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読書日記㉕ウェディングプランナー/五十嵐貴久

こんにちは。

とても暖かくなってきましたね。もうセーターは仕舞おうかと考える今日この頃。しまった途端に寒くなるのも目に見えますが。

最近は、新しい作家さんを出来るだけ読むようにしています。

ウェディングプランナー/祥伝社/五十嵐貴久

草野こよりは、9年目のベテランウェディングプランナー。結婚式間近に父を亡くした新婦、病気の祖母のリモート参加、新婦に逃げられたクレーマー新郎。後輩や課長、レストランのシェフたち仲間とともに、様々な事情を抱える結婚式を成功へと導いていく。こより自身も恋人の幸雄との結婚を控え、順風満帆のはずだが元彼のシェフ孝司が現れてー。

五十嵐先生は初めて読みます。「わたし、定時で帰ります」を読んでから、恋愛小説が読みたく、五十嵐先生の「年下の男の子」を探していたのですが、なかったのでこちらに。「年下の男の子」はマンションを買ってしまった、37歳女性の恋模様を描く作品で、「ウェディング・ベル」「可愛いベイビー」などシリーズ化もされています。

この本では、幸雄を愛しているし幸せなはずなんだけど、どこか違和感をかかえるこよりの姿が描かれます。いわゆるマリッジブルー。このマリッジブルーがなぜ起こるかというと、結婚にあたり決めなければいけないことが多々出てくるからです。両親への挨拶、新居、結婚式。結婚自体は紙切れ一枚でできるので、それらをやるかやらないかも本人次第なわけです。人間の脳って判断の回数が増えるほど疲労していくみたいです。そりゃ疲れるわけだ。

それと同時に、結婚式に情熱をかける、お仕事小説でもあります。無理難題を言ってくるお客様に立ち向かったり、後輩をフォローしつつも独り立ちできるよう見守ったり。こよりのウェディングプランナーとしてのプライドと向き合い方は尊敬します。結婚式は生き物。ルールやしきたりも大事だが、結婚式に参加する人たちが幸せになることがもっと大事ー。どんな仕事にもこういう側面は必ずあると思います。

実は、私自身も今月結婚式を控える身であります。結婚式のマナーや言葉遣い等気にすることは無限にありてんてこまいです。が、大事なのは周りの人が喜んでくれて、自分も幸せな気持ちでいること。結婚式まで2週間を切りました。準備も大変ですが、あと少し頑張ります。

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