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カラー戦略マガジン 009号「朱に交われば赤くなる ~『朱』を制する者はプレゼンを制す~」

本日のお題


朱に交われば赤くなる

(しゅにまじわればあかくなる)


こちらのことわざの意味は・・・

人は関わる相手や環境によって、良くも悪くもなるというたとえ。
「朱」とは、黄色みのある赤色のこと。

(出典:「故事ことわざ辞典」)

だそうです。


今回はこちらのことわざから「朱」がプレゼン資料の上でどれだけ大活躍するのかを語っていきたいと思います!



本日の内容を画像でダイジェスト




誰もが経験済み?朱に交わって赤くなる経験


私は今から約30年前の高校卒業後に、能登半島のド田舎から上京して来ました。

実家がある町(っていうか、村)は、道を歩けば人よりカモメに出会う漁師町だったので、新宿の警察とヤクザの抗争のドキュメンタリーをテレビで観た私は「東京って、しょっちゅう鉄砲の弾が飛び交っているんだ」「よけながら歩かないと弾に当たる」と本気で心配していました。

そういう心配を抱きながらも、これから始まる憧れの東京生活への期待で、胸がパンパンに膨らんでいた私は、お金が無くて夜行列車で上京することも、全く苦になりませんでした。

上野駅で降りたのですが、東京全土が余すことなく、ネオンでキラキラの繁華街だと思っていた私は、上野駅に着いた途端に、ネオンが私を包み込むと思っていました。

そして「東京のイイオンナ」になれると思っていました。(←なれなかった。笑)

上野駅に近付くにつれ、長渕剛の「とんぼ」の歌詞「はなのみやこっ だぁいとうきょぉ~!」の部分だけが頭の中でリピートされ、胸の高鳴りは上野駅到着と同時に最高潮を迎えました。

それなのに。

着いたホームは上野駅の地下の薄暗いホーム。しかも汚い。
ネオンなんて、ひとつも見えやしない。

ひどくがっかりしたのを今でも覚えています。

そして、上京して難しかったのが、「言葉」です。

石川県って「小京都」と呼ばれる金沢のイメージが強いみたいですが、私が生まれ育ったところは、金沢からは遠く、歩いて3分で日本海の荒波に漬かるような場所だったので、短気な人が多く、荒っぽい方言だったのです。

そんな私でも、今は標準語で(笑)大勢の方々の前で、企業研修やら講演やらをさせていただいているのですから、できるようになるものですね、時間はかかっても。

「朱に交わって赤くなったなぁ」と自分でも思いますが、誰しも、こういうことって経験しているんじゃないかと思います。

最初は慣れなくて緊張していたことでも、いつしか平気になりますよね。



「赤」よりも目立つ素質がある「朱」


でもこういう風に「環境に染まる」ことを色に例える時、ことわざだと、どうして「朱」になるのでしょうか。

昔なので「ピンク」とか「ベージュ」という色名は無いにしても、「カラー戦略マガジン」の他の号でよく出てくる「紺」や「白」でも良さそうなものですよね。

私が思うに、それは「朱」ってやっぱり「目立つ」色だからだと思います

ところで、「朱」と「赤」の違いをお分かりでしょうか。

・・・ちょっと分かりにくいかもしれませんが、「朱」は「赤」に少しだけ「黄色」が混じった色なので、「オレンジっぽい赤」とも言えます。

書道の先生が使っている「朱色の墨汁」の色が、そうですね!

とは言え、「朱」は「赤」よりも、知名度は低いですよね。

でも、「朱」の方が「赤」よりも目立つ場合が、多々あります。

その理由は、先ほどお話しした「黄色が混じっている」ことがミソなのです。


「黄色」って、太陽の色であり、光の色ですよね。

なに色でも、色の正体は「光」なので、「光」の色である「黄色」は、目に飛び込みやすい特徴を持っています。

なので、「黄色」のネクタイを着けているだけでも、すごく目立ちます。

あ、でも、「黄色」のネクタイを身に着けていると、「黄色」は目立つうえに楽しい気持ちにさせてくれる色でもあるので、たくさんの人に話しかけられます!

