はじめに

僕がドイツに住みはじめたのは2007年の１月２７日。初代iPhoneが発表されたばかりで、YouTubeも巷ではまだ知る人ぞ知る存在だった頃。そもそもインターネットだって今ほど生活の一部にはなっていませんでした。公衆電話から日本に電話するにも、ありったけの小銭をポケットに受話器を握り締めていたのを今でもはっきり思い出せます。まさかネットを使って、無料で電話がし放題の時代が来るとは想像もしていませんでした。

でもネット社会はもう直ぐそこまで来ていました。渡独して２年が過ぎる頃にはYouTube が海外移住者にとっては欠かせない情報番組となり、飛行機のチケットも代理店を通す事なく自分でネットで手に入れられるように変わりました。ネットさえあれば海外に住んでいても、情報は身近にいくらでも手に入るし、孤立感を感じることはなくなります。逆に今は沢山ある情報のどれを信用するか、その選択をしなくちゃならない時代になりました。

あなたがもし海外移住を計画するならば、渡航先の必要な情報はインターネットを使えば多様に、多彩に集めることができます。国や市の公的機関や企業、学校、不動産会社が公開するホームページから集めることも可能です。しかし言葉の問題もあるので、渡航先に暮らしているブロガーやYou Tuber の方々が発信している情報を見てみるのも良いでしょう。ただそれはあくまで個人の主観的感想や経験談であると踏まえた上で、ということを頭に入れておいた方が良いと思います。個人の主観なので、やっぱり自分に合う会わない（不十分であったり、不確かであったり）という情報があるということです。だから僕がここで書いていく内容もおんなじです。そういうスタンスで、さらりと聞き流していただきたい。でもそんな内容の中にも、もしかしたら誰かの役に立つこともあるかもしれない。まだ見ぬ世界、国や文化に触れて、今ある暮らしをまた少し違った角度で見ることができるようになるかもしれない。そんな風にして、知らない誰かの未来に、ほんの少しでも光を指すことができれば嬉しいな、と思います。星の数ほどあるブログの中のひとつとして、誰かに有意義に繋がれれば嬉しい。そんなささやかな願いをもって、徒然なるままに書き連ねてゆきます。

よろしくお願いいたします。