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医師働き方改革から深掘る医療の課題

医療以上に課題にあふれた業界は存在するのでしょうか?

「DXで、病院を最先端の業界にする」をvisionに日々医療業界の課題と向き合うメダップが、医療業界のリアルと面白さをお伝えしていきます。

ビジネスで社会課題を解決することに興味がある人や、高い壁にぶつかった時ほど燃える人は、きっと医療業界の沼にハマっていくことでしょう。


この記事の目的&概要

こんにちは、メダップBizDevチームです。BizDevでは、顧客と伴走する中で新たに見つかってきた課題を解決するために、新規事業の立案・検証を汗水たらして行っています。

この記事は、より多くの人に医療の課題について知ってもらい、医療業界の沼に引きずり込むことを目的としています。

医療業界には、解決しなければならない課題が山ほどあります。今回取り上げるトピックは、「医師働き方改革」です。

「医師働き方改革?よく分からんな。自分は医療関係者じゃないしどうでもいいや」と思ったそこのあなた。医師働き方改革を深堀っていくと、非効率な医療の実体が浮き彫りになっていくんです。

医師働き方改革とは?

2024年4月までに、「医師の時間外・休日の労働時間合計が年間960時間以内」となることを目指すものです。年間960時間というのは過労死ラインにあたります。

ちなみに、労働時間短縮を徹底してもなお「960時間を超える時間外労働が必要な勤務医」がいる場合は、年間1860時間まで時間外労働が許される「特例水準」の指定を受け、健康確保措置の実施が必要になります。

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出典:令和3年4月5日 厚生労働省医政局 

医師の働き方の現状

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出典:令和3年4月5日 厚生労働省医政局

実態としては、長時間労働が緩和されている動きは見えるものの、2019年時点で4割弱の勤務医が時間外労働年間960時間を超えています。

また、新型コロナの感染拡大により医療機関に混乱が起きていることから、働き方改革に関する実施も思うように進んでいないのが現状のようです。正直2024年4月までに間に合うか怪しいですよね。

医師の長時間労働を生み出す原因

そもそも、医師が長時間労働を強いられるのは以下の原因があると言われています。

①所定の勤務時間内に対応しきれない手術、外来患者数の多さ

病院の機能分化、効率的な患者フローが確立されておらず、クリニックで診れば十分な患者さんも含めて大きな病院に来てしまい、外来患者数が多くなってしまっています。本来であれば、病院ごとに診るべき患者をはっきりさせ、クリニックから患者を受け入れる紹介率、クリニックへ患者を送り出す逆紹介率の双方を高める必要がありますが、これらを推進する上でもさらに多くの課題が存在しています。

②患者対応に伴う事務作業の多さ(報告書の作成や書類の整理など)

患者の紹介状や、紹介元へ患者の状況を伝える返書などの入力・管理は非常に煩雑で、時間や手間がかかる作業です。また、病院内や紹介先とのやり取りで使われるのが電話・FAXなどが中心となっていることから、日々の業務内で非効率なやり取りが多く発生しています。

③タスクシフティングが不十分

病院内での業務が十分に整理されておらず、本来は患者の治療にあたることに集中すべきである医師が、他の役職であってもできるような事務作業や患者説明などを行っている現状があります。

その他

地域や診療科ごとの医師の偏在や、医師の自己研鑽の時間を労働時間に含むのかなど、その他にも多くの課題が存在しています。

メダップが考える解決策

このように医師の長時間労働を生み出している原因は多岐にわたるので、その分様々な切り口から医師働き方改革に貢献することができます。

例えば、タスクシフティングの推進のために、これまでは医師にしかできないと考えられていた業務を、テクノロジーの力で他業種の人でもできる業務に変えることが可能です。

また、これまでは診療科ごとにバラバラにされていた情報などを一元管理するシステムを生み出すことで、病院内での非効率なやり取りを減らすことができたり、事務作業軽減につながったりします。

さらに、クリニックなどと連携し、高度な医療提供を行う病院が診るべき患者に集中できる環境を整えるために、メダップのforoCRMのような、クリニックからの紹介を推進するツールや、逆に高度医療の段階を終えた患者さんをクリニックへ逆紹介するのを推進するツールによって、紹介率や逆紹介率を高めていくことが考えられます。

こういった観点から、メダップBizDevチームでは新規事業のタネを検証しています。もっと具体的に知りたい方はメダップに連絡してください!!

おわりに

この記事で、医療に少しでも興味を持っていただけると幸いです。今回は「医師働き方改革」を中心に医療課題を紹介しましたが、他にもたくさんのトピックがあり、複雑な分チャレンジングで面白いのが医療分野です。

少しでも興味を持って下さった方は、気軽にメダップに話を聞きに来てください!まだまだ語り切れていないことがたくさんあります!

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