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#ひとり暮らしのエピソードマガジン

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『はじめてのひとり暮らし安心ガイド』の発売にあわせて、みなさまんが書いてくださった #ひとり暮らしのエピソード をマガジンにまとめました。 お部屋探しから引っ越し、暮らしのあれこ…
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#暮らし

【企画】今年はテーマ2本立てでやります!#ひとり暮らしのエピソード #お部屋探しのエピソード(募集期間2024/1/25~4/15)

今年も「ひとり暮らしのエピソード」企画やりたいなあと思いつつ、まったく同じだと楽しくないかなあと悩んでいたら、1月が終わりそうに…。 考えているだけでなにもしないのは一番つまらないやつだ。少しでも参加してくださる方がいればうれしいし、過去の記事を読み返してくれる機会になるかもしれないし。 3年目だし、スピンオフしてみます! 今回は基本テーマと別に、違うテーマも作ってみます。 テーマ #ひとり暮らしのエピソード     #お部屋探しのエピソード ひとし暮らしのエピソード企画

花柄エプロンをまとったマッチョで優しい隣人

昔一人暮らしをしていた賃貸物件は、ちょっと不思議な作りの家だった。 不動産会社によると、1階部分に大家さんが住んでいるその物件は、元々は大きな2階建ての一軒家だったのだが、旦那さんが亡くなり、子どもたちも独立したため、使わなくなった2階部分をだいぶ前に改装して3室設け、外階段を付けて賃貸部分として貸しているという。 内装は昔ながらの和室だったものの、日当たりもよくエアコン、トイレなどの設備は割と新しい。 部屋が和室という点と、階下に大家さんが住んでいるという点が賃貸としてあ

こだわり過ぎてバスの床になった私の部屋

思えば昔から「家」に興味があったのかも知れない。 小さい頃、友達の家に遊びに行くのが大好きだったのは、自分の家とは違う色々な家のかたちを見るのが楽しくてわくわくしたからだ。 中学生になる頃に実家が新築になった時も、いっちょ前にリビングの内装に口を出したり、カタログをしげしげと眺め「私の部屋はこれがいい!」と壁紙からカーテン、レース、カーテンレールに至るまで自分で選ばせてもらった。 そして私はその頃から「自分だけの空間」への思いが一層強くなり、気に入った小物や食器、壁飾りな

契約更新をして気づいた、家への思い入れ。

先日、今住んでいる家の契約更新をした。 間取りを見るのが好きな私は、よく用もないのに賃貸物件のwebサイトを眺めたり、不思議な間取りばかり集めた本を読んだりする。 なんとなくそろそろ引っ越したいなという理由で、住む場所や家を変えることも少なくない。 そんな私だが、今回契約更新をして、この家が今まで住んだ賃貸物件の中で、一番長く住んでいる家だという事にふと気がついた。 珍しく私は、この家に結構愛着を持っているようだ。 この家に住み始めた時は、とある事情で急いで物件を決めねば

25歳初心者のひとり暮らしの楽しみ方

ひとり暮らしを始めて、ちょうど1年になりました。始めは家を転がり出るようにスタートしたけれど、思いの外充実しています。うん、楽しい。これは楽しいぞ、ひとり暮らし。 楽しいひとり暮らしのコツを、25歳のひとり暮らし初心者目線で書いておきます。これを見返したら、数年後の自分には笑われたり褒められたりするかもしれません。 でも、生活なんて可変なものです(と言い訳。)今ごきげんに過ごせている6畳半の我が家のくらしをご紹介します。 家事にこだわらない こだわらないことにこだわっ

無自覚の渇望

カミュ『異邦人』を読んだ時、自分にとって大きすぎる出来事を前に身動きが取れなくなる感覚と、それゆえに日常の些末な場面をやたら鮮明に記憶している状態には、少なからず心当たりがあると感じたものだった。(実際の内容は全然違うので、何故こんなふうに感じたかを問われると困ってしまうのだけど) 私で言えば祖母が亡くなった翌朝の事と、もうひとつ、初めてのひとり暮らしを開始した夜の事。 実家を出たのは2011年3月10日だった。 涙する母に見送られて乗り込んだ高速バスに揺られること数時間

『阿佐ヶ谷姉妹』は氷河期世代の希望の光であり、理想郷の伝導者である

『阿佐ヶ谷姉妹』を認識するようになったのは、2018年の女芸人No.1決定戦 THE Wの優勝からだ。 それからしばらくは、阿佐ヶ谷姉妹はほんとうの姉妹だと思っていた。 だから、阿佐ヶ谷姉妹に血縁関係がないと知ったときは驚いた。 と同時に、阿佐ヶ谷姉妹の関係性を知れば知るほど、まさに、二人の姿は追い求めていたドンピシャの理想像でもあった。 阿佐ヶ谷姉妹の出会いは、劇団『東京乾電池研究所』在籍中である。同研究所での1年間の養成期間終了後、卒業公演の選