【イベントレポ】知ると得する!起業家の視点で学ぶまいまいさんの経験談【MediWebラボ代表】
2024年2月2日に女性向けのオンラインスクールSHElikesのビジネス・起業コミュニティ主催で行われたイベント「知ると得する!起業家の視点で学ぶまいまいさんの経験談」
当日は異業種の職種チェンジに興味がある、起業・法人化の0→1を知りたいSHElikesの受講生が、株式会社Medited代表まいまいさん(MediWebラボやMedi+など医療者向けリスキリング事業を運営中)の登壇イベントに集まりました。
ゲスト紹介
松岡磨衣子さん/まいまいさん
元薬剤師・SHElikes卒業生で、医療者専用のスクール・メディアコミュニティ事業を運営する、株式会社Meditedの代表取締役を務められています。
SHE AWARD 2023のアントレプレナー部門にSHElikes入会してすぐにノミネート。NEXT FOUNDERS*採択などを経て、2023年に事業を法人化。
その後経済産業省J-StarX女性起業家育成プログラム*セミファイナリストやLINK-J協賛「X-DOJO*」に採択。現在はシード資金調達と事業拡大中となります。
安定した医療職から起業へ
両親の離婚をきっかけに、結婚・妊娠をしても安心して働けるという思いから、薬剤師の道を選んだまいまいさん。
ところが、新卒10ヶ月目に左顔面神経麻痺という、ストレス性の病気になってしまいました。
そのため職場の先輩に休職を申し出たところ断られてしまい、めがねとマスクで顔を隠しながら働き続けます。しかし、症状がよくならず、結局1ヶ月後に自主退職をしました。
この経験から、まいまいさんは2つのもやもやを感じました。
安定を求めて医療職になったはずなのに、「医療職になっても働きにくい」ということは、まいまいさんにとって驚きだったそうです。
退職し療養後、自分に合う働き方を探すために、派遣薬剤師として働きながらブログ運営や、医療ライターをしていました。
その後個人事業主として、合宿型キャリアスクールでWebライター講師をしていた際にコロナ禍が始まり、SNSで医療者からのキャリア相談が増加。医療者の働き方の選択肢を増やすため、2020年に医療者専用のスクール/メディア事業、2022年にコミュニティ事業をスタート。
2023年にスクール卒業生は約100名になり、SHEのNEXTFOUNDERS採択を経て法人化しました。
その中で、まいまいさんの心の中に2つのさらなる悩みが生まれたそうです。
これらのことや、仲間の声・応援が増えたことにより、自分自身で行動することに対する使命感が生まれたまいまいさん。
自身が立ち上げた事業を続けていく決心がついた瞬間だったそうです。
法人化を決めた理由
「事業拡大していくために、社会的信頼度を得たい」と思い、自分の事業を法人化することに決めたまいまいさん。
個人事業主より、会社として運営している方が、信頼度や権威性、そして覚悟を決めてやっている熱意が伝わると考えたと言います。
ゆくゆくは法人同士の業務提携を結びたいという目標もあり、法人化をしたそうです。
自分の事業に競合他社がいるのだけど、どう捉えたら良い?という参加者さんからの質問に対しては、競合他社の存在は悪いことだけではなく、その事業が世間に求められていることにもつながるとのこと。
ただ、ターゲットから見ると、全く同じ事業ではどちらを選んだらいいかわからないということになりかねません。
その場合は、自事業の思いをわかりやすく伝える、実績や信頼性を積み上げる、周りを巻き込んで仲間になってもらう、ブランディングで差別化を図ることが大切だと、まいまいさんは語ります。
また、法人化したのちもスモールビジネス*として続けるのでなく、スタートアップ*に舵を切った理由もお話しくださいました。
しかし、上記の状態にするには、個人だけの資金力・キャパシティ・経済知識では早く大きくスケールさせることは難しいと感じました。
投資前提のプロプログラムに採択されたことを機に、「投資家さんに資金面の協力と経済面でのアドバイスをいただきながら仲間になってもらい、自分もコミットして事業を大きくしていこう」と、スタートアップとして投資を受ける覚悟を決めたそうです。
一緒に事業をする仲間の見つけ方
まいまいさんの事業の運営メンバーは、ほとんどがスクールの卒業生やコミュニティのメンバーとのこと。
講座やコミュニティ事業を通して、この場所で自分自身が変わったから、周りの人にも届いてほしいと協力してくださる方がとても多いそうです。