自分から話しかけられないシャイな人見知りさんにはおススメですよ!


・・・話を戻しますが、それだけ目立って人目を引く「黄色」が混じっている「朱」は、「赤」よりも目立つ素質がバリバリあるということなのです。



不動産屋さんと「朱」は縁深い!?


私の経験上、不動産会社の方は「朱」を上手に使いこなしていらっしゃると感じます。

チラシに入れるタイトルを、「朱」にする方をたくさん見て来ました。

色のことを詳しくお勉強なさったことが無くても、「目立つ!」ということを体感なさっている方が多いのでしょうね。

「朱」と呼ばずに「金赤」と呼んでいる方もたくさんいらっしゃいました。

目立ってパッと目を引くから「金赤」という呼び名が付いたんでしょうね。



プレゼン資料作成現場では「赤」よりも実用的な「朱」


オンラインでもオフラインでも、プレゼン資料に「朱」を使うのは、とても効果的です!

オンラインのzoomなどを使ってのプレゼンで、資料を画面に映し出す時、「朱」を使うと、光の色である「黄色」が混じっている効果で、画面全体を明るく見せてくれます。

オフラインで対面する相手に、印刷した資料を見せる場合はなおさらです。

パソコンで見る色は、紙に印刷すると、大体どの色も暗くなります。

なぜ暗くなるかと言うと、色の成り立ち上、紙に印刷すると濁るからです。

なので、ご自分では「綺麗な赤!」と思っていても、紙に印刷すると「濁って暗い赤」になっている場合があり、印刷機械の性能にも左右されるので、パソコンで見た通りの色で印刷するのは、結構難しいのです。

でも「朱」は「黄色」の成分が混じっていて最初から明るいので、印刷して濁ったり暗くなったりしても、その度合いが少ないのです。

ですので、コンペのための資料など、色に気を遣うプレゼン資料では、最初から「赤」の代わりに「朱」を仕込んでおくと、仕上がった色に振り回されにくいので、労力は少なくて済むと思います。

ただ、「朱」はそれだけ明るいので、多用すると画面全体が眩しくなり、目がチカチカしてしまいます。

そうなるとお相手は、その資料の大事な部分を読み取れなくなってしまいますので、多用せずに、ポイントで使うのが「朱」の上手な使い方です!

ここを守っていただければ、「朱」は画面全体を明るくしてくれ、お相手の目も引くので、プレゼン資料の上で大活躍してくれ、力強い味方になってくれますよ!



最後に「朱」の魅力をもう一つ


日本人男性の20人に1人が「色弱」と言って、「赤」が「濃い茶色」に見えたりします。

「濃い茶色」って、ほぼ「黒」ですよね。

なので、プレゼン資料の中で、普通の文字は「黒」、重要箇所を「赤」にしたとしても、色弱の方にとっては「黒」と「濃い茶色」に見えます。

そして、似ているそれらの色は同化してしまいます。

つまり「ここが重要です!」ということが、ほとんど伝わっていない状態になるのです。

20人の1人に対してこの状態になるので、何か対策を講じないといけないレベルですよね!

これが「カラーユニバーサルデザイン」です!

実は「赤」を「朱」に変えるだけで、色弱の方が識別しやすくなるというデータがあります。

20人に1人って、決して少ない人数ではありませんし、「色弱の方をはじめとして、いろんな方の見え方を配慮することが、結果的には万人に見えやすく、分かりやすい資料になる」ことが、プレゼンで強くなるのは必然ですね!

そういう意味でも「朱」はおススメです!



本日のカラー戦略的結論


朱を混ぜるとプレゼンに強くなる



最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

色彩設計師® 目黒潤



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