会社ですね。私は当初、週2の業務委託として関わっていました。その中で気になることが出てきた際「急に入ってきた人が意見してもいいのだろうか…」と少し遠慮する気持ちがあったのですが、ミツモアのメンバーはきちんと聞いてくれました。提案が通ることもあれば、そうならない場合でも開発コストが見合わない、など背景もきちんと共有・説明してくださいました。
ミツモアのデザインチームは特にフラットに意見を言い合える関係で、感謝しています。他メンバーの提案に対しても「こうするのも1案じゃない?」とコメントをもらえたり、いいUIが生まれると「わ〜!」と喜びあったりしています。
ー現在のデザイナー組織について教えてください
私の入社後もデザイナーが増え、先月出産の関係で先輩が抜けたので、また3人のチームになりました。UI/UX・イラスト・アニメーション開発など、それぞれのメンバーに得意分野があり、強みを活かして先輩が仕事を割り振ってくれている形です。現状デザイン業務のみのマネージャーはおらず、開発チームの所属となっています。
プランシートの導入により、上流から企画立案に関われるように
ーPMやエンジニアの協業はどのようにされているのでしょうか
PMとはワイヤフレーム、そしてUXに関わる部分について、特にコミュニケーションをしています。PMがスプレッドシート上に作ったワイヤフレームを見ながら、実際にFigmaにデザインを起こして、それを見ながらコミュニケーションしています。PMの指示通りのデザインも作りますし、自分で+α別のパターンも提案しています。自発的に、よりよいものを作ろうと働きかけるようにしています。
エンジニアからの提案に対しても同様ですね。何パターンか見せるようにしていて、開発コストの面や使いやすさの視点から、複数提案しています。
また、全社でプランニングシートの活用が進んだことも大きな変化でした。以前はPMが機能を検討する→その後エンジニアと開発コストのすり合わせ→最後にデザイナーに提案が降りてくる、という流れだったのですが、現在はプランニング段階からデザイナーに相談してもらえるようになりました。
これまではどうしても、UX的な意見をしづらかったのですが、プラン段階でデザイナー視点のUXの提案が必須となったため、きちんと上流から関われるようになりました。企画者はコンバージョンとイシューの解決・エンジニアは開発コストと開発工数について、デザイナーはフラットなユーザー視点について補完するような形で協業しています。
ー具体的に協業がうまくいったエピソードがあれば教えてください
ミツモアのプロダクトで、税理士の確定申告でプラン料金を2パターン見せるような実装を検討していました。PMからのワイヤフレームの提案が降りてきた段階では、これはユーザー視点だと少し見づらいな…と思うようなものになっていました。そのため、指示通りのデザインも作りつつ、私が見やすいと感じたデザインも提案しました。その結果、提案させてもらったデザインが通り、嬉しかったです。
また、ミツモアはエンジニアリングのレベルが高く、技術上の問題でこれは実装できない、ということがほとんどないですね。もちろんコストや実装スケジュールの面から、優先度の判断をすることはありますが。
ミツモアには「積極コミュニケーション」というバリューがあり、エンジニアも含め、同じプロダクトチームとして積極的にコミュニケーションをしています。
ミツモアデザインチームの魅力。大人なチームで、健やかに成長できる環境
ーデザイナーに向けたメッセージはありますでしょうか?
ミツモアでは、フラットなコミュニケーションを大事にしています。デザインチームは人間関係も素晴らしく、優しいチームだと感じています。お互いに遠慮はしませんが、傷つけることもない。大人なチームで、健やかに成長できる環境だと思います。
私自身、ミツモア入社前はUI/UXの経験はありませんでしたが、毎週のデザインチームでのデザインレビューの積み重ねを経て、成長することができました。入社時点で、デザイナーとしてどれだけの引き出しを持っているかも重要ですが、それ以上にデザイナーはコミュニケーション能力が必要だと考えているので、円滑なコミュニケーションが取れる人と一緒に働きたいです。
ミツモアCTOが求めるデザイナー像
インタビューに同席したCTO柄澤に、デザイナーに関してコメントをもらいました
ー柄澤さんが一緒に働きたいデザイナー像について教えてください。
プロダクト改善への思いが強い人とぜひ一緒に働きたいです。プロダクトへの思いがコミュニケーションにもデザインにも表れてくると感じています。プロダクトとしてのミツモアを好きになってもらえると嬉しいですし、どうなったらさらに良くなるのか、熱量を持ってプロダクト改善に取り組んでくれる人と働きたいです。
デザイナーチーム全体を見てくれるプレイングマネージャーは特に募集しています。
ーミツモアの開発チームの中のデザイナーに、どういうことを求めていますか?
先程、プロダクトプランニングにデザイナーも絡むというトピックも出ましたが、ミツモアは新機能開発におけるデザイナーの重要性が高い組織です。どのプロダクト画面で、どういった情報を出すか、どういう行動をしてもらいたいか、UX視点で一番ユーザーのことを考えているのがデザイナーです。プランニングでは、画面や機能の提案を主にしてもらっていますが、さらにどんどんプラン部分にも絡んでもらえれば、さらに良いプロダクトができるのでは、と考えています
(インタビュー・編集・ライティング 伊賀あゆみ)
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