そのため、自分のコンテンツを通して出会った方・事業に共感してくれた方を巻き込んでいくと一緒にいい方向に向かえるのではないかとまいまいさんは語っています。
また、まいまいさんが現在進行形でチャレンジしている仲間の見つけ方が3つあるそうです。
このような場所から初期メンバーを探していくと、認識のずれが減るのではないかと話されていました。
チーム作りやメンバー集めに関して、まだまだ試行錯誤中のまいまいさん。
そんな中でとても分かりやすい理論の紹介がありました。
それは、「ゴレンジャー理論*」
それぞれできるだけお互いに違う強みを持ち、役割分担をして構築していくといいという考え方です。レッドだけがいても、グリーンだけがいても上手くいかず、バランスが大切だと言われているそうです。
ちなみに、まいまいさんの会社ではグリーンとイエローとピンクを募集中とのことでした!(採用情報はこちら)
まいまいさんが携わる事業内容について
株式会社Meditedは医療資格保有者専用のメディアスクール・コミュニティ事業を行っています。
会社名は「Medical workers are excited」の最初と最後を合わせています。
医療者の方々にずっとわくわくしていて欲しい、わくわくできる未来を作りたいという思いで事業展開をされているそうです。
キャッチコピーは「医療資格は、ずっと味方」
ミッションは「医療資格保有者の働き方の選択肢を増やす」
Meditedの事業は、スクール卒業生がメディアでライターをしたり、コミュニティに入って取材を受けたらメディアに取材記事が載ったり、循環型の事業
を行っています。
現在の事業の柱はスクール事業がメインとなっています。
主に医療ライターのはじめかた講座、医療系取材ライターのはじめかた、医療系ディレクション講座の3つをリリースされており、4月には薬機法実践力向上講座をリリース予定です。
さらに、医療資格があるからこそ生かせるスキルというところで、コンテンツを次々に増築・拡充している最中とのことです。
早く大きく、そして大切にコンテンツを拡充させていくために、メンバーを大募集中!!
もし、今回のお話を聞いて興味を持った方がいらっしゃれば、お話しできたら嬉しいとのことでした。(採用情報はこちら)
SHE AWARD 2024エントリー(現在は終了)に迷われている方へまいまいさんからのメッセージ
昨年、SHE AWARDにエントリーしたのが、SHElikesに入会してまだ1ヶ月くらいのときでした。
記念に応募しようと思いつつ、3年間の事業運営における想いや熱量は自分でもかなり強い方だと思うので、選んでいただけたのかなと思います。
とはいえ、結果がどうであれ、自分の思いを文章にして周りに発信することだけでも新しい気づきがたくさん出てくると思います。
いろいろ採択されていて凄いねと思ってくださる方もいるかもしれませんが、実は他にも応募したプログラムに何個も落ちていますし、悔しい思いも本当にたくさんしてきました。
でも、応募書類に事業への思いを書き出して整理することを通じて、
「私はなんでこの事業を始めたんだった?」
「この事業は誰に届けたいと思ってる?」
「スクールの受講生にどう喜んでもらいたい?」
「この事業はこれからどうなっていきたいんだろう?」
そのような部分を何度も何度もブラッシュアップして、考えることができました。
考えた時間も、えいっ!と踏み出した勇気も全部、今につながっています。
踏み出さなかったら何も変わらないと思っているので、ぜひご自身が羽ばたく最初の一歩として、やりたいなと思ったことにチャレンジして欲しいなと思います。
あとがき
元薬剤師というまいまいさんの肩書きもあって、今回のイベントは起業を目指している方の他に、医療資格を持つSHElikesの受講生も参加しており、お話の1つ1つに共感をする方がたくさんいました。
私も看護師として日々仕事をする中で、まいまいさんが薬剤師時代に持たれたモヤモヤと同じ思いを感じて、現在SHElikesを受講しているため、モヤモヤしているのは私だけではないんだなと感じることができました。
まいまいさんが自分自身の経験を経て、強い思いを持って起業されるまでのストーリーから、勇気を持ってなんでもチャレンジする精神と、自分と向き合いながら、思いをどんどん発信していくことの大切さを学びました。
まいまいさん、素敵なナレッジシェアをありがとうございました!
ライター:ほだかあや(aya)
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