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第228話 エンディングの始まる場所


  江ノ島からの帰りの車内でけーこと喋っている途中、重要なメッセージが降りてきた。今日という日から冬至を迎えるまでの期間が一体何を意味しているのか。
 その深淵を覗くにつれて、自分という人間が、何故今ここに生まれているのかの意味を問わない訳にはいかなかった。


 そして夜、冬至までの緊急メッセージ(※)と題してnoteに掲載するための内容を降ろし始まると、振り返るほどに過去の自分が現在の自分のために用意しておいた出来事の精緻さに驚嘆する。
 今まで表には出ることもなく、けれども確実に『私という存在』が地球の運営に携わってきたとわかる数々。“ここ”に書けない内容も多い。
 尚且つ私個人の人生に合わせても、山のような舞台装置がこれまで作用していたことも視えてくる。

 自分という人生のゲームマスターは、同時に地球というゲームをも一時(いちどき)にこなし、さらには宇宙全体までもがその叡智(私)の盤の中に収まっている。
 その大きな大きな宇宙は、細分化され分離した小さな小さな個(私)の一挙手一投足を固唾を飲んで見守り、そうして毎瞬そんな“意識”を顕微鏡に、あらゆる己の素晴らしさに驚いている。

 始まりがいつからだったかすら分からないRPGのエンディングが近い。


……あきらの退院後に出会った文庫本のうちの一冊は、タケミカヅチのエネルギーを纏った勾玉に導かれ奈良へと赴いた教師と、そこで待っていた剣道部の女子高生とがとあるもので結界を守ったファンタジー(※)。奈良の天ノ川への旅を示唆する一冊となっていた。

 宇宙子さんから勧められた洋画をいよいよ観念して再生した時には、子供の頃に一度だけテレビで観て強く惹かれたことを思い出す。
 あらゆる内容を鮮明に思い出せたのに、星が破壊されたシーンに限って何一つ覚えていなかった。「騙された!」という強い憎悪だけが記憶として甦る。(※)
 そしてまた、パイロットとしてリトの感情が同時に流れ込んでくる。

 夏の盛り。けーこと箱根の火山活動地帯である大涌谷(おおわくだに)へと出かけると、空海が造ったと言われる地蔵尊の建物の内側に、『美和供養』という文字を見つける。

 そんな美和にふと、「お父さんって何をやっている人?」と聞いたことがあった時、彼女は笑いながら「大工さんよ。」と教えてくれた。
 シュウは転生してから建設会社に就職し、現場監督になっていたため美和と二人で驚いた。

 今世、私がこの肉体へと宿った時の初節句では一風変わったコノハナサクヤヒメの神事を受け、また七五三ではスサノオノミコトに赤い着物姿をお披露目していた。
 そんな私の旧姓とはヤマトタケルやタケミカヅチと縁があり、彼、スサナル先生の苗字はオオクニヌシと縁がある。
 その彼が島根から関東へと引っ越すと、成長した私たちはそれぞれの学生時代、首都圏のとある街にニアミスで通学し、お互い別々の家庭を持つことで神奈川で再会した。

 それから、それから……。

 あらゆることがピースで波紋で布石だった。そんなことを思いながら23:23、なんとかその日のうちにメッセージ記事の掲載を終えると、通常連載の下書きまで仕上げてからようやくベッドに入る。
 深夜一時をとっくに過ぎていた。

……

 なゆたさんが私の内側で溶けていく。
昨日破裂し、三次元を脱し高次元に移行したチャクラが青い鱗と交わると、今までの肉体では決して味わったことのない全くの別物の快感が走る。
 そうして一晩中何度もあり得ない快楽に陥ると、それこそが私とスサナル先生とのチャクラのまぐわい、エネルギー体の融合なのだと理解する。

 本来、肺や胃などの内臓がある肉体の内側の部分。なんとそこを快楽の源に、隈なく全身へと微細で且つ大胆な魂の歓喜が伝播する。
 脳が痺れる。思考は止み、すべての細胞は喜びを謳歌し、奏で、そして舞い踊る。

 ブルーグレーの龍体の彼からありったけの愛を受け取ると、気づかないうちに涙が出ていた。





※……掲載から15〜20分間、不具合で有料部分が全公開されてしまいました。その間偶然読んだ方が1〜2名いらっしゃるのではと思います。それはその方が知っておくべき事なので、不具合を利用して届きました。その方は地球の運営側の可能性が高いと伝えさせてください。

(参考)

※……『鹿音あをによし』万城目学著 幻冬舎
ドラマ版は観ていませんので原作のほうになります。この本を買った日には虹を見ていて、実は鹿島に一泊した際にも持参して宿でも読んでいました。その時はまだ奈良に行くことになるともレムリアン手にするとも思いもせず……。

※……スターウォーズにおけるプレアデスとレイア姫の名前(Pleiades   Leia姫)の出典は
『プレアデス+かく語りき』になるかと思います。
バーバラマーシニアック著 太陽出版



written by ひみ

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実話を元にした小説になっています。
ツインレイに出会う前、出会いからサイレント期間、そして統合のその先へ。
ハイパーサイキックと化したひみの私小説(笑)、ぜひお楽しみください。

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本当に人生って細部までよくできていると思います。

私の中学時代、学区内には素戔嗚尊を祀る神社があって、その門前を意味する名前の中学校に通っていました。

そして高校時代、修学旅行は中国の北京と西安だったんですが、西安とは長安!つまり空海が過ごした場所!
空海さんは少し前までの私のガイドスピリットだったことに加え、私自身が憑依体質だったことから、二十歳くらいまではしょっちゅう「西安に帰りたい」って思ってました。恋しくてしょうがなかったの笑

それからti roは入れ替えるとri toになるし、
13をひみと呼ばせると、逆の31ではみぃになります。

あらゆることがカスタムメイドなのがこの世界だと思います。そんなことまで組み立てた高次元の自分って凄いなって、やっぱりそんなことを思ってしまいます。

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→第229話 カグツチに愛を

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