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読書日記㉑代理母、はじめました/垣谷美雨
こんにちは。
最近就活が思うようにいかず、ちょっと落ち込んでいます。
なかなか上手くかないなぁ~。求人はいっぱいあるんだけど、やりたい内容とか労働条件を絞っていくと、自分の理想にぴったり合うものって全然ない。いいな、と思っても書類で落とされて面接まで辿りつけない。じわりじわり焦りが出てきてしまう・・・。
あーやだやだ!マイナスな方に引っ張られるな自分!
愚痴はここまでにして、今日の本はこちら。
代理母、はじめました/中央公論新社/垣谷美雨
時は2040年代。未知のウイルス蔓延後災害が頻発し、経済も社会も悪化した日本。母親がいなくなり義父と腹違いの兄妹と生活するユキは、16歳で代理母をやらされる。どん底生活から脱出するため、幼馴染のミチオと組んで、代理母あっせん業者を立ち上げるー。
またかと思わないでくださいね。私、垣谷先生の本はコンプリートする予定なのでまだまだ紹介しますよ。笑
今回はなかなか社会派な作品・・・。垣谷先生の本でよくある「○○しました」系のタイトルだったので、義母や夫との確執を描いた作品かと思ったら、とんでもない。家庭内のゴタゴタではなく、もっと視野の広い社会問題を定義した本でした。
あまり詳しくないのですが、、現在日本では代理母に関する法律はなく、学会が禁止している状態のようです。この小説では、「法律がない=罰則がない」ことを逆手に取り、日本で代理母が行われていく様子を描いています。
ちょっとこの本については、感想が難しいですね・・・。私もいつかは子どもを持ちたいと思っています。が、今は仕事面がとっ散らかっているし(無職から抜け出したい)、リアルには想像できないところがあります。だから、代理母の気持ちやその制度を求める気持ちをまだ理解できていないのが本音です。
でも、この作品の見所はそれだけでなく、貧困や格差の広がった日本の描写もリアリティがあります。主人公が家がなく不法侵入して暮らしていたり、大災害で政治の中心が地方に移ったり。これから少子高齢化で空き家問題が広がるだろうし、災害もいつ起こるか分からないことなので、無くはない話だよな・・・と不安を覚えます。2040年というそう遠くない未来に設定してあるのも絶妙です。
垣谷先生の作品、特に「定年オヤジ改造計画」と「子育てはもう卒業します」を読みたいのだけれど、図書館に全然ない。予約しようかしら。
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