【1次対策】東海大学 医学部 編入試験 「英語」攻略法
※こちらの記事は、初稿は2022年12月ですが、2023年11月に内容を最新化致しました※
東海大学 医学部 編入試験 (展学のすすめ) に合格した者です。
今回は、1次試験の英語対策について解説します。
国立大学の出題傾向や攻略法を書いてあるブログは多々ありましたが、東海大については書いてあるページは見当たらなかったので、ここにまとめておきます。
受験に際して、過去10年分の過去問を詳細に研究しました。また、最新の2024年入試は、受験日当日に解答速報を公開しました。東海の展学のすすめに関して、日本一詳しく語れると自負しています。
ちなみに、合学実績1位を謳っている渋谷の予備校の対策講座を受講しましたが、2022年に受講した際は過去問を全訳し解答を板書するだけの授業でした。その講座に対する問題意識が、私が当塾を起業した最初の原動力でした。
東海大の編入試験は下記で構成されます。
1次試験:英語&小論文
2次試験:面接
今回は、英語の対策に絞って解説していきます。
1次試験(小論文)対策、2次試験対策はリンク先を参照ください。
■基本情報
制限時間:90分
満点 :100点
傾向 :過去10年以上、大きな変化なし
語注 :ほぼつかない
合格ライン :55~65%
解答方法:マークシートのみ
問題数 :合計40-45問程度
問題構成:大問5問(長文4問、医療語彙1問)
・大問1:論文(医療エッセイ) 約1,200単語(A4: 2-3枚) 7-10問
・大問2:医療語彙 5-10問
・大問3:医学教科書 約800単語(A4:1枚) 5-7問
・大問4:医学教科書 約1,200単語(A4:1.5枚) 6-7問
・大問5:論文(生命科学) 約3,000単語(A4:4.5枚) 12-15問
■対策上の5つのポイント
①時間配分
→90分でおよそ40-45問を解くため、単純計算で1問2分で解答する必要があります。長文4題 (合計:約6,000語) を読解することを考慮に入れると、問題は1問1分以内に解く必要があります。見直す時間はありません。
②解答順序
→長文問題は、文章と設問の順番が完全に一致するので、順番に解きましょう。
③生命科学の知識
→大問3,4は生命科学の教科書からの出題です。知識があれば選択肢だけで解答できるため、英語が飛び抜けてできる場合を除き、KALSの生命科学 基礎レベルの知識は必須です。完成レベルの知識はあるに越したことはないが、なくても解けます。実践レベルの知識は不要です。
④医療英単語
→必須です。脚注はほぼつかないため、医療単語のインプットなしで受かるのはほぼ不可能です。
⑤設問慣れ
→対策を重ねると、出題の傾向が見えてくる。内容一致問題は「本文に該当箇所があるか」ではなく「その選択肢は設問の答えとして適切か」で選ばなければなりません。Whyと聞かれたら理由を、Howと聞かれたら手法を答えなければなりません。ここを読み誤ると、選択肢の正誤判定で時間を浪費してしまいます。
なお、2021年より東海大の編入試験は、1年後期への編入から、1年前期の入学に切り替わりました。また、学歴規制を大幅に緩和し、大学2年生以上、短大卒、高専卒も受験資格が与えられるようになりました。
その影響からか、2021年から英語は明確な易化傾向にあります。しかし依然として、90分で解ききるのは至難の業です。合格者の所感では、正答率は60-65%と口を揃えます。過去問演習の段階で、時間内に70%取れるようであれば、合格は近いと言えるでしょう。また、多くの方が大問5を最後に解くと思いますが、最低でも40分確保できなければ、全問解答しきるのは困難です。
■対策と難易度
▼大問1
形式 :長文(医療エッセイ)
単語数:約1,200単語(A4:1.5枚)
設問数:8問
難易度:★★
年度によって文量と文の難易度にばらつきがあるものの、ここ3年はかなり読みやすい文章が出題されています。
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