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小さかった私へ⑥ 幼少期編

私自身の1番最初の記憶をたどると、もう弟が既に生まれていた。

まるで私が生まれた時から、弟が居たような感覚なのだ。


私が生まれて1年くらいは、母を独占出来ていたはずだけど

私はそんな時間を全く覚えていない・・・


私は母にたくさん抱っこしてもらったり、いっぱい甘えさせてもらえた時間が、すごく短すぎたのでは?って今でも感じている。


大好きなお母さんを困らせたりしたくない。

邪魔にならないようにしたい。

あなたに私のことを褒めて欲しい。

認めてもらいたい。

色んな気持ちを抱えて、我慢していたのを思い出しました。


小さかった私は、こう叫んでいた。

「おねえちゃんなんかなりたくなかった!弟ばっかり甘えててズルい!!私ももっと甘えたい!」

「お母さん、甲高い声で怒鳴らないで!怖い顔しないで!怖いから何も言えなくなる…」

「どうして私の名前を呼ぶ時、間違えて弟の名前を呼んだりするの?ひどい。傷ついたよ。」

「本当は私のことなんかどうだっていいんでしょ?私のことをちゃんと見てよ…寂しくて悲しくてたまらない…辛い…」


幼いうちから お姉ちゃんとして

「良い子」としてふるまわないと、あなたに怒られる。

聞き分けられないと、困った表情をされる。

それはすごく悲しくて、怖かった。


あなたに褒められたり、注目されるには、

あなたの気持ちや意向をくみ取って行動しないといけない。

…そう考えるようになりました。


小さかった私は、言葉にして表現する術を持ち合わせていませんでした。


あなたに自分の気持ちや考えを伝えることよりも、
嫌われてしまうことの方が何よりも恐ろしかったのです。

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