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メダップの目指すものと取組み・課題

メダップのFounder / 代表取締役CEOをしている柳内です。
2024年4月にプレシリーズBとして、DNX Ventures、三菱HCキャピタル株式会社、PARAMOUNT BED Healthcare Fund、ALL STAR SAAS FUNDの各社様から資金調達を実施しました。
事業や未来のよりよい医療の形をつくることの両方を加速できる素地ができつつあるタイミングで、メダップの目指すものや状況、課題をまとめました。


メダップの目指すもの

メダップのVision「経営から、病院を変える。病院から、医療を変える。」は、持続可能で質の高い地域医療を、「病院経営」をアップデートすることで実現する、という想いをこめています。

Vision

病院 (入院するような大病院) は、医療費や働く人の数で市場の過半を占めています。また役割としても、高度医療の担い手であり、地域のかかりつけ医機能のハブでもある重要な存在です。

病院の経営を改善することは、地域における病院のポジショニングや他医療機関との連携、そして適切な役割分担の改善を通じて、地域医療システム全体の向上に繋がります。

さらに、統合された病院経営のデータを活用し、院内の異なる職種が共通の認識を持ち、共通の目標に向かって協力することで、医療従事者がより効果的に活躍し、限られたリソースの中でより多くの質の高い医療を提供できるようになると考えています。

地域完結型の医療の姿 (厚生労働省資料より)

Visionのためにやっていること

Vision達成に向けた基本的な戦略は、事業と組織の両面を柔軟に変化させ、理想的な医療の実現に向けてスピーディーに進展させることです。

Visionと事業戦略・組織戦略の関係

Visionや目指す医療は明確ですが、取り組む課題は極めて複雑で、解決が難しいものです。どのセグメントにおいて・どのサービスを・どのような時間軸で提供するか・そのサービスのどこをプロダクト化するか、などについては、日々得られるインサイトをもとに変更しています。

Visionの達成を迅速かつ効率的に行うためには、組織全体が戦略や戦術、そして日々の施策の面で、素早く学習し改善していくことが不可欠な戦略を志向しています。

事業戦略

現在提供している「foro CRM」と「refery」は、病院への患者の来院増加や、その業務効率化を支援するためのサービスです。

将来的には、来院から院内、地域に至るまでの患者の流れ全体を最適化するため、既存サービスに加え様々な事業開発も行っています。

既存のサービスと新たなサービスを統合することで、経営上重要な「患者の流れ」を一貫して管理し、病院経営を一般企業以上の水準に引き上げることで、医療全体の効率性の向上を目指しています。

事業戦略

最終的に地域全体で患者の流れを最適化し、持続可能で質の高い地域医療を実現するために、病院に限らずすべての医療介護施設に向けた機能強化や、周辺サービスの開発も検討しています。

※事業についての詳細は、以下noteをご覧ください。

組織戦略

ヘルスケアはスタートアップにとって参入障壁が高いといわれるとおり、メダップが課題を解決するには、経営、病院、医療、データ、SaaSといった多くのことに精通している必要があります。

これらを1個人としてではなく、チームとして習得することで、最も効率的に早くVisionの達成ができると考えています。

そのため、目先の個人のインパクトやパフォーマンスではなく、中長期で見たインパクトの大きさや、課題を解決できる仕組みをチームで作っていくことを重視しています。

組織イメージ

組織構成の面では、各メンバーが扱う複雑性を下げるために、GTM (Go-to-Market) 、Product、Delivery-Tech、Corporate Designの4部門にわけています。

全社として共通すべき報酬制度やポリシーは最低限設定はしていますが、
それ以外は各部門でVisionを達成するためにやるべきことを主体的に立案・実行・改善・学習し運営しています。

また全社レベルについては、部門長や企画相当のメンバーが集まって経営会議を行い、会社の事業方針や目標を決めることで、同じ方向へ早く進めるようにしています。(関連して、取締役会設置会社へ移行し、部門長を執行役員としました。)

今後の課題

より効率的に事業を推進するためには、

・再現性高く・効率的に病院のあるべき姿を実現するサービス開発
・カスタマーサクセス・プロフェッショナルサービスの人員と能力強化
・より多くの病院との強固な関係構築
・組織全体のフォーカス・一体化の向上

など、各部門や全社レベルでまだまだ多くの課題があります。

メダップは、今後もユーザーの病院やパートナーと協力しながら、患者や地域住民にとってより良い地域医療を実現するために事業を推進していきます。
メダップが取り組む課題や、ビジョンの意義にご興味をもって頂けた方は、ぜひお会いしましょう!


